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井沢 正忠さんのレビュー一覧

投稿者:井沢 正忠

3 件中 1 件~ 3 件を表示

日本女性と結婚し日本で活躍中のロシア人司祭による分かり易いロシア人論。具体例が面白く説得力は抜群

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 ロシアそして旧ソ連のことについて,かつての英国首相チャーチルが評した”謎のまた謎”という表現は,21世紀前半の現在もなお当てはまるようだ。そのロシア人の謎の一部を解き明かしてくれるのが本書である。ソ連崩壊以前からの司祭,しかも日本女性と結婚し日本で活躍しているロシア人によるロシア人論である。
 ロシアでの宗教の復活,それがもたらす社会の安定に力点が置かれているのは当然だが,「ロシアはキエフ・ルーシの時代から帝政ロシアを経てソ連が崩壊するまで結局,なにも変わっていないのかも知れない。(中略)どんな嵐がお上で吹き荒れようとも,ロシアはあくまでロシアなのだ。それは東洋とも西洋とも違う”ロシア”という広大な文化圏だ」というのが著者の主張である。面白い具体例を挙げながら話を展開させているので,説得力を持っている。翻訳もよくできていて読みやすい。著者独自の日本人論も急所をついている。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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東欧の解体中欧の再生

2000/12/26 15:29

東欧諸国の変革の現状を現地インテリとの交流を通じて紹介する特色ある随筆集

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 「ベルリンの壁崩壊」から10年余を経過,かつての東欧共産圏諸国は市場経済を基本にした民主主義・自由主義国家に転身しようとしている。経済的にはようやく1989年レベルを上回ったに過ぎず,変革当初に各国民が夢見た楽園は実現していないが,少なくともあらゆる面で自由にはなった。
 そして,かつて東欧と一くくりで呼ばれていた国々の特色もはっきりしてきた。とりわけチェコ共和国にはチェコこそは欧州の中心だとの意識が東西冷戦時代にも存在したものだが,冷戦体制崩壊によってポーランド,ハンガリーとともに中欧意識は確立してきた。ウクライナ,ロシアなど東欧,ブルガリア,ルーマニアなどバルカン諸国との違いを強調しての中欧意識である。
 本書はチェコ共和国,ポーランド,ハンガリー,スロバキアを中心に,共産主義体制から自由主義国家への変革を遂げた現状をそれぞれの国の大統領を含め政府要人,インテリとの交流を通じて紹介したものだ。特に,日本人にはこれまでなじみの薄かったスロバキアの改革を巡る情勢紹介は本書の特色の一つだろう。同じ国家を形成していたチェコ共和国と違って後進地域と見られてきたスロバキア人の日本に寄せる熱い思いも伝わってくる。
 現地へのほぼ定期的訪問での経験,交流を基礎にまとめたものであり,ある種の随筆集。東欧全体の変革の歴史,現状を知るには不満が残るが,随筆集であるための長所も随所に出ている。東欧でのユダヤ人問題の根の深さ,ジプシー対策の困難さなどが著者の体験を通じて語られているし,日本外交への,というよりは外務省役人への率直な批判も興味ある指摘と言える。国際金融市場での主役の一人であるハンガリー出身のユダヤ人ソロスが作った財団のこの地域への浸透ぶりを指摘した部分もおもしろい。長期戦略を持って移行経済諸国への支援を行なっており,日本外交の今後を考える上でも参考になろう。
(C) ブッククレビュー社 2000

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ロシアの犯罪を解剖,統計を使っての地道な分析。ロシアを知るための基礎資料の一つ

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 92年のロシアの改革以後,上昇したのはインフレ率と犯罪件数だけ,といわれるほどにロシアの犯罪は自由化とともに増え続け,しかもその犯罪の中身は凶悪化し,組織化している。
 共産主義時代の国家によるそれこそ組織的弾圧,特にスタ−リン時代の悪名高き収容所時代に比較すると現在のマフィアによる犯罪など大したことでないかもしれないが,ロシアの経済正常化には大きな障害になっている。企業関係者が,競争相手が雇った殺し屋によって殺害されるような環境で,外国投資の増加を期待するのは無理な相談だろう。
 本書は,著者が「法律の広場」に93年から98年までに連載したものをほぼそのままにまとめたもの。この期間中にもロシアの犯罪状況が悪化の一途をたどっていることも読み取れる。著者は改革以来公表されるようになった各種犯罪統計をていねいにフォロ−しており,同時に刑法の改正など犯罪対策にも言及している。
(C) ブッククレビュー社 2000

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