KUMさんのレビュー一覧
投稿者:KUM
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2003/07/19 14:38
男運ゼロ少女と最凶美少女
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
男運ゼロの室井友理は11人目の彼氏にフラれる現場を、高校の同級生の神楽坂素子に見られてしまう。
素子は校内一の美少女で、成績優秀、運動神経抜群で、入学当初からの有名人。
友理は素子を口止めしようと追いかけるが、そこで素子の不審な行動を目撃してしまう。
「見なかったことにしよう」と友理は逃げるが、それに素子が気づく。
やがて素子に捕らえられた友理は、素子の本性を知ることになる……。
フラれてもめげない、幸せに向かって突っ走る友理。
「美少女の皮をかぶったオッサン」(by 友理)の素子。
全く性格の違う二人だけれど、やがて仲良く(?)なっていく……。
恋多き少女の友理が新しく好きになったのは、同じ高校の1学年上の先輩・矢部鷹弘。
学校にはほとんど来なくて、女癖が悪くていつも怒った女に追いかけられている。
しかも、素子と過去になにかあったらしい……?
友理たちの高校の生徒会長・平尾匠は、顔・頭・運動神経すべていいが、堅物で不器用。
やわらかな強さを持つ友理に惹かれていく。
しかし、彼女の前ではどうしても自分の気持ちを素直に出せない。
友理、素子、矢部、平尾、の四角関係が面白くて、眼が離せません。
特に、平尾の友理へのダメっぷりは笑えます。
素子のケンカっ早さも爽快です。
楽しいですよ!
2003/07/18 00:57
音楽コメディ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
これを電車の中で読み始め、大変なことになりました。
笑いが抑えられませんでした。
肩が震えたり、明らかに吹き出している私は、まわりの人から見て、変なヤツだったでしょう……。
タイトルの「のだめ(野田恵)」は、ピアノ科の音大生。
その隣人の千秋は同じくピアノ科の音大生。
千秋は有名ピアニストの息子で、本人もピアノが上手い。
「オレ様」な性格の千秋には、ある秘密があった(それは読んでのお楽しみ)。
その秘密ゆえに悩んでいる時に、「変人」のだめと出会う……。
面白いですよ!
コミカルな部分は笑わずにいられないし、幹となるストーリーも良いです。
クラシック音楽が好きな私には、一粒で二度美味しい話です♪
紙の本ST赤の調査ファイル
2003/07/18 01:16
医者の理想
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
今回は医療ミス事件、と知って「地味?」と思ってしまいました。
でも読み始めたら、もう引き込まれて……。
一気に読んでしまいました。
STに持ち込まれた事件は医療訴訟。
被害者の妻である原告側は民事裁判に敗訴し、刑事告訴した。
その刑事告訴にあたり、STが事実関係を調べることになった。
民事裁判で医療ミスが認められなかったため、警察内で引き受け手がなく、STにまわってきたのだ。
一度、裁判でシロと下された事件を、どうひっくり返すのか?
そして、病院関係者は箝口令がしかれ、誰も事件については語ろうとしない。それをどう攻め崩すか?
「赤の調査ファイル」とタイトルに「赤」が付いているように、今回のメインは「赤城」でした。
STの法医学担当の赤城の過去が明かされます。
2003/07/18 00:45
遠征王シリーズ第1作
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
遠征王シリーズの第一作目にあたる作品です。
けれど、同じ世界観の作品がこのシリーズの前に書かれており、そのため、設定がしっかりしています。
内容は、男装の似合う女王様が、遊びで温泉地に出かけているうちに、争い事に巻き込まれる……、というような物語です。
女王様の男前っぷりが、楽しいです。
他のキャラクターも面白いですし。
クスクス笑いながら読んでいるうちに、ストーリーの面白さにはまってしまいました。
シリーズ1作目は、ビーンズ文庫というレーベルを意識したのでしょうか、軽めに書かれています。
しかし、巻が進むにつれ、シリアス度が増していき、それがまた眼が離せません。
シリーズは完結していますので、気になる方はお早めに。後悔しないと思いますよ。
2003/07/21 12:00
EternalSabbath永遠の安息日神の領域へ
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他人の脳にハッキングできる不思議な能力を持つ青年のお話。
1巻の前半はその青年の眼から見た世界になっているので、他人の頭の中にある奇妙なイメージなども描かれていて、気持ちの悪いシーンもあります。
途中から、主人公が東鵬医大の研究員・九條未祢に変わり、青年の謎を追う側になります。
なぜ青年は不思議な能力を持っているのか?
その答えは1巻で語られています。
青年の能力の謎は始まりにしかすぎません。
彼らはEternal Sabbath(永遠の安息日)、略してESと呼ばれる存在。
そう「彼ら」なのです。
複数いるESは、それぞれの思惑があり、やがて戦いが始まります。
先が気になって仕方のない物語です。
2003/07/19 14:14
ユニークな登場人物たち
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幼稚園から大学まで、広大な敷地の中に学問のすべて収めた真輝島学園。
真輝島学園では、クラブ活動が全生徒に必須科目として割り当てられている。
クラブ活動内容については、自由度が高い。
そのため、「幽霊クラブ」が目立つようになっていた。
生徒会役員は幽霊クラブの疑いのあるクラブの実態調査を行い始めた。
他の生徒会役員に比べ、あまり成果の挙げられなかった出雲美春は、今度は「お宝発掘部」の担当となる。
名前からして胡散臭いクラブだ。
正体を隠して美春はお宝発掘部に行くが、クラブ員の嵯峨史郎に軽くあしらわれてしまう。
翌日、美春はお宝発掘部に入部希望を申し込む!
真面目で融通のきかない頑固者の美春、知識が豊富で口が上手い史郎、掘るのが大好きで無愛想な堀田陽介。
この三人のキャラクターがユニークで面白いです(特に史郎と陽介のあやしいコンビが)。
他にも個性的な登場人物が出てきます。
今回のお宝発掘部の目的は、学園の生徒から依頼されたタイムカプセルの発掘。
なにか裏がありそうな……?
2004/08/01 01:02
好きなシリーズだったけど……。
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
長年の夢を叶え、晴れて彩雲国初の女性官吏となった紅秀麗。
しかし、バリバリ男社会の外朝は秀麗に冷たくて……。
著者のデビュー作にしてシリーズ第1作目の「彩雲国物語 はじまりの風は紅く」を、面白く読み、シリーズの続きが出る事を楽しみにしていました。
2巻目の「彩雲国物語 黄金の約束」がすでに、私のまわりではやや不評だったのですが、私はこれからの展開に期待していました。
でも、3巻目を読んで、友人たちの感想が正しかったのだと認めざるをえなくなりました。
この書評を書くにあたり、1巻目を読み返したのですが、参考程度にするつもりが引き込まれるようについ全部読んでしまいました。
その1巻に比べ、3巻は、あきらかに、失速、あるいは、停滞しています。
1巻を読み返したのは、彩雲国がどういった国なのか再確認したかったからでしたが、結局よく分からなかったです。
ホワイトハート文庫というライトノベルのレーベルから出発し、同じく中国風ファンタジーである「十二国記」と比べると、世界観がはっきりしなさすぎるし、王が軽すぎるという事が、よく分かります。
もちろん、あれほど、重くしっかりとしていないといけないわけではないのですが……。
私の一番の失望の理由は、劉輝、です。
主要登場人物に、名君だ名君だと、思われていますが、シリーズ3巻まできて、名君らしい姿は見られません。
ただの王なら、まだ納得できたかも知れませんが、みなが褒めそやすような名君には感じられません。
私情を押し殺せないにも、ほどがある。
前回の書評にも書いた通り、王になりたくない静蘭は王の器ではないと思いますが、いっそ静蘭が王位を継いだほうがマシなのではないかとまで考えました。
3巻読んで、よく考えれば、前の王も静蘭に継いでほしかったのかと思いましたし。
あれは、そういう事ですよね……?
次の巻を買うかは、内容を事前に調べてから決めます。
もうシリーズの続きだからとは言え、無条件で購入できません。
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