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栩木誠さんのレビュー一覧

投稿者:栩木誠

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日本経済新聞2001/07/08朝刊

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 世界一の長寿国日本では、二〇〇七年をピークに総人口が減少に向かう。出生率が回復しなければ近い将来六十五歳以上の高齢者が人口の三分の一を占めると予測されている。すでに労働力、年金など超高齢社会の到来に伴う問題を巡る議論が活発になっている。
 だが、この高齢化問題は、日本をはじめ先進諸国だけでなく、発展途上国の間でも重要な問題になりつつある。例えば、「革命を知らない世代」がハタミ大統領の改革路線を支えるイランでは、出生率が大幅に落ち込むという現象が生じている。世界保健機関(WHO)もそのリポートで「高齢化の影響は、家族生活や生活設計、雇用、保健サービスや年金制度の整備から経済状況まで、あらゆる段階で実感されることになる」と報告しているほどだ。
 本書は、寿命の延びと驚異的な出生率低下を両輪とするこうした地球規模の高齢化、人口ピラミッドの逆転現象という“人口革命”がもたらす衝撃を金融、財産、ビジネス、社会と文化、職、年金の六分野について考察。対処すべき方策を探っている。
 「ベビーブームによる上げ潮に乗じた会社は、以前より道が険しくなる」「中年が『若者文化』を支える」「中高年のリストラは今後もつづく」「公的年金は確実に破産の危機をむかえる」——など刺激的な分析が列挙される。
 また人口革命の進行が、新たな国際的序列につながると指摘する。米国が移民による労働力増加などで二十一世紀前半も経済大国の地位を守るのに対し、日本やドイツは生産年齢人口の減少で経済が停滞する。高齢化が進む西側諸国の影響力が低下する一方で、その進展が遅い発展途上国はその分、成長する可能性が大きいというのだ。
 人口統計という物差しで斬(き)っていて、歯切れはいいが、いささか論理に説得力が欠ける面もあるようだ。ただ、多方面の話題から興味深い実例をあげ、わかりやすく書いてある。サラリーマンやこれから社会に出る学生などにも、この先、仕事や生活環境がどうなるか、どのような手立てをとればよいか、などを考えるうえで参考になる一冊だ。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001

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