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浜田 和幸さんのレビュー一覧

投稿者:浜田 和幸

7 件中 1 件~ 7 件を表示

企業統治。雇用の保障か,株主価値の優先か,CEOの責任は何か。日本企業のトップ12人の熱い議論を再現

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は企業規模の大小を問わず,あらゆる経営者にとって必読の書となるべき内容を秘めている。わが国経済界の知恵袋的存在であった中村金夫氏が直接指名した12名のCEOによる,21世紀の経営環境や生き残る企業の条件をめぐる議論は,「財界の知性の宝庫」といった観すらある。
 米国経済一人勝ちの状況に黄色信号が点滅しはじめた昨今,日本の経営がアングロサクソン型に収束していくことの是非を,1994年の時点でこれほど真剣に討議していた事実は重い。
 特に,今井敬新日鉄会長による「企業経営者にとって必要な緊張感の源は社外取締役でも社外監査役でもない。自分の心ですよ。アメリカを観察すれば,それと同じような社会を日本に持ち込もうという気にはまったくなれない」との真しな発言には目を覚まされる向きも多いだろう。「人を切るなどとんでもない」と主張する今井氏。
 一方,宮内義彦オリックス会長は「日本的価値観にこだわる時代ではない。極論すれば,経営の中心は日本でなくてもいい」と,明快な論旨を展開する。これからのCEOには「スピード,大胆さ,株主志向」が求められると主張する。
 他にも,コーポレート・ガバナンスのあり方を軸に,鈴木忠雄メルシャン社長,伊藤助成日本生命会長,小林陽太郎富士ゼロックス会長,堤清二セゾン文化財団理事長ら,12名の「サムライ経営者」が,人間と企業,市場と国家,文化と環境など,古くて新しい課題に持論を展開している。
 議論の方向性を示した中村金夫氏の先見性も素晴らしいが,全体を個別対談形式としてまとめた経営評論家矢内裕幸氏の力量も光っている。経営指南書であると同時にCEOドラマチック・インタビューという新分野を確立した作品といえるのではないか。
(C) ブッククレビュー社 2000

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知的財産権を武器にした,米国技術覇権戦略の背景と具体的事例を綿密に分析

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 「アメリカが日本に仕掛けた罠」と刺激的な副題が付けられているが,特許という知的財産権を軸とした日米の技術覇権争いの「目に見えない」舞台裏を抉(えぐ)り出した労作である。しかも,ドラマチックな筋立ては読みやすい。ビジネスモデル特許,ヒトゲノムや遺伝子組み換え,エコカー(環境配慮型自動車),電子商取引きに欠かせない暗号など,先端技術を巡る課題の「過去,現在,未来」が,実によくわかる。
 日本が「ジャパンアズナンバーワン」ともてはやされ,浮かれている間に,アメリカは官民一体となった対日攻略戦略を練り上げ,着実に日本のアキレス腱を攻撃し続けた。本書はその日米の格差に翻弄(ほんろう)され,泣かされた日本の政府や企業の「失敗の検証記録」でもある。日本が技術立国として復活するには,その前途に立ちはだかるアメリカの特許封鎖戦略を知ることが第一歩になるはずである。本書はそのための生きた教材を提供している好著。技術の明日に関心を抱くビジネスマンの必読書といえよう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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島田晴雄慶大教授が,明日の日本のために,今,何をすべきかをテーマに,6人の論客と熱い対談を展開

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 タイトルはありきたりだが,内容は濃い。日本の近未来に危機感を共有する各界のリーダー,宮内義彦オリックス会長,北川正恭三重県知事,斎藤精一郎立教大学教授,今野由梨ダイヤル・サービス社長,岡本行夫・岡本アソシエイツ代表,額賀福志郎衆議院議員,6氏との対談を収録したもの。筆者の島田教授と親しい人選のため,気心が知れているせいか,話の流れがスムースで読みやすい。情報量も多く,これからのビジネスや生活設計にヒントになる視点が随所に散りばめられている。特に,序章は島田教授による総括的な問題提起の体裁をとっており,いわば島田歴史観といえる内容。「新生日本」に託された課題が簡潔に整理され,世界史のなかで日本を捉えるという知的作業のフレームワークが見事に提示されている。
 対談相手には申し訳ないが,この序章だけでも一読の価値がある。徹底的な規制緩和,リスク資本市場の育成,地方財政の改革,税制改革を柱とする新生シナリオは読者に物事の本質を考えさせる。ただし,対談の部分では相手と問題意識を共有する度合いが深いゆえに,互いの立場を認めすぎ,議論が相対する場面が少ない。その意味で,最近流行の「闘論」集に慣れている読者には少々刺激に欠ける作品といえよう。
 とはいえ,個別の対談もじっくり読めば,なかなか味わい深い。斎藤教授はIT革命の先行きに疑問を投げかけ,「つるはしを作る鍛冶(かじ)屋ばかりが儲かるのではなく,やってよかったという金鉱が出なければいけない」と持論を展開する。宮内会長は現場体験に基づき,「今の日本の高等教育を基本的に変えないと,世界と競争できる人材が輩出されない」と嘆いてみせる。北川知事は行政改革として成功を収めている「さわやか運動(サービス精神,わかりやすさ,やる気,改革の頭文字をとった行政の意識改革)」の経験を失敗談も含め具体的に語る。各界の知恵袋と目される人々の英知に触れる贅沢(ぜいたく)な思索の時間を与えてくれる「快著」である。
(C) ブッククレビュー社 2000

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IT革命によって消費者の情報武装が進むと,「俊敏経営」のできない企業は生き残れない

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 IT革命が進めば,従来の商慣習や経営戦略は意味をもたなくなる。そのことを実感させてくれる刺激的な内容に富む好著である。これからの5年間に起こる経営環境の激変を予測し,それをプラスに生かすための発想(ナレッジマネジメント)を編み出し,インターネットを活用し実践するのが俊敏経営。だからこそそれとは正反対の挑戦的な見出し,たとえば「朝礼をやっているような企業は先が知れている」「情報システム:人数を投入すればするほど納期は延びる」などが並び,本文中には「ネットの世界では人,物はむしろ足を引っ張るお荷物」とか「もしあなたが経営者なら胃を10個,サラリーマンなら首を3個くらい,用意しておくと安心」という一見物騒な主張が踊る。
 しかし,多くの中小企業にITシステムを導入してきたコンサルタントである著者の現場主義を貫く問題意識と具体的な処方にはうなずける点が多い。著者が言う「エセスペシャリスト」(いわゆる,どこの会社にもいる「生き字引」的社員)にとっては,絶対上司には読ませたくない本であろう。反対に,IT革命の勝ち組に入ることを真剣に考えている個人や組織にとっては必読書といえよう。情報セキュリティー対策や俊敏経営を実践し成功している企業の事例研究など,タイムリーな内容で図やイラストも分かりやすい。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本情報管理の基礎 新版

2000/12/01 21:16

ITの高度な進化が企業経営をどう変えてきたか,情報の生かし方で企業の将来がいかに左右されるかを解説

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 本書の強みは「情報管理論」に関心を持つ大学生や企業人が,コンピューターの誕生にまでさかのぼって,情報システムの進化の歴史をたどることができる点である。日常的に利用しているLAN,VAN,インターネットなどネットワークの発展の背景や技術的特徴を知ることは,その戦略的価値を判断する上でも不可欠の視点といえよう。特に,米国の国防総省が関与して生まれたインターネットの歴史と,それを支えた民間企業や大学の研究者の果たした役割を理解するには格好の教科書である。
 また,セブン-イレブンやアサヒビールなどが,どのような情報管理戦略を試行するなかで,現在の成功の基礎を固めたかが,分かりやすく分析されている点も大いに参考になろう。前者の「POSシステム」や後者の「一貫システム」はさまざまなメディアで取り上げられているが,情報管理論という大きな枠組みのなかできちんとした位置付けがなされたことは評価される。
 しかし,具体的に検討に付された事例は,すべて情報システムの導入によって社内イノベーションに成果を上げた企業のみである。読者とすれば,ライバル企業の取り組みとの比較や,導入に際しての抵抗をどのように克服したのか,さらには企業間情報ネットワークの採用に失敗した事例なども検討材料に加えてほしいところである。
 なぜなら,本書で引用されている資料やデータは新聞や雑誌など一般に誰でも入手可能のものが中心であり,当然のことながら,ライバル企業も十分に研究しているはず。にもかかわらず,なぜセブン-イレブンやアサヒビールが各々の市場で優位性を確実なものにしたのか。その理由を情報管理システムだけで説明するには無理があるように思われる。他の環境要因も検討するといったバランス感覚が必要ではなかろうか。その点が次版には期待される。
(C) ブッククレビュー社 2000

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わが国における75兆円のeコマース市場をめぐる凄まじい顧客争奪戦の実態ルポ

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 本書はインターネット革命のなかでも,特に消費者向けのネット販売に関心を持つ経営者やビジネスマンに最適である。1997年までは電子商取引のマーケットはほとんど存在しないに等しい状況であった。本場米国でも,ネットビジネスが本格化したのは95年以降のこと。GEのジャック・ウェルチ会長でさえ,インターネットを始めたのは2年前に過ぎないという。
 ところが,99年後半から2000年前半にかけて,消費者向けのeリテールにベンチャー企業も大企業も雪崩を打って参入しはじめた。何しろ,生まれたばかりの市場のため,一攫千金を狙う怪しげな一発勝負師もいれば,全国的な販売網をすでに確立した大手が新たな顧客囲い込みを狙って動く場合もあり,まさに戦国時代の様相を呈しているといえよう。ここでのキーワードは「コンビニeリテール」と「モバイルeリテール」である。
 インターネットの3大特徴である「時空の克服」「双方向性」「顧客対応」といった強みをさまざまに工夫して,新規ビジネスを立ち上げたり,既存の商売に新たな息吹を吹き込んでいる経営者の実態やビジネスモデルが分かりやすく紹介されている。何かと話題になっているアマゾン・ドット・コムに代表される米国企業と日本的な「コンビニ」と「携帯電話」を組み合わせたセブン・ドリーム・ドットコムの経営戦略の日米比較も参考になる。セブン・イレブンだけをとっても,日本には8000を超える店舗があるが,日本と同じ面積のカリフォルニアには600店舗しかない。この種の店舗の密集度をプラス思考でとらえれば,米国発のインターネットといえども,日本式ビジネスモデルにいくらでも転換できるはずである。そんな元気やヒントを与えてくれる事例が満載されている。
 しかも日米を問わず,現在進行中のeコマース市場における覇権争いで勝ち残るのは,環境の変化に素早く対応し,「消費者主権」を打ち立てた企業だけだろう,との本書の分析は極めて説得性が高い。たとえば,ソニーが既存の流通網の反発が容易に予想されたにもかかわらず,売り手と買い手の直接対話を重視した「中抜き販売」に踏み切ったのも,消費者に直結することで,ネット販売の先駆けを目指したからであろう。
 また,アマゾン・ドット・コムが日本での事業展開を進めているが,わが国には図書館や書店が1軒もない市町村に住んでいる人が2300万人もいるというから驚かされる。インターネットという巨大隕石が世界各地に落下し,ビジネスの仕組みを革命的に変えているのに,日本だけにはなかなか落下しない。いまだに情報通信の世界でも恐竜が猛威を振るっているというのが,ソニーの出井社長の口癖である。本書を読むと,その背景もよく理解できる。
(C) ブッククレビュー社 2000

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日経ビジネス1999/3/15

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 「産業遺産」という、聞き慣れない言葉にひかれて本書を手にした。そして、かつて一世を風靡した世界各地の産業城下町を舞台に試みられている、「過去の遺物」に新たな生命を吹き込む「まちづくり」のダイナミックな風に接することができた。
 ゴーストタウン化した町や工場跡、廃坑となった鉱山、時代遅れとなった灯台や発電所など、粗大ゴミ扱いされている「モノ作りの歴史的現場」を「ヘリテージパーク(遺産の公園の意味)」としてよみがえらせる。この本は、その最前線で働く人々の「知恵と忍耐」の物語である。
 英国、米国、オーストラリア、そして日本における「産業遺産」に関する20以上のケーススタディーが、息を呑むような写真や7年間の取材に裏打ちされたデータとともに紹介されている。その生き生きとした筆致は、未開のジャングルを知的好奇心という羅針盤を胸に秘め駆け巡った著者の心意気を感じさせる。われわれは「より新しく、より早く」という情報化スローガンに追いまくられ、人間の社会や精神が成長するプロセス(熟成期間)を軽視する傾向が強くなりすぎたようだ。最近の不況や教育現場の荒廃に関する報道や議論をみても、何でも容易に作っては壊すことで解答が得られるような「大いなる幻想」に捕らわれているように思えてならない。
 1つのアイデアから技術や産業が生まれ、社会や人間が豊かに育っていく過程は、リセットすればゼロから再出発というような簡単なものではなく、試行錯誤の長い旅路なのである。その旅に欠かせない道標を大切に保存し、未来への資源として活用する動きが「産業遺産」という視点から誕生したのであろう。人生に始まりと終わりがあるように、町工場や地場産業にも誕生から消滅までの間には、無数のドラマが隠されている。
 そのドラマが演じられた「製造現場という劇場」を訪れ、その遺品に触れ、そこに流れる空気を吸うことで、われわれは人類の歴史を「モノ作り産業」という切り口から追体験できる。
 本物の持つ凄みである。そのステージに立てば、いやでも想像力をかき立てられる。博物館という「静」の世界ではなく、工場という「動」の舞台に置かれたマシーンのみが発する騒音や異臭に驚くだろう。周りの自然や地域との共生の歩みも体感できる。
 わが国でも、中小製造業が築いてきた「眠れる」産業遺産に経営戦略的視点からも、教育的視点からも蘇生注射を打つべき時ではなかろうか。本書はそのヒントが詰まった、「市民と地域の歴史発掘ガイドブック」といえよう。

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