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先月(2017年8月)

長尾 重武さんのレビュー一覧

投稿者:長尾 重武

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竹山実・建築録

2000/10/06 15:21

建築家は何を手がかりに仕事を進めるのか。建築家・竹山実の約40年間の活動をまとめ,一つの答えを示す

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 建築家は何を手がかりに仕事を進めるのか,何を考えながら設計活動を行うのか。
 本書はそのような問いに対するひとつの答えを示している。だがその答えは決して単純なものではない。
 建築家・竹山実氏の約40年間の活動をまとめたこの本は,1960年代にはじまり,10年ごとに大きく4つの章に区切りながら以下の3つの試みをしたものだという。建築を社会から再認識すること,建築に表象化したものから社会への関心を逆探知すること,さらに個人のレベルで社会と建築の相関をつきとめること,である。60年代の新宿一番館,二番館,70年代のホテル「ビバりートム」,渋谷「109」,札幌・中村記念病院,武蔵野美術大学10号館,80年代の味覚糖奈良工場,エジプト・アラブ共和国大使館,90年代の東京晴海客船ターミナルセンターなど話題作に事欠かない。
 この40年の日本社会の動きは実にめまぐるしい。人口は2倍になり,国民総生産は約30倍に,国民所得は10倍以上に膨らんだのに,われわれの生活空間がそれに応じた高まりを決して見せていないで,停滞していること,建築が文化としてこの社会にその根を深く張れないでいることを氏は慨嘆する。それは一人の建築家の無力について言っているのではない。
 竹山氏の代表作のどれをとっても社会のありかたを映しつつ,美的創造性に裏打ちされたものとして注目されてきた。すでに海外で彼の作品集が発行されるなど,日本の建築家としてよく知られた存在である。その点で今回の出版は意味あるものであろう。
松葉一清氏の巻頭の評論も好ましい。
(C) ブックレビュー社 2000

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