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先月(2017年6月)

田野井 正雄さんのレビュー一覧

投稿者:田野井 正雄

3 件中 1 件~ 3 件を表示

緑内障で失明しないために 40歳以上の30人にひとりに迫る危機

2001/05/21 15:17

元外務大臣柿澤弘治夫人の恐怖の実体験を基に専門医が説く「緑内障」のメカニズムと早期発見の重要性

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 緑内障治療の第一人者・北澤克明氏(岐阜大学名誉教授)による緑内障の検査から症状,治療法の解説と患者の体験談,元外務大臣・柿澤弘治夫人の暎子さんが体験にもとづいた緑内障の恐怖を語る,などの内容である。いわば,緑内障の恐ろしさと検査の一般化の必要性を説く啓蒙の本。
 緑内障は糖尿病性網膜症に次いで中途失明原因の第2位だという。老人の代表的な目の病気である白内障は人工レンズを埋め込めば視力が回復するが,40歳以上の30人に1人がかかるといわれる緑内障で失われた視野・視力はどんな治療をしても元に戻らない。緑内障は無自覚のうちに進行し,やがて視野・視力を失う。視野が80%も欠けているのに気づかずに高速道路を運転していたというケースさえある。片側の視野が失われても,もう一方の目で補ってしまうので視野欠損に気づかないのだ。痛くもかゆくもないから治療の必要性を感じない。その結果,200万人の潜在患者が放置されたままである。
 本書は,そうした緑内障について,まず柿澤暎子さんが実体験をもとに患者の苦悩をつづり(序章),続いて北澤克明氏が専門家の立場から発症のメカニズム,診断,治療をわかりやすく解説する(第1章)。そして,6人の患者が緑内障の発見から治療にいたる経緯を語り(第2章),最後に読者の疑問に答えるQ&Aのコーナー(第3章)がある。
 自覚症状は体が発信する警告信号だが,自覚症状のない病気は意外に多く,しかも自覚症状のない病気ほど重大な結果を招きやすい。高血圧や糖尿病は自覚症状のほとんどない病気の代表格だが,放置すれば脳卒中や心筋梗塞を招きかねない。医学界あげての高血圧キャンペーンが功を奏して血圧測定は私たちの日常的な習慣になった。緑内障もかくありたい。本書は,そうした願いをこめて執筆された。せめて年に1回の緑内障検査が一般化するには,手を変え品を変えて中年世代を啓蒙していく必要のあることを実感させられる。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本B型慢性肝炎Q&A

2001/04/16 22:17

B型慢性感染の基礎から臨床までをコンパクトに解説

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 ヒト免疫ウイルス(HIV)の治療用に開発されたラミブジンが,慢性B型肝炎にも有効であることが期待されている。従来,慢性B型肝炎では,e抗原からe抗体へのセロコンバージョンが肝炎治癒であるかのように考えられていた。しかし,実際にはe抗体陽性例のなかにも肝硬変に進展するものがある。そうした症例にラミブジンが福音になる可能性が指摘されており,ラミブジンが臨床適用されるようになって,慢性肝炎の治療戦略も変わってくると思われる。
 本書は,そのような時期に,慢性肝炎の研究と治療で定評のある虎の門病院消化器科チームが,B型慢性肝炎を治療する医師のために,HBVの基礎から臨床までをコンパクトに解説した本である。「B型慢性肝炎の治療法がどのように変わっていくのかを実例をもって示し,またゲノタイプやウイルス量を考慮に入れた考えを提示することにより,今後の治療に役立ててほしい」と著書の1人である熊田博光氏は序で語っている。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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インフルエンザQ&A

2001/03/29 18:16

インフルエンザに対する診断・治療・予防戦略を実際の臨床現場に則して解説

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 昨年末,インフルエンザウイルスの治療薬・ザナミビルの学術講演会が各地で開催された。今冬の大流行を予測してかなり期待された薬剤だったが,2001年3月現在のインフルエンザと思われる疾患発生報告数は昨冬の5分の1程度で臨床現場は肩透かしをくった。だが,2001年は静かな冬で終わったからといって,2002年の冬も大流行がないと断言することはできない。インフルエンザ対策は臨床現場において常に重要な問題なのである。
 13人のウイルス学専門家が執筆した本書は,全体でも100ページ程度のインフルエンザ学入門書である。前半の40ページはインフルエンザウイルスの一般常識に費やされている。一般常識といっても,医師,看護婦,薬剤師など医療従事者にとっての常識だから,医学的基礎知識をもった読者を想定して書かれている。本書の特徴は,忙しい医療従事者を前提に,見開きで1テーマを解説していることである。「Q&A」形式にしたのは,医療従事者の実際の疑問に答えているわけではなく,短時間で1テーマを理解しやすくするための工夫であろう。仕事の合間にインフルエンザの診断・予防・治療に関する知識が吸収しやすくなっている点で診察室など手元に常時置いて有用な本である。
 開業医や調剤薬局の薬剤師が最も興味をひかれるのは,おそらく抗ウイルス薬(アマンダジンやザナミビル)の使い方とその臨床効果であろう。投与患者へのアンケート調査では,ザナミビルは患者の56%が服用後24時間以内に,77%が48時間以内に症状を軽減させ,65%の患者が72時間以内に通常の生活に復帰することができる。だが,このような臨床効果にばかりとらわれるのではなく,読者が「科学的な新しい見方に基づいたインフルエンザ治療戦略」を構築するための入門書として活用することこそ,監修者の本意であろう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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