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レビューアーランキング
先月(2017年1月)

伝農浩子さんのレビュー一覧

投稿者:伝農浩子

6 件中 1 件~ 6 件を表示

本当のハワイの姿を余すところなく伝えてくれる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「ハワイ・ブック」と名付けられたこの本には、カラカウア通りのブランドショップも、パックリムのレストランも、有名ホテルのエステも、一切登場しない。しかし、本当のハワイの姿を余すところなく伝えてくれている、とても興味深い本だ。
 最初に懺悔してしまうが、ワタシ、ハワイをナメてました。
 一人で歩き回る方が好きな旅行好きにとっては、個人的には憧れである(高倉)健さんでさえ大好きだというリゾート、日本人がわんさか押し寄せるハワイは、それだけで避けたい場所ではないかと思う。ワタシもその一人。しかし、昨年初めて行った2度のハワイで、慌ただしくもたっぷりまわり、「やっぱりハワイっていい!」という思いを強くした。はい、今ではすっかりハワイ大好きです!
 そう思わせた魅力は、ハワイの自然と空気感、そして人である。どこまでも広がる荒涼とした溶岩台地と、そこに刻まれたペトログリフが愛らしいハワイ島、見たこともないほど美しいダブル・レインボーと夕日を見せてくれたマウイ島。実は虹の基本形は二重なのだと、この本で知った。もう、絶対次はプライベートで!と決めたのだ。
 この本で語られるのは、火山、地質学、歴史、鳥、魚、花、草木、歴史、神話、タヒチから渡ってきた人々、日本との関係、アメリカとの関係……。そう書くとカタそうに見えるが、いずれも私たちがハワイで眼にしたり、耳にしたりしたことをさらにつっこんで説明してくれている。ハワイに伝わる火の女神ペレの神話がそのまま地殻プレートの移動による火山活動と一致しているなんて、口承伝説の域を越えているではないか。ショップ情報もないのにこの本の厚さ、中身の濃さ。私が感じたハワイの魅力は、ここにあった。
 州の鳥であるネネのぬいぐるみを見て、どこかトボケた姿に本物はどんな鳥だろうと想像を巡らせた。フムフムヌクヌクアプアアという魚の名前を聞いたときには、冗談かと何度も聞き直した。そんな名前の魚っていったい! もちろん、それらの答えもすべてこの本の中にある。(伝農浩子/ライター)

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紙の本レッスンズ

2002/02/19 22:15

切ないほど、必死に生きる姿が印象に残る

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 自分の中学・高校時代って、どんなだったかなぁ、とふと考えてしまう。それなりに悩みや辛いことなんかもあったけれど、総じて見ると、のどかな片田舎でのほほんと過ごしていた。そして、それなりに思い出深い季節だった。
 しかし、昨今のニュースを見ていると、この現代に、多感な時期を過ごすのは本当に大変なことなのだと思ってしまう。特に都市部では、だろうか。地味で当たり前だと思っていたのほほんとした日々は、もしかしたら、とてもラッキーなものだったのかもしれない。もちろん現代でも、表面に出てこない、穏やかに過ごす人たちも多いのだろうが。
 今作は、札幌を舞台にして、危うい十代の姿を描いた『一四歳のエンゲージ』、『一六歳たちの夜』に続いて十代を描いた作品であり、リコの年齢も前2作と重なる。舞台を東京に移してはいるけれど、雪の降り積もった翌日の、ひんやりと引き締まったあの空気感が、今回も全体に漂っている。個人的には、主人公が同じ二十代女性ということもあるのか、全体のトーンは『眠らない瞳』の時に似た感触があった。
 主人公である大学生の“私”マリエは家庭教師として、高校受験を約1年後に控えた多感な世代の少女リコと出会う。そして、現代を代表するように、リコは自分にも家族にも問題を抱えている。主人公である私もまた、家庭に問題を抱えている。
 心を病んでいる母親、その環境に抵抗する娘という構図から、衝撃的な出来事も起こるのだが、読み手は、不思議とそんなエピソードに振り回されない。むしろ、どの人もその中でせつないほどに必死に生きている、そんな姿が印象に残る。それは、些細にも思える人の心を描いていきたいという谷村さんの姿勢から生み出されたものなのだと、本人のお話(bk1インタビュー)から納得した。
 運命論者ではないし、運命の出会いは信じないほうだけれど、小さな出会いでも、人と人が出会うことにはなにがしかの意味があるのかも、と思わせられる。「袖すりあうも他生の縁」というのだろうか。忘れそうになるそんなことを、思い起こされ、改めて自分の周りの人々と自分の関係、そのあり方を大切に見直してみたくなる作品だ。

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韓国美人事情

2001/10/16 22:16

きれいなら本物じゃなくてもいいんです?!

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 ま、なんだかんだ言って、美人は得である。男性だって美形に越したことはないし、動物だってかわいい方がウケる。今は昔、“女は器量がよいというだけで幸せの半分を手にしている”と歌った歌詞に、こっそりどころか音がしそうなほどブンブン頷いたのは私だけではないはずだ。

 そして、お隣り韓国。事実、美人が多い。日本のように見るも無惨なほどに個性を争うのではなく、無難顔、無難ファッションではある。お嫁さんにしたいタイプってヤツ? 儒教思想の徹底した父系社会では女三界に家なし。整形してまでオンナを売り物にしなきゃ生きにくい社会なのか! しかし、それに異を唱えるのではなく、夫や子供のために美しくいるのも主婦の務め、家計をやりくりするどころか財形に励み家庭の大蔵大臣を務めるのもオンナ一生の仕事なのだという。そのあっけらかんとした潔さには、感動さえ覚えてしまった。同時に、文中からあのテンションの高いソウルの空気感が伝わってきて、ねじ伏せられるように納得してしまう。「整形したってきれいな方がいいじゃない」。李朝500年をかけて徹底した儒教思想は美人意識すら哲学にしてしまった感がある。

 さらに韓国美人の秘密を付け足すと、化粧のうまさに負うところも大きく、ネイル・ショップや美容室に出かけるように、ことあるごとにメイクアップ・サロンを利用し1回3500円前後也。垢擦りにしても、30年ほど前に日本から伝わったもので、当時はタオルやヘチマでやっていたと聞く。素材がナイロンに変わり日本では肌に悪いと廃れてしまったが、韓国では健在。そう、ぴかぴか、すべすべに磨くためだったら、肌に悪かろうが関係なかったのだ。徹底している。
 それに比べて、エステのCMに、「美人じゃないから振っちゃうような男なら、やめといてよかったのでは?」とか思ってしまう私は、やっぱり、オンナを捨てて、いや、韓国式に言うと人生を捨ててるのか? ま、何事もほどほどがいいのだけれど……。 (伝農浩子/ライター 2001.10.17)

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日本列島西洋館の旅

2001/05/21 22:12

こんなテーマの旅も楽しい−−日本に現存する西洋館の集大成(CD−ROM付き)

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 10年ほど前、旅行業関係者のプレスツアーに加わった際に、たまたま飛行機で隣合って座らせていただいたのが、この本の著者・中村哲夫氏だった。中村さんは当時、旅行雑誌に古い町並みを紹介する連載をされていたので、「歴史のある町並みは情緒があっていいですよねぇ」などと話をするうち、「全国の洋館を巡っているんですよ。取材で地方に出た時には、必ずその周辺で洋館を探してね・・・」という話を聞いた。        
 熱っぽくというのではなく、愛情たっぷりの話し方についつい引き込まれ、ツアー終了後には、私も書店などで洋館の本を手に取るようになり、日本の疑洋風近代建築(洋風とも和風ともつかない)の魅力に、すっかりハマッてしまった。

 中村氏が取材し、こつこつためていった西洋建築の写真や情報は、当初、持ち込んでもなかなか本という形にするのは難しかったとのことだが(お会いした時ですでに10年ほど取材なさっていたことになるが、本にはなっていなかったと思う)、少しずつ雑誌や書籍で紹介し続け、集め始めて20年以上経った今では、訪ねた建築は600カ所を越え、写真もタンス2棹分になってしまったという。

 その集大成とも言える本が、この『日本列島 西洋館の旅』だ。下見板張りの木造建築、赤煉瓦のどっしりした旧市庁舎、コロニアル風の瀟洒な旧私邸など、美しい建物が並んでいる。旅行作家という視点から、難しい建築用語は極力控え、建物の歴史やエピソードなどを盛り込んで、建築にあまり興味のない人でも楽しく読める形になっている。
 また、かつてデザイナーをなさっていたこともあるためか、写真は奇をてらったものではなく、建物そのものを写し取るような絵柄で、それがまた想像を膨らませるのだ。

 ここでは500軒近く紹介されているが、これらは「すべて現存し、非公開であっても外からは見ることができるもの」、という基準でセレクトされている。当初、予定にあった赤煉瓦の京都第一勧銀の建物も、取り壊しになったため、差し替えられたという。

 付録のCD-ROMがまた楽しい。設計者別、地域別などで全国の西洋館を見ることができる。さらに、この中に納められている本文は、字数に制限のある本体には書ききれなかった情報が書き込まれたものもあるので、あなどれない。ちょっと欲を言えば、簡単で良いので設計者別の項に設計者のプロフィールも添えていただけると嬉しかったかな。
 また、すべてが現存するということで詳細な地図も付いている。旅行の際にはプリントアウトして気軽に訪ねてみたい。さらには、展開図版をプリントアウトすると、3種類のペーパークラフトが作れたり、いくつもの方向から眺めたり、内部をぐるりと見渡せたりという楽しいオマケ付きなのだ。
 同時期に『西洋館 明治・大正建築散歩』(淡交社)も出版。これら2冊がまさに集大成となり、大きな山を登り切ったところの中村さん。今は峠の茶屋で一服中、なのだそうだ。

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南仏プロヴァンスの昼下がり

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 「日本人には今、プロヴァンスは大人気!」。そう言うと、
 「知ってる、知ってる。日本人とアメリカ人、イギリス人ね」。
 そして二人声を揃えて
 「『南仏プロヴァンスの12ヶ月』!」
 5年ほど前のマルセイユ。ジャズバーのカウンターで隣り合ったカップルの女性は、ちょっと皮肉を含めて笑った。(しごく健全な小さなジャズバーとは言え、女一人で夜遊びできるとはマルセイユも安全な町になったものだ。それもこの十年ほどのことという。)

 実を言うと、この時点で、私はまだあの世界的大ベストセラーである『南仏プロヴァンスの12ヶ月』『南仏プロヴァンスの木陰から』ともに、読んではいなかった。というより、へそ曲がりで読む気が無かったのだ。
 「読んだの?」と彼女に聞くと、当たり前のように
 「ノン」。なぜなら彼女はフランス人、しかもマルセイユっ子なのだから。
 今にして思えば、私は読まずに行って良かった。もし、事前に読んでいようものなら、ただでさえ時間が足りない上に、レンタカーでもしなければ不便この上ないリュベロンへ足を延す時間をなんとか捻出しようと、仕事の段取りに頭を悩ませることになっていただろうから。

 イギリス紀行文学賞を受賞(1作目)し、テレビ化までされた前2作から4作の小説などを経て、この新作は再びプロヴァンスへ戻ったエッセイである。
 ブドウ畑に囲まれたなだらかな緑の起伏、丘の上には王冠のように石積みの家が寄り固まって立つ鷲の巣村、石畳の道を歩くと木立が心地よい広場ではペタングに興じる体格のいいおじさんたち(実は若い女性や子供もやっていることがあるのだが)、そんな光景が次から次へと目に浮かぶ。その空気感は、前作と変わらない。あれだけ騒がれたプロヴァンスが、実はほとんど変わっていなかったことに安堵する著者がそこにいる。

 離れていたこともあるためか、余計にプロヴァンスへの愛着が増したと見える著者は、プロヴァンスをけなした米人ジャーナリストに、大人の公平さを保とうとしつつも少年のようにムキになって反発。代わってプロヴァンスの名物(レストランは多すぎて他に譲っている)を1章をさいて懇切丁寧に紹介してくれて、ガイドブック的要素も増している。このあたり、ファンには賛否両論分かれるところかと思われるが、少なくとも、ここに登場したショップや市場などなどが、また来年の夏には観光客の注目を集めることは確かだろう。

 「ここには私が行くから、他の人は読まないでぇ〜〜」と叫びたくなるほど魅力的に登場するホテルやレストランも、著者の愛情と表現力のなせる技か。 このシリーズの魅力は人間観察や視点のユニークさ温かさ、軽妙な語り口は当然ながら、まるで著者と一心同体なのでは?と思わせる息の合った翻訳に負うところも多い。効果的に用いる古風だったり、カタかったりする表現など、当のピーター・メイル氏にもその妙が伝わっていることを祈ってしまう。

 今回は、マルセイユも魅力的な町として紹介されている。ジャズバーで会った彼女も、ちょっとは目を通してみてくれるだろうか。

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女性弁護士が教えるトラブル解決術

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 セクハラ、痴漢、ストーカー、DV(Domestic Violence)‥‥、新聞やテレビで取り上げられるジェンダーな事件を目にすることが、本当に多くなった。頼りの警察も近頃は???となれば、自分の身は自分で守るしか・‥、とは思うものの、自分がその主人公にさせられた時にできることってどんなこと? 
 ほんと、水も安全もタダではなくなったのだ。しかし、コレ、実は急激に事件が増えたというよりは、いままではかくされていたり、しょうがないといわれていたことが表面化する機会が増え、それによって女性が泣き寝入りせずに済む法律が少しずつ整備されているということでもある。

 そこへ、一見すると法律関係とは思えないノリの本が登場。表紙からしてショッキングピンク! 「わっかんな〜い」の一言で片付けて、ソンしたり辛い思いを閉じ込めたりしてきた人にも、手に取りやすいスタイルだ。Q&A式の内容はとても身近な話題ばかりで、オチも楽しいマンガ入り、カタい言い回しもなく、専門用語はフリガナや解説付きという至れり尽くせり。さらに言えば、字も大きい。もちろん、中野先生のインタビューでも分かるように、その道に詳しい弁護士さんたちが取り組んで出来上がったものなので、信頼度は抜群だ。増加しているインターネット通販のトラブル、事実婚の法的な扱い、セクハラ問題などなど、知っているといないとでは大違いな法律が満載。実は、賃貸契約上のトラブルでは、「あの時、知っていれば‥‥」と思ったものもある。

 中でも働くことは、自分で収入を得て人に頼らず生きて行くシングルにとって、とても重要なこと。同書でも大きくスペースが取られているが、こと女性だからということで生じるトラブルが絶えない現実は多くの事例でも分かる。某テレビ番組で、「男女雇用機会均等法」の成立に奔走した旧労働省婦人少年局スタッフの方々の苦労を目の当たりにしたので、上記インタビューの中で中野先生が“先輩たちが勝ち取ってくれた権利”(もちろん、ほかにもたくさんの働く女性の先輩たちも含め)と言う言葉に、グッと重みを感じる。しかも、この法が定められたのは1985年、たった15年前のことなのだ(1995年改正)。
 
 さて、この本で知識を得、実際に相談するとしたら、となると、まず巻末のイエローページを活用して公的な窓口を尋ね、話し合い等で解決できるかどうかを相談。法的な措置に頼ることが必要となったら弁護士に連絡を取って相談に行く。弁護士さんにもそれぞれ得意分野があるそうなので、出版した本の傾向などを参考にして問い合わせてみるのも良いそうだ。
(伝農 浩子 フリーライター)
著者のひとり、中野先生のインタビューはこちら

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