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5B−555さんのレビュー一覧

投稿者:5B−555

参考になります、気の持ちようという点で。

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 私は著者と同じ病気で同じ病院に通い、先日同じ手術を受けた。

 違っていたのは、病気を持っていることが判明した時期である。医療において、10年近い年月は、大きい。担当医が違うとはいえ、同じ病気で同じ病院なのに、処方された薬も違うし、手術後の入院日数も6日も違う。もっとも私の方が軽症なこともあるのだが。

 にもかかわらず、病気が判明した直後にこの本に出会ったのは、実に幸運だった。
 ただし、通常の意味とはちょっと違う。病気に関する本で参考になるというのは、普通は治療法の検討に役立つということであろうから。が、本書でほとんど一章を割いている薬について担当医について質問したところ、「今ではその薬はあんまり使わないんだよね」で済まされてしまった。

 では何が幸運だったかというと、この病気になった場合のさまざまな悩みやトラブルを前もって知ることが出来た、ということだ。
 特に大きかったのが次の2点。この病気の治療は長期戦になるという心構えが早くに出来たことと、婦人病に対しての世間の偏見を、自分が直面する前に知ることが出来たこと。

 最初に長期戦になるとの覚悟が出来たおかげで、著者のように、薬を一定期間つかうたびに、今度こそ治るんじゃないかとむなしい希望を抱き、そのつど治らなかったと落胆することから逃れられたのは精神衛生上たいへんによかったと思う。

 また、偏見については。
 患者の体験談を収録した本はあるが、ページ数に限りがあるので、何を悩んだのかは書いてあっても、どう悩んだのかの細部まではなかなか行きとどいていない。それらの本で、手術入院で会社を休む際に病名を上司に言えなかったと書いてあるのを読んだとき、「乱れた性生活の挙句の性病というわけでもないのに、何で?」と思ったものだ。が、患者の側の立場でほとんどを構成されている本書で、病気になったとたんに職場を人事異動になったという著者の知人の実例を読んでしまっては、納得せざるをえない。
 幸い私の勤め先にはその手の理不尽はないし、私自身も婦人病に何の偏見も持っていなかったので、病名を聞かれれば何のためらいもなく答えていたのだが、本書を読んで以後は、やや慎重になった。偏見は無知による理不尽との考えは変わっていないし、自分の病気を恥じるつもりもないが、トラブルを自ら招くこともない。

 初版が既に8年前なので最新の治療法を知る役には立たないが、同じ病気との診断を受けたばかりの人には、気の持ちようを示してくれるという点で、大いに参考になると思う。


 ただ、ひとつだけ不満。
 移転前の旧病院を、汚いのオンボロのと、そんなに言わんでもいーじゃないか。確かに古くて手狭なので郊外に移転したんだけど、私はあの丸い建物が好きだったんだよ〜。もうないんだよねえ、ぐっすん。

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