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石川 武さんのレビュー一覧

投稿者:石川 武

1 件中 1 件~ 1 件を表示

「インストール」と「セットアップ」の違い、わかりますか?

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 某国首相のように「IT(イット)革命」などと発音してしまい、マスコミに冷笑されるといった気の毒な方もいましたが、パソコン用語ってやっぱりわかりにくいですね。
 パソコンやインターネットは米国で生まれ育ったものなので、その用語にはアメリカ文化の香りが色濃く残ります。フランス政府はこれを文化侵略と受け止めてパソコン用語には英語を使わずフランス語を使うよう法律で定めたりしているようですが、我が日本においては「コンピュータ」→「計算機」などと単語の意味通りに日本語に置き変えてもかえってわかりにくい場合が多いので、最近の新しい言葉は英語→カタカナへと置き換える場合がほとんどです。(中国語では「電脳」だそうですがこれはイメージがわきやすいですね) 
 初期のコンピュータは確かに「計算機」でしたが、最近では電子メールを読んだりインターネットを探検したり、音楽を聞いたりといった使い方をされ「計算機」というイメージとはかけ離れてきています。米国ではコンピュータの進歩とともに本来「計算するもの」という意味であったcomputerという言葉自体も別のものを指すように進化してきましたが、「計算機」はどう考えても計算するものとしかとらえようがないので、進歩の早いパソコン用語にはカタカナを使うしかないのでしょう。

 またカタカナならまだしも、手ごわいのはアルファベット3文字の略語です。
 (それにしてもなぜ3文字が多いのでしょうね?)
 特に「イット革命」なおじさんたちを中心にアルファベット3文字の略語がでてくると「これはなんの略なのだ」と追及する人が多いのですが、たとえ元の言葉がわかったところで辞書を引いてもわかるわけありません。なぜならパソコンやインターネットの文化はカジュアルなもので、特にインターネットの用語の半分は語呂合わせや冗談で出来上がっています。
 パソコンについている「マウス」なんて意味は「ねずみ」ですよ。確かにねずみみたいな形をしていますが、日本でマウスが発明されたとしても絶対「ねずみ」なんでいう名前にはなりませんよね。不真面目だと怒るかたもいらっしゃるかもしれませんが、しょうがないですし、このような感覚の違いを乗り越えないとパソコン用語を理解するのは困難です。

 本書では先ほど例にあげた「マウス」以外にも「プログラム」、「ディスプレイ」、「デバイスドライバ」、「ドットコム」、「スクロール」、「プロパティ」といった、よく聞くけど本来の意味は?といったカタカナ英語や、「LCD」や「FDD」といった略語を中心に100語のキーワードが取り上げられています。また単純に単語の解説をするにとどまらず、たとえば「インストールとセットアップはどう違うか」といったテーマで用語を取り上げ、一つのキーワードに対して2ページを費やしてその語源から用例までわかりやすく解説されています。また用語に対する興味深いエピソードも多数収録されており、読み物としてもパソコン初心者から上級者まで幅広く楽しめる内容となっています。
 本書は新書サイズで持ち歩きも楽なので、電車の中などちょっとした時間でも読むことができるし、読み終わっても机の引き出しに入れておけば何かと役に立つのではないでしょうか。
 ちなみに「インストール」と「セットアップ」はほぼ同様の意味で使われますが、本来の英文のinstallは「組み込まれて使える状態」、setupは「組み込み作業」のことをいうそうです。なるほど!

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