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竹中けいさんのレビュー一覧

投稿者:竹中けい

2 件中 1 件~ 2 件を表示

究極の幸せを手に入れる方法:過去からの開放

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 あなたの心は今平穏ですか?過去の出来事が頭をよぎり、取り返しのつかない後悔や怒りにさいなまれることはありませんか?
 私がこの本に出会ったのは、私が心の病で入院中のことでした。入院前に、書店で「もう過去にはとらわれない」という副題に目がとまり、思わず手にとって購入しました。入院中のベッドの上で、何度も何度も本書を読みました。私は、自分の心の平穏が、過去の出来事によって妨害されているということにはっきりと気がつき、人間の究極の幸せである心の平穏を手に入れるためには、自分を苛んでいる過去との決別が非常に重要だと痛感しました。
 著者は、許しについて、「否定的な思いへのこだわりを手放すプロセス」と定義しています。正しさよりも幸せを選ぶ、裁く気持ちが苦しみをもたらす、許しとは過去にこだわり続けるのをやめること、許しとは怒りからの開放であり、攻撃的な思いにさよならすること・・・。著者は、本書の中で、職場への許し、国の犯罪への許し、自分への許しなどについて述べていますが、大切なことは、現実に起こった悪行を肯定せよということではないのです。ただ、悪行を非難し続け、正義を唱え続けることにより、心の痛手を増幅させるよりも、許して、そして自分自身の精神の安定を図り、幸福な人生を送ろうということなのです。
 著者は、許しについてのセミナーを各地で開催し、それらのエピソードを交えながら、人々の許しについての経験を語っています。参加者の中には、著者が述べるように、一秒でゆるしに達することができ、苦しみから解放されたという例も紹介されています。
 私は本書を心の病で苦しむ多くの方に紹介しましたが、皆、本書のことが実現できれば、自分の病が大幅に改善するのではないかと言っていました。私自身、本書によって病状が回復し、速やかに退院し、今は心の平穏と活発な自分を取り戻しています。
 過去にとらわれることは無意味です。確かに、過去の経験から学ぶものは多いでしょう。同じ過ちを繰り返さないためにも、過去を忘れてしまうこともないでしょう。しかし、過去が今、毎日のあなたの生活における心の平穏を阻害しているとしたらどうでしょうか?そんな過去の思いは、許すことによって、空の彼方に放出してみませんか?本書は、その方法について、わかりやすく述べています。
 誰しも、過去に起こった出来事で許せないものの一つや二つは持っているでしょう。許せない相手は他人であったり、組織であったり、もっとも厄介なことに自分だったりします。ぜひ本書を手にとって見てください。平易な文章で、1時間もかからずに読むことができます。しかし、きっと何度も何度も読み返したくなるに違いありません。心の平穏を保ち、幸福な人生を送るための、ひとつのバイブルといっても過言のない一冊だと思います。

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紙の本臓器農場

2003/09/05 09:17

人間・環境描写が素晴らしい医療ミステリー

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

臓器移植ビジネスに絡む組織犯罪というテーマは今日的であるが、描かれている人物や風景描写に大変魅力のある作品という意味では普遍的な美しさを持つ。まず、自然環境があり、町があり、そしてその中に住む人間が病院を舞台として描き出すドラマ。病院は単なる事件の舞台だけではなく、様々な人が織り成す物語によって成り立っている。これは当然のことだが、この当然のことがきちんと描かれているミステリーは少ない。この作品をミステリーと呼ぶかどうかは意見の分かれるところではあろうが、ミステリーは「人間が描けていない」とよく言われるが、この作品を読んで「人間が描けている」とはどういうことなのかが良く理解できて、目からうろこであった。極めて醜悪なテーマであるにもかかわらず、読後感が素晴らしく、さすが現役精神科医と思わせるところが多かった。例えば、重要な脇役として登場するケーブルカーの車掌−彼のその後を扱った作品をぜひ読みたい、など、登場人物がその後どのように生きていったのだろうと、大変気になるような人物が描かれている。普通の市井の人の日々の生活がドラマ展開にもまた小説全体にも大きく影響を与えている。ミステリーとしても、一般小説としても、秀作といってよかろう。「生きる」こととは何か、という問いかけにも一石を投じるスピリチュアルな側面も持った作品である。

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