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先月(2017年6月)

スルーさんのレビュー一覧

投稿者:スルー

2 件中 1 件~ 2 件を表示

そこには善も悪も無く

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 結果として酷いことになった物事に、必ずしも「悪意」が付属されているとは限らない。軌川十助のした行為には「こうなればいい」といった願いは無意識のうちにあれど、決して悪意などは付属されていなかった。そこにはただ「哀しすぎる世界をどうにかしたい」という無垢な願いがあっただけ。
 しかし彼は、恋をしてしまった。アイスクリームそのものを愛してしまった。自分の行っていた行為のなんたるかを知ってしまった。それが彼から「世界の敵」たる資格すらも奪っていった。

 彼は、無垢になりきれなかった。

 これは、哀れなお話だ。

「無知」そのものが罪である、とも取れてしまう残酷なお話だ。
 しかし、誰にもそれを馬鹿にすることは出来ない。何故なら、誰にでも「少年時代」は確かに存在し、若者であった全ての、または現在進行形で「若者」である人々は、皆、軌川十助と同じ運命を辿ってきたはずだからだ。
 この物語は、限りなくリアルな『幻想』なのだ。いや、リアルが『幻想小説』というジャンルに形を変えただけ、と思ってもらっても良いだろう。

今一度、確認するといい。

「若さ」は罪だ。

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紙の本ブギーポップは笑わない

2003/07/18 16:18

世界はどこにも進まなくて

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ヒーローとは何だろう?
 「正義の味方」がヒーローだとするならば、その時代によってヒーローの形は移り変わってゆくこととなるはずだ。何故なら味方するはずの「正義」という概念そのものが、そもそもあやふやなモノであるからだ。
 違うんだ。ブギーポップは決して「正義の味方」ではない。彼は自分こそが「正義」だなどと、傲慢な事は思っていないに違いない。
 事の正しさ、間違い、そんなものは彼には関係ない。否、関係できない。彼は「方向性の具現」であって、「そういうことをするもの」でしかないからだ。
 それはもしかしたら悲しいことなのかもしれないし、空しいことなのかもしれない。
 でも、彼は言った。

「僕は自動的なんだよ」

 ——ああ、そうなんだなあ。
 ヒーローってのはそういうもんなんだよな。
 迷わないよ。 迷えないよ。
 この世界は、当たり前に狂ってる。
 訂正しない。 改良しない。 革命は許さない。
 この世界は、当然のように停滞してる。

 
 ブギーポップよ。 ——先は、長そうだぜ。

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