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先月(2017年8月)

早川 克巳さんのレビュー一覧

投稿者:早川 克巳

2 件中 1 件~ 2 件を表示

欧米の事例に学びながらわが国への応用をシミュレーションし,少子高齢化社会の課題克服の道を探る

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 少子高齢化を論じるとき,その主たる対象を女性や高齢者に限定しがちである。しかし本当に大切なのは現役の世代や次世代を活性化させ,将来に明るい見通しが描けるような構想を示すことであろう。日本の現状ではかなり困難なその課題に正面から取り組み,具体的な政策提言をしているのが本書である。政策プランナーや意思決定にあたる人,オピニオンリーダー層やわが国の経済社会の行方にまともな関心を抱く人々に読まれていいリポートだ。わが国の代表的なシンクタンクの市民に向けた成果物としても評価されていい。
 内容は多岐にわたる。社会保障制度の見直しを中心とする経済構造改革,ようやく現実的課題となった確定処出型をはじめとする企業年金制度,財政の圧迫要因となるまで膨れた医療費とその圧縮のための情報技術の応用,やっと姿が見えるようになって来たNPO(非営利組織)やボランティアの活用,従業員にインセンティブを与え続けられる報酬制度や企業拠出による従業員持ち株制度など,主に米国の事例を引きわが国に示唆するところを探っている。
 財政再建をにらみながら現役世代が付加価値を生み出しつつ経済成長を維持する方策を志向する点でその姿勢は一貫している。その意味でまず経済人,ビジネスマンに読まれるべきだろう。女性,高齢者の働きやすい社会への指針としてオランダのワークシェアリング,米国のボランティアなどの現状を紹介しているのは一般の市民にも役に立つところが大きいだろう。
 残念なのはわが国経済社会の将来ビジョン,理念,あるいは国家像といったものが伝わらないこと。政策提言には基軸とする歴史観というべきものがほしい。五十代までの12人の共同作業,シンクタンクの成果物だからやむをえないとはいえ,新世紀の日本の課題を考える書として,そのあたりを為政者にもぶつけてほしかった感が残る。日本の優先課題シリーズの2001年版である。
(C) ブッククレビュー社 2000

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ジャーナリスティックな問題意識と地球的視野で企業内女性の「これから」を分析,展望

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 「イタリアは労働者的性格の強い国である」と書き出しているのは第九章。労働組合は強いのだが,光は北部と男性を照らし,南部と女性はその影になっている。しかし第ニ次大戦後の法整備,男女平等の法制化を経て90年代から実効ある制度が整いつつある。これからはイタリア女性の情熱的,統一的アクションが展開されるだろう。2001年の「日本におけるイタリア年」を機に日伊女性の連帯を−−と叫びかける。筆致も問題意識も全体としてジャーナリスティックで読みやすい。
 国連の女性差別撤廃条約から20年。今,働く女性の現状はどうか,問題はどこにあるのか,共通点・相違点は? を,地球規模で追っている。アジア,中東イスラム圏など今まで紹介が少なかった国にも考察が及び,欧米の国々についても企業経営とのかかわりに重点を置いて新しさを出している。
 北京の95年女性会議以来,なじみ深い語になったジェンダーの視点がどの国についても貫かれていて今日的だ。歴史的な現状分析にとどまらず,「これからの企業と働く女性」の項を各国別に設け,未来指向的でもある。編著者に加え大学人,民間研究者ら執筆者は計14人。志を同じくした共同作業の成果であり,「女・あすに生きる」というシリーズを企画した出版社の成功でもある。
 撤廃条約20年の今年,ニューヨークで開いた総括会議は少なくともわが国には十分な情報や将来に向けたメッセージを送ってきてはいない。研究者たちがこんな形で問題提起をしてくれたことの意義は大きい。少子高齢化が進むこれから,女性の活用にわが国はグローバルな視点で取り組む必要がある。男女共同参画に関心を抱く学徒,行政関係者のみならず,企業人にも格好のテキストだ。その点で国別に「読者のための参考図書」をあげたり,基礎的なデータを資料として巻末に提示したり,親切な配慮も行き届いている。
(C) ブッククレビュー社 2000

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