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木戸出 正継さんのレビュー一覧

投稿者:木戸出 正継

2 件中 1 件~ 2 件を表示

MIT,DEC,IBMの3巨頭が総力を結集して産み出した大規模コンピュータネットワークの記録

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 80年代前半,分散コンピュータネットワーク・教育研究用キャンパスネットワークへのアプローチが,米国の大学及びコンピュータ産業界の協力で始まろうとしていた。例えば,カーネギーメロン大学ではIBM社とAndrewsプロジェクトという名で始まり,マサチューセッツ工科大学MITでも大学キャンパス内の全ての学生とスタッフを対象にした巨大なコンピュータネットワーク構築を開始した。これまでホストコンピュータを基本にしたタイムシェアリングシステムMULTICSの次世代版であり,ネットワーク化されたワークステーションからなるクライアントサーバ型のコンピュータ環境モデルを目指した,新しいアプローチであった。
 1億ドル規模の資金を投入し,全てのアプリケーションをどこのワークステーションでも走らせ,ユーザインターフェイスを統一し,プログラムやデータも共有管理できる環境の構築を始めた。教育と研究の実践の場を活用し,自ら学習しながら増殖していく大学環境でのプラットフォームの提供から作り始めていった。飛び交うデータも多様(テキストのみならず,音や画像も含んだマルチメディア情報)で,高度な情報処理研究者から一般の事務利用者までの多様で高度な使用に耐える環境構築である。これは現在でも十分に通じる設計思想である。
 本書の構成は4部立てで,まず『開発』部でビジョンの創出とビジョンから現実への話題を取り上げている。次の『教授法』部では,教育システムとしての考え方やプロジェクトと教職員との関係について説明している。そして,『技術』部で分散システムの考え方・このプロジェクトのツールと分散サービス・マルチメディアワークステーション計画を詳細に例を挙げながら説明している。最後の『運営』部で,生活の場への影響やプロジェクトの財務と組織,そして評価を取り上げ,将来への方向を示している。また,付録として,他大学への展開,システム設置へのガイドライン,教育コンピュータ環境でのその他の話題などを述べ,規則集や寄贈者一覧,報道発表リストも載せている。
 本書は,先端ニーズと可能シーズの仕様設計における取り入れ合い,まずは先端技術導入を優先した技術開発戦略を大学と産業界の連携を紹介している。米国での新規技術の業界標準化に対する企業の期待と自ら積極的に導入していくユーザの考え方も面白い。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本人工知能

2000/12/01 21:16

応用の観点から見た人工知能技術の入門編,具体的な課題と技術展開を含めた教科書

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 人工知能とは,コンピューターによる人の知的能力の解明と実現を目指す情報科学の一分野である。この人工知能(Artificial Intelligence)という言葉が初めて使われたのが,人工知能言語の一つLISPを考案したMcCarthy博士により,1956年であった。それ以来,コンピューターとの会話を自然にこなしたように思えたElizaプログラム,パーセプトロンやコンピューター・チェスの話題で沸き,1980年代には知識工学(Knowledge Engineering)のブームを迎えた。
 1990年代もチェスでは世界チャンピオンを破ったり,ネットワークをベースにした人工知能技術,たとえばエージェントの研究開発につながっている。このような技術開発の流れの中で,大学の情報専門課程のみならず,機械/ロボット/システムなど他の専門課程で人工知能に関する知識習得が必要になってきている。インターネットを利用した知識獲得の方法もあるが,本書は問題点のとらえ方やこれまで蓄積されてきた技術体系を教科書としてまとめ,半年程度の期間で入門基礎から応用展開までじっくりと勉強できるようにしたものである。
 本書で扱われている課題内容(章立て)は,探索による問題解決(第二章),知識表現と推論(第三章),機械学習(第四章),ファジー・ニューラルネット・遺伝的アルゴリズム(第五章),パターン認識(第六章)そして人工知能言語(第七章)である。章立てとしては必要十分な設定であり,各章においても,技術や理論の基礎から最近のホットな話題や応用などを適宜取り入れ,読者の興味をさらに喚起している。一方,演習問題も各章にセットされ,その略解もあるので理解度把握に役立つものと期待できる。そして,章ごとに厳選された参考文献をたどっていけば,より深い技術や理論を追求できると思われる。
 一時期,エキスパート運転制御とかファジー洗濯機とか具体的な応用イメージが現れては消えていった。大人の論理的な考え(知識)は一部コンピューターに実現できるが,幼児の知能はほとんどコンピューター化されない。音声認識の実利用は間近なように思えてきたが,画像認識できる人工視覚はいまだままならない。このような人工知能の残された,大きな課題は沢山あるが,コンピューター能力は日々著しい速度で進歩し,ネットワーク利用もフルに可能な研究環境で,若い研究者群を増加させ,基礎力アップに役立つ書となることを期待したい。
(C) ブッククレビュー社 2000

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