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先月(2017年1月)

アルボムッレ・スマナサーラさんのレビュー一覧

投稿者:アルボムッレ・スマナサーラ

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人間が抱えている問題の中に、全ての真理があるのです。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 テーラワーダ仏教の世界における「法話・説法」は、単なる「しきたり」や娯楽ではありません。我々はいたるところで仏教を語っています。お釈迦様の説いた真理の教えは、生まれて死ぬまで、ずっと人生の役に立つものだからです。

 我々は色々な場面で生きるための判断をして、チャレンジをしなければいけない。でも、上手くできなくてジレンマを感じたり、絶望感に陥ったりする。子供からお年寄りまで、死ぬ瞬間まで我々にずーっとついてくるのは、「どう生きれば良いのか」という問題です。

 法話、説法というのは生き方の説明であって、「どう生きれば良いのか」という質問に答えを出すことなのです。どんな問題であっても、そのなかに完全に、生きるという問題を解決するための答えがあります。法話は役に立たなくてはいけないし、実践性がなければいけない。すぐ実行できるような気持ちになってくれなければいけません。そして実践したらすぐ「上手くいったぞ!」という結果が出てこなければ意味が無いんです。

 ポイントは、誰にでも必ず役に立つこと。役に立たない話ならいらないし、単なる「アリガタイ話」で終わりたくないのです。説法は死者をあの世へ送るための弔辞ではありません。お釈迦さまは、そういう気持ちで人類に「道」を説いたのです。

 仏陀の教えを勉強すると、かなりショックを受けます。「真理」を知るというのは、生易しい、生半可なことではないからです。この本のどこを読んでも、いままでの思考パターンを揺るがすような文章が必ず混ざってます。固定概念にしがみついて読むとかなりドキッとするかもしれません。

 でもそれは、読む人が自分の心を進歩させて、智慧を開発しながら視野を広げたいと願うならば、邪魔物を壊すための「爆弾」をいくらでも見出せるということです。この本には、心の進歩を邪魔する、足かせになる概念を壊すため、数多くの「爆弾」が仕掛けてあるのです。(アルボムッレ・スマナサーラ/スリランカ上座仏教長老 2001.10.24)

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