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恩蔵直人さんのレビュー一覧

投稿者:恩蔵直人

監修者あとがき(その2)

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 我が国における今日のマーケティング環境の特徴として、製品のコモディティ化を指摘することができる。食品や日用雑貨などの非耐久財にしても、自動車や家電などの耐久財にしても、基本品質において大きな違いのないブランド間で競争が展開されている。基本品質において劣った製品が、長期にわたり市場に存在できないことも確かだ。
 コモディティ化への動きは、無形サービスにおいても確認できる。金融、旅行、輸送など、多くのサービスがコモディティ化している。
 もちろん、コモディティ化は今に始まったことではない。経済の成熟化が叫ばれた80年代には、既に多くの製品においてコモディティ化が進んでいた。だが、当時の企業は様々な周辺サービスを製品に付加することにより、競争相手との差別化を実現できた。しかし今日、その周辺サービスでさえコモディティ化しているのである。
 とすれば、製品で独自性を打ち出しやすい環境下でのマーケティング論理に代わり、コモディティ化を前提とした新しいマーケティング論理が求められる。ブランド論の台頭、マスカスタマイゼーションの重視、経験価値マーケティングの評価など、今日のマーケティングの趨勢をみると、いずれもコモディティ化への対応という言葉で整理できそうである。
 新しい時代のマーケティング論理が求められている今日、新しい時代のマーケティング・テキストである本書の出版は、まさに時宜にかなっていると思われる。本書が広く読まれることで、最新のマーケティング論理が浸透し、我が国のマーケティングの水準が高度化することを祈っている。そして、多くのマーケティングの支持者や支援者が生まれることを期待している。

 本書の監修作業にあたっては、早稲田大学大学院商学研究科に在籍する阿部いくみ、井上淳子、貴志奈央子、鈴木拓也、須永努、橋田洋一郎の6氏の協力を得た。彼らは春休みと夏休みの大半を返上し、約半年間に及ぶ読み合わせの作業に忍耐強く参加してくれた。大学院生である彼らは、まさに本書がターゲットとする読者層であり、彼らの忌憚のない意見やフレッシュな指摘は本書の随所に活かされている。
 最後となったが、適切な翻訳作業を進めてくれた月谷真紀氏、コーディネーター役となり様々なアドバイスをしてくれた株式会社バベルの鈴木由紀子氏、編集の労をお取りいただいたサイト編集室の斉藤英裕氏に対して、この場を借りてお礼申し上げたい。
 本書により、多くのマーケティング関係者に何らかの貢献ができたならば、監修者としてこれにまさる慶びはない。

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