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  3. 吉野仁さんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年4月)

吉野仁さんのレビュー一覧

投稿者:吉野仁

26 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

2001/01/18 20:49

ミステリーコーナーより

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「レベッカ」「鳥」など、映画化作品で知られるデュ・モーリアだが、本書はその魅力と才能をあらためて感じさせる短篇集である。なにげない日常の亀裂から見える世界の歪みを繊細な五官でとらえ、意外な結末の物語を紡ぎだしている。さりげない小道具がアクセントを加えていたり、深い余韻を残すエピソードを挿み込んでいたりするのだ。しかも収録された8編、それぞれにテーマ、スタイル、文体などが異なっているうえ、単にサスペンスを醸しだし逆転のラストへと向かう作品ではない。現代に生きるわれわれの心に訴える物語が並んでいる。時代を経ても、まったく古びていないのだ。
 表題作「鳥」はヒッチコック映画とは違う静かな凄味を感じさせる。本作のなかでも最高傑作は、「モンテ・ヴェリタ」。これはコンラッド「闇の奥」の〈地獄〉を〈天国〉にひっくりかえし、そこに近代人がもとめる「神性の真実」を暴露した名品だ。 

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紙の本エトロフ発緊急電

2001/02/06 16:45

ミステリーコーナーより

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 日米開戦前夜、日本軍が真珠湾を奇襲するらしいとの情報から、アメリカ海軍情報部が日系人をスパイに仕立て東京へ送りこんだ。やがて彼は択捉へと向かう。ケン・フォレットの名作「針の目」を換骨奪胎し、諜報活動のみならず、特高警察との追跡行、択捉に住む女性との関係など、タイムリミットがしかれるなか、サスペンスあふれる人間ドラマと現代史が重層的に絡んだ設定が生きている名作。山本周五郎賞、日本推理作家協会賞受賞作。

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紙の本図書館警察

2001/02/06 15:47

ミステリーコーナーより

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 スティーヴン・キングによるホラー・サスペンス。図書館で特別な本を借りた主人公が、うっかり返却を忘れたため、恐ろしい〈図書館警察〉から催促されるというストーリー。懐かしかったりひんやりとしていたりする図書館独特の雰囲気や本にまつわるエピソードが細やかに描かれているのはもちろんのこと、登場人物の過去にまつわるドラマが身に迫る1篇だ。超自然的な物語ながら、意表をつく展開の面白さが味わえる作品でもある。 

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超音速漂流

2001/02/06 15:31

ミステリーコーナーより

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 従来の旅客機パニック小説の定石をおさえつつ、これでもかと最悪の状況をつくりあげては必死の危機脱出劇を描いてみせた航空サスペンスの傑作。325人乗りの超音速旅客機が、突然、ミサイル攻撃を受けた。機長はじめ、ほとんどの乗客が酸欠などで死んでいく中、機は自動操縦による飛行を続けたものの、地上からの誘導は明らかにおかしかった……。これほど徹底して登場人物を四面楚歌に追い込んだ作品はない。読み逃すなかれ。 

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紙の本ダッシュ

2001/01/18 20:53

ミステリーコーナーより

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 内山安雄といえば、大作冒険小説「樹海旅団」(新潮社)を発表したのち、最近ではコミカルな犯罪活劇の作家という印象だった。だが、本作は新境地をめざした力作ノワールだ。北海道の過疎の村で繰り広げられる争いを少年の視点から描いている。
 ダム建設にまつわる利権争い、外国人労働者との対立、主人公少年が付き合う仲間や大人たちとの関係、影の支配たる兄に握られた呪わしい秘密、そして殺人……。出口の見えないまま、やがて少年は自分自身までをも持て余し、狂気の淵へと向かっていく。
 閉鎖した村の状況はそのまま社会の縮図として、ダムに沈んだ一切は人の深層に巣食う獣性として描かれている。ややドラマの起伏に乏しいが、過去の因縁と暗黒への転落を描いているあたりは、馳星周「雪月夜」に通底するところ。多彩な登場人物の表と裏を反転させつつ展開するドラマは、まさに現代を生きる我々自身の姿と重なり合い、読ませる。 

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アンダードッグス

2001/01/18 20:16

ミステリーコーナーより

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は、英国新人作家ロブ・ライアンによるデビュー作。冒険サスペンスである。
 物語の骨格は、きわめてシンプルだ。舞台は、前世紀の広大な廃墟がいまだ地下に残る北米都市シアトル。その地下迷宮へ少女を人質に逃げこんだ小悪党ひとり。彼を追う警察や特殊部隊に加え、地下に潜む悪党や奇人たちが現われ、一大活劇が繰り広げられる。
 しかしながら、単純な追いかけっこ小説だと思ったら大間違い。人物に「不思議の国のアリス」にまつわるネーミングが施されているなど様々な趣向・構成などに奇想や仕掛けが施されている。悪党、警官、少女といずれも個性の強い人物ばかりだが、さらにヴェトナム戦争でトンネル・ネズミ(スティーヴン・ハンターの傑作「真夜中のデッドリミット」でお馴染み!)だった元兵士が事件に関わることで、物語は意外なドラマを見せ痛快な活劇へと進んでいく。スリルに満ちた地下世界冒険アクション傑作なのだ。

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フリーダムランド 上

2001/01/18 19:39

ミステリーコーナーより

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 なによりも登場人物1人1人の思いに心が揺さぶられた。サスペンスの進行と同時に、こちらの胸までが熱くなってくる小説なのだ。
 舞台はニューヨーク近郊の町デンプシー。町の病院に、ひとりの白人女性が傷を負いながらかけこんできた。黒人の男に襲われ、幼い息子を乗せた車を奪われたという。やがて事件は思わぬ事態へと発展していく。
 次から次へと様々な人物やエピソードが登場するため、ふだん海外小説を読みなれた読者でさえ冒頭場面からしばらくは戸惑ってしまうかもしれない。だが、後半からクライマックスにかけて小説だということを忘れさせるほど、まるで現実の出来事であるかのように身に迫ってくる。過去の人生、衣食住のスタイルから趣味や感受性など、主役ばかりでなく脇役までその存在感をしっかりと感じさせるエピソードをこれでもかと盛りこんでいるからだ。さらに、ダイナミックなクライマックスに痛切なラスト。圧巻の大作である。 

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深夜プラス1

2001/02/06 16:43

ミステリーコーナーより

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 決められた日の深夜ちょうどまでにある大富豪をリヒテンシュタインへ送り届けなくてはならない。一方、それを阻止しようとする謎の一味。元英国情報部員の主人公とアル中のガンマンは、フランスを周回し、アルプスを越え、数々の危機に面しながら任務を果たそうとした……。本作の魅力は、デッドラインをもうけた巧みな筋書きとともに、脇役も含めた魅力的な人物造形などにある。圧倒的な人気を誇る冒険小説の名作だ。 

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ミステリーコーナーより

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 青春小説の傑作、もうひとつの「ライ麦畑でつかまえて」と賞賛された「チョコレート・ウォー」の続編である。できれば、1作目から続けて読んでいただきたい。だが、なぜ続編をここで挙げたかといえば、本作は、いわば学園ノワールなのだ。閉鎖された環境のなか、救いのない日常と大いなる虚無が物語の底流に感じられる。そしてショッキングなラスト。それが現実だと厳しい視線で語られていく。いま読まれるべき名作である。

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紙の本シークレット・ヒストリー 下

2001/02/06 15:56

ミステリーコーナーより

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 近年の海外学園ミステリーで、最高の1作だと断言したい。米国東部の小さな大学で、ギリシア語クラスに集まった少数の生徒たち。担当教授は該博な知識をもっているばかりか、人間的魅力にあふれた人物だった。天才的な青年をリーダーとする彼らは、やがて大いなる過ちを犯し、壊れゆく精神とともに堕ちていく。その過程を驚嘆すべき筆力で描いている。レンデルの名作に勝るとも劣らない完成度。学園ゴシックサスペンスの大傑作である。

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紙の本シークレット・ヒストリー 上

2001/02/06 15:55

ミステリーコーナーより

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 近年の海外学園ミステリーで、最高の1作だと断言したい。米国東部の小さな大学で、ギリシア語クラスに集まった少数の生徒たち。担当教授は該博な知識をもっているばかりか、人間的魅力にあふれた人物だった。天才的な青年をリーダーとする彼らは、やがて大いなる過ちを犯し、壊れゆく精神とともに堕ちていく。その過程を驚嘆すべき筆力で描いている。レンデルの名作に勝るとも劣らない完成度。学園ゴシックサスペンスの大傑作である。 

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紙の本淋しい狩人

2001/02/06 15:46

ミステリーコーナーより

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 東京下町の小さな古書店が舞台で、本にちなんだ6つの事件が語られる連作短編ミステリー集である。たとえば、〈返金保証〉の袋とじ造本で有名なビル・S・バリンジャー作品の題名がキイワードの「六月は名ばかりの月」をはじめ、全篇、本をめぐる謎と意外な話が収められている。古本のエピソードから、さまざまな人間模様とその裏側を見せる巧みな話運びの面白さはもちろんのこと、店主と店を手伝う孫とのかけ合いも楽しい1冊だ。 

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大洪水

2001/02/06 15:33

ミステリーコーナーより

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 題名どおり大洪水がやってくる物語ながら、ユニークな設定や大胆な趣向が満載の異色作。死滅した巨鳥モアの卵が発見されたとの情報が流れ、各国の生物学者が、われ先に発見しようと秘境アマゾンにやってきた。だが、集中豪雨で川は増水し、洪水のおそれが出てくる。さらに殺人事件が起こり、学者たちの仲が険悪になるばかりか、孤立した村の村民からも疎まれ、状況はますます最悪の事態へ……。一気読みのB級パニック小説である。 

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ダイヤル911

2001/02/06 15:32

ミステリーコーナーより

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 シリーズの第2作にあたる本書は、カウフマン警視率いる十六分署と天才的な爆弾魔との対決を描いた大作。謎の男はマンハッタンの中心部に次々と爆弾をしかけては、クリスマスの街をパニック状態におとしいれる。警察捜査より、つねに一歩先んじた犯行を重ねる爆破魔。その男を追いつめる個性的な主人公や爆弾処理班の活躍とひねりの効いたプロットが読みどころ。題材的には、本年度乱歩賞受賞作「脳男」と読み比べるのも一興か。 

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紙の本魔球

2001/02/06 15:19

ミステリーコーナーより

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 東野圭吾の初期作品。昭和39年、春の選抜高校野球大会。最終回で絶体絶命のピンチを迎えたエース須田武志は、相手の4番打者に人生を賭けた1球を投じる……。本作では、バッテリーを組む高校生ふたりが奇妙な殺され方をした事件がメインになっており、さらに企業爆破未遂事件や「謎のダイイング・メッセージ」が複雑に絡みあう。青春スポーツものというには、いささかダークな感触の、異色野球ミステリーである。 

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