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    3月のライオン(1)

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    羽海野 チカ(著),先崎 学 (将棋監修)

    5つ星のうち 4.5 レビュー詳細を見る

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    はらぺこあおむし 改訂

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    エリック=カール (さく),もり ひさし (やく)

    5つ星のうち 4.5 レビュー詳細を見る

ブックワームさんのレビュー一覧

投稿者:ブックワーム

5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本検事の本懐

2015/03/20 20:03

木訥でありながら人間味溢れる主人公に惹かれる

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息子佐方貞人は優秀な検事でありながら人間味溢れる好漢として描かれている。検察という組織の中、普通の人ならば流されてしまいそうな逆境において人の道として大切な部分を守りとおす強い存在となっている。
父佐方陽世は弁護士として、義理に厚く表現は異なるがやはり大切な物を守り通すことでの葛藤や苦悩する男として登場する。
父陽世については、やり手で抜け目のない週刊誌記者の目で描かれており、そうした視点で表現されている点でもこの作品の趣を高めれている。

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紙の本債権回収の現場

2004/02/21 20:12

ルポにして融資にまつわる人間ドラマ

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お金は動いているから価値がある。動かす一つの手段が融資である。金が借りられることで人々の可能性が格段に広がった。しかし「借りた者は返す」「返せる人に貸す」そんな当たり前のことができていないから、著者が長く従事していたという債権管理(取り立て)という様な仕事が必要であった。債権回収までにいろいろな人が迷惑していることが分かった。
債権管理担当とは暴力的な借金取り立てをするのではなく、支払いを怠った、もしくわ怠りつつある顧客を正常な顧客への立ち直らせることが業務の一番の目的であった。
人間の生活とお金は密接に関わり合っている。駆け落ち同然で結婚したきり離縁状態だった債務者の父に債務の支払いを依頼した際のやりとり、名義貸し詐欺で支払い義務が生じてしまった債務者の雇用者と著者とのやりとりなどエピソードの一つ一つに人間生活の深みを感じさせる。人の欲望と欺きが見え隠れし、それゆえ人情と信頼を浮き彫りにする。ルポにしてはあまりにも劇的な内容であった。
またエピソードを交えて金融に関する法律や融資のシステムについての解説が加えられている。こちらは少々小難しく理解しづらいところもあり興味のない人には苦痛であるかもしれないが、融資システムの雰囲気も伺うことができる。
 一冊にして、融資のいろいろな側面が勉強できる本だった。

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紙の本検事の死命

2015/03/23 22:28

前作に引っ張られている感じ

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「業をおろす」に関してははっきり言って残念。誰にも理解されない美学があるのに・・・。無理な説明と配役でみんながハッピーみたいな演出をしようとしているようだが、しょせんは人が殺され、人を裏切り、人をだました話にきれいな終わりがないのに・・・。無理に演出しているから前作「検事の本懐」が美しい作品に仕上がっているだけになぜそんな一章を設けようと考えたのか・・・。前作が美しいだけに、作者のセンスに疑問。ただし、他の章は相変わらずの検察という組織の中で正義を貫く主人公の変わらぬギリギリの正義と人間くささは評価します。「業をおろす」がマイナスですが、作者のストーリー展開を盛り上げる仕込みと結末には変わらぬ評価をしています。結果☆3つ。

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人生がラグビーに偏っている人対象

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1988年1月1日、公立の進学校北野高校が大阪代表となった年の伏工との試合をかなり忠実にルポ、試合の経過の描写とともに、両チームのメンバーや特徴、両校の歴史、両校の監督やコーチの経歴や人となりの紹介、これらの試合に関わったテレビクルーなど裏方もついでにドキュメントとして綴っていくというもの。
公立の進学校にして大阪代表になるのだから、それ自体スゴイことなのは当たり前かも知れないけれど、なるほど北野がスゴイと思う点が多々ありました。
・自らよく考え、それに基づいた練習をしている、あるいは練習中に良く考えることが習慣付いていることが伺える
・チームの総合力を高めるため、システムが機能するような練習(内容はイメージトレーニングする・・・だったり、広いラインを作る・・・だったり一面でしか紹介はされていないですが・・・)により鍛えられている
・オフロードパスをボールに絡む誰もが披露するなど、当時に徹底されている
・しっかり走り込んでいて基礎体力がスゴイことが伺える
総合的には面白かったよい内容です。ただ、ラグビーの試合経過を活字で綴るのはエラク読みづらくて退屈であることも分かりました。本当は面白い情景のはずなのに、気持ちばかり空回りで残された活字はごちゃごちゃしているだけの印象でした。
筆者はそれでも高校ラグビー前後半30分間ルポを貫徹してしまいました。その辺は筆者の男気に拍手。全体としてはラガーマンならまぁたのしめると思うので☆4、ラグビーを知らないなら、おそらく表現している内容がわからない怖れがあるので☆1、総合なら☆3

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知って得する株の心理学

2004/04/02 22:45

同じ過ちによる株売買で損をしている人には悟りを開くまでのお経として

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評価するのに迷った。株や相場にまつわるエピソードや格言を紹介し、株の売買における心得や犯しやすい過ちについて解説している本である。しかし、はっきり言うとそのネタの一つ一つが面白くない。なぜなら紹介されている数々の相場師にまつわるエピソードとは、オチが「大儲けした」と「大損した」の二通りしかあり得ないからである。一方で株売買にまつわる格言や名言は「安いときに買って、高いときに売れ」、「奢るな」、「衝動買いはするな」等、当たり前すぎることをいっているだけである。しかし、株に手を出してみると格言が指摘しているそのままの過ちを実際に犯していたりして非常に的を射ている部分がある。この本が面白くないと感じてしまうのは単に耳が痛いという気持ちの表れなのかもしれない。そういう意味で非常に教訓に富む本とも言える。
 本書で述べられているのは終始「銘柄選びは慎重に」「儲けを急ぐな」「有頂天になるな」「損切りをうまくやれ」に一貫している。この本から何かを新しく学ぼうと思っているのなら、その期待には答えられないかもしれない。また本書の構成は基本的に上記のように格言などを用いて、株売買の基本姿勢や人々が一般にどのような行動をとる傾向にあるかを紹介しているだけであり、学術的な要素はあまりなく、心理学の本と思ったら期待を大きく裏切られてしまう。
 わかっていてもやっぱり同じ過ちによる株売買で損をしている人には、悟りを開くまでの間、お経のような位置づけとして、株売買の前に読む、そういう使い方をするなら役に立つかもしれない。

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