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先月(2017年5月)

bk1ガイドブック研究会さんのレビュー一覧

投稿者:bk1ガイドブック研究会

1 件中 1 件~ 1 件を表示

この本を手に、頭の中で未来予想図を描きながら、新世紀を迎えた東京を歩いてみてはいかがだろうか。

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 ウィーンを訪れたときに手に入れた本で、気に入っている一冊がある。“ARCHITECTURE IN VIENNA”というタイトルで、表題の通りウィーンの建築ガイドだ。と、いっても専門的なものではなく街の主だった建築物の所在地を示す地図と、各建築の小さなモノクロの写真、短い解説が記されている簡潔なものだ。この本にはドイツ語版と英語版とがあり、私の手元にあるのは英語版の方だ。英語版まで用意されているところを見ると、ウィーンを観光する人たちにとっては、定番のガイドブックなのだろう。
 この一冊が、街と私の親和力を増すのにどれほど役立ったことか。街で見かけた、小さなカフェや橋梁のプロフィールを調べ、時には、この本で知った建築を見るために郊外まで足を伸ばしたこともあった。そして、街の歴史や景観に対する思い入れは深まっていった。

 街で興味深い建物を目にするにつけ、東京にも、こんなガイドブックが欲しいと思っていた。そして発見したのが、この本だ。
 編者がウィーンのガイドブックを参考にしたのかどうかは、分からないが、やや小型の版形や地図の掲載の仕方、各建築物について簡潔な説明をしていくというスタイルも良く似ている。そして、自分の見慣れた建物を本の中に探して、身近にありながらも意識したことのなかった建築について知るといった楽しみも同じだ。街で気になる建物を見つけたときにも、パラパラとページを繰る。

 異なるのは掲載されている建築物の様相だ。ウィーンの建築物は、大ざっぱに見て、ハプスブルク時代の宮殿建築、1900年前後のユーゲントシュティール期のもの、フンデルトヴァッサーらに代表される現代建築といったように、その様相からおおよその年代が見て取れる。だが、東京の建築は、短いスパンで変化していく。寺院などの歴史的な建築、高度成長期の真四角な高層ビル、バブル期の奇異な建築群。いつの間にか新しい建築が姿を現し、以前にそこに何があったのかさえ忘れ去られていってしまう。そして、今も次々に新しい街の景観が生み出され続けている。

 さて、21世紀、東京にはどんな建築が出現し、街はどのような姿に変化していくのだろうか。この本を手に、頭の中で未来予想図を描きながら、新世紀を迎えた東京を歩いてみてはいかがだろうか。普段、何気なく生活している街の風景に、一層の愛着が湧いてくるはずだ。

家庭・実用・女性ジャンルの21世紀最初に読む本に選ばれました。

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