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  3. 紺乃卓海さんのレビュー一覧

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紺乃卓海さんのレビュー一覧

投稿者:紺乃卓海

9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本ふくろうの森

2003/11/02 23:01

あっ、きらめいてる

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

高い山から流れくる清流に
傷口を洗われ、清められるような
心にしみわたる写真集です。

ふくろうの豊かな表情もさることながら、
四季を通して変化してゆく森の色。
若葉を茂らせる春の森、茂る葉のあいだから
ひかりの破片が落ちてくる夏の森、
葉の赤く色づく秋、厳しい冬の木立。
そのなかで生き、成長するふくろうの子たち。

森も、ふくろうも生きている、けなげに。

そのきらめく命をも撮りこんで、
この写真集の放つひかりは
読み手のこころに何かを残す。

同じように、自分の命もきらめいていることを、
はっと教えられた写真集です。

読み終えて、
目を瞑り、深呼吸をすれば
なんてすがすがしいのだろう。
冷たき清流に裸足をさし入れたよう。

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紙の本人生は廻る輪のように

2003/11/23 03:54

奇跡の道標

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「死」と直面し目をそむけず
「死」と対話を繰り返し
自らの体と精神を真っ向から「死」への研究
死にゆく人への癒し、その体験を人々へ伝えることに
捧げた偉人、エリザベス・キューブラー・ロスの生き様を
誠実に描いた一冊である。

その真摯な眼差し
一人の人間のパワーとは到底思えない活動力
行動を起こしては阻害され、それでもめげずに
それを「試練」として受け止める
強靭な精神の裏にあるものは何か。

それは「愛」に他ならない。

死への五段階を経て安らかな光の世界へ羽を広げる
蝶の象徴。
その最期があるからこそ今ここにある命の意味が解かれる。
命あるうちにする使命は愛を与えること
愛を与えるにはまず自分をゆるすこと、愛すること

キリスト教的な部分もあり、カルト的な部分も
隠すことなく書かれているが
根本思想は熱く伝わってくる一冊である。

なぜ生きているのか、なぜ自分のちっぽけな命が大切なのか
その悩みに直面したとき、読めば何かが得られる本だ。

私の場合、彼女の生き様に圧倒され
まだ愛を知らぬ自分に気づかされ
この命の道しるべのひとつとしてとても大切な一冊になった。
このちっぽけな命でも全うしてその愛の光に包まれたい
そのために今私に何ができるのだろうか。

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智恵子抄 改版

2003/11/13 06:37

愛を知らない私へ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

そこまで深く 生涯をかけて
人を愛することができるのだろうか
恋愛時代、結婚生活、智恵子は光太郎の
創作の泉であった。
智恵子は光太郎の作り出す
とわに美しきものを「美しい」という
光太郎にとっての裁判官でもあったはずだ。
その支えは絶大なものだったことが、詩からはもちろん
後書きのほうにも書かれている。
その一番身近で大切な女性が
崩れてゆく姿を
自らが壊れゆくと知っておののく姿を
直視できるものだろうか。
できるものならその現実をすべてなげうって忘却の
かなたへ捨ててしまいたいと思うほど
一切合財を投げ出して逃げ出したいと思うほど
唯一の源泉、唯一の支えであった女性だった、
智恵子を愛しているからこそ
智恵子が変わりゆくのを見るつらさは尋常ではないだろう。

しかし光太郎は逃げなかった。
かわりゆく智恵子をも愛し、
亡き後も智恵子のエーテルを愛しつづけた。

この本にはその過程が書かれている。
本を開けば流れ出すように智恵子への愛が滴り落ちる。
ここまで究極の愛を貫く光太郎と智恵子は
狂気に近い。
これほどの愛が存在したことが奇跡だ。
私は読了した後泣いてしまった。

それは、人を愛するということの辛さや深さを
何もわかっていない自分が情けなく
欺瞞に満ちた愛にまみれて生きている私に
純粋で無垢な愛をみせつけられてしまったからだ。

愛なんていう言葉はあやふやで信じるに足りないと
屁理屈を言っても
この本の詩のことば、ことばが突き刺さってくるのは
本物の愛を光太郎と智恵子がこの世で実現した証。

信じる、とたんに寂しくなる。
わたしには愛がわからない。
いつか…そのいつかを待っている。

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なにものにも染まらぬ白

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沖縄の海に面した
ひろいひろい祈念公園には
白い石畳が敷き詰められている
円形の広場があった

何枚も建てられた黒い石碑には
戦没者の名前が
無数に彫りこまれてあった。

晩夏の強い日の光
白きひろばの照り返しは
瞳孔から容赦なく差し込み
なにものにも染まらぬ「白」という色の強さを
わたしの脳味噌に焼き付けた。

錦見恵理子さんのこの本も
同じくなにものにも染まらぬ「白」の強さを持っている。
と、私は読んでいて直感し、「うっ」と一回
目を瞑った。眩しかったのである。

「ガーデニア・ガーデン」…白きくちなしの庭。
幻覚を見るように眩しく、甘い匂いで魅惑する
現実にあってはならないほどのうつくしき世界。
この本を広げ、うたを読めば読むほど細き手に引きずられてゆく
力の強さ。なんて甘美な…。
ほのほのと、じんわりと、広がってゆく恋のうた
突き刺すようにとがったうたの刃の輝き、
自らを詠む冷徹な視点、
奇跡のように美しく短歌として収まっていることばたち、
そのどれもが、凛とした、触れられぬものを持っている。
凛としたものは真白き光を放ち、
ことばを焼き付け、
ついにはその白き世界へ読者をとりこむ。
私はそのとき
沖縄のかなしく強い光を思いだし
同時にくちなしの甘き匂いをかいで
目を瞑るしか方策がなかった。

かなしすぎる
うつくしすぎる
光とは、こんなに強きものであったのかと。

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麻酔

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

それは歯医者帰りのこと。神経を抜いたあと、麻酔が切れた。
(イタイ…)とかなりの仏頂面で寄った書店。
平積みにされてる本に出会った。(これっ、探してた)
わくわくしながら1ページ目をひらくと
著者のキャッチフレーズが。ガッツポーズで。素敵だ…。

『「白地に赤」の、見ているだけで「あひゃん」という気分になる本』
と、著者ご自身がだしてるメルマガのおことばどおり、
仏頂面から「あひゃん」顔へ変化した私は即レジへ。

こんなに笑える心理学の本を書けるのは
ゆうきゆうさんのほかにはいないんじゃないかな。
OXygenさんのイラストとあいまって、絶・妙。
しかも、専門的であろうことを、わかりやす〜く説明していて、

それでいて実践的。例のなかで(あ、やば。これやっちゃってるよ)
(そうすればいいのか)など発見多数。
この本を読むと、人とかかわって『実験』をしてみたくなる。

誰でもそう? 人と人との世界のなかに、
まっさらなこころをさらすのはこわい。痛むのがいやだから、
なんらかの麻酔を自分にかけて過ごしてる。

(ほんとは違うのに…どうすればいいの?)その解決方法が、
この本に凝縮されています。「きっかけ」満載。
そして、各メソッド最後に書いてある
真摯で優しい著者のことばが、ひゅん、と心に沁みわたる。
麻酔かけなくても世界でやっていける。
ナマなこころのままで、いろんなことを感じられるかも。
そんな希望や楽しみが湧いてくる、マジカルメソッド。
明日世界が終わっても後悔したくない、そのために。

すごくすてきな本です。
「あひゃん」

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紙の本ヘルタースケルター

2003/09/28 02:17

スパーク

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巻頭のカラーイラストで、もはやノックアウト。
あごから脳天にまで突き抜ける電流を感じつつ読破。
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ
(この本から、手を離さなければショック死してしまう、う)と
わかっていてもそれができない。
この、「一人の女の子」が万人から受ける羨望の眼差しが
彼女を引き裂き奪いに奪ってゆく。
その
崩壊する過程の描きかたの、ほとんど狂気に近いテンションは、
ただものではない。

自分で選び取った道なのか?
彼女には主体性というものが欠けている。
踊らされ、叫び、「くだらない遊び」に興じ、
恐ろしく幻想的でもある結末に、
わたしは、リアルな「一人の女の子」を感じてしまった。

この物質のように扱われる人格、その人格の崩壊、それは
そこここでみうけられる人間関係のダークな面を
見事に照らし出してはいないだろうか。

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紙の本求愛瞳孔反射

2003/09/25 14:45

誰…です、か?

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夜更けに本をひらく。
本は物語を語りだし読みながら耳を傾ける。(そう、それで…、うん)
あるいは、
本はノウハウを伝授して知識というものを置いてゆく。(あ、ありがとう)
ある日の夜に、詩集をひらいた。
彩られたページと大きな瞳がうつくしい本。
静かな夜に ページを繰る。繰る。繰る。
どの本とも違う。この詩集はなにも残さない。

なぜ?か、やがて詩集は一人の人物となって
夜更け 目前に現れた。(だっ、誰ですか)
なにも語らぬそのひとと読者は、深いところでつながってしまう。
情熱も寂しさも違和感も憧憬も怖さも衝動も
詩から感じるすべては 恋人とつながるような
甘美で切ない一瞬を持つ。
自分なのか? 誰、ですか?
この詩集は、あなたを待ってる。

…焦がれて狂おしいほどあなたを待ってる。
見つけたら、きっと喜んで
あなたのこころに入りこむ。
すこうしこわい、お勧め詩集『求愛瞳孔反射』は
生きているんです。

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紙の本隣の家の少女

2003/12/22 03:59

苦悩のナイフ

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健康的な体、ふくらみ始めた胸を持つ少女と
主人公少年の出会いは美しく描写されている。
晴れた日の川辺
その穏やかな物語の始まりが
「隣の家」に入り込むはめになってしまった
少女のむごたらしき日々のなかに夢のように現れては消える
希望の切なさを助長している。
主人公の少女に対する思いと、行動の伴わない葛藤は
狭いコミューンの中で生活している人々の持つある種の
冷たさ、だらしなくもたれあう姿をも描写している。
コミューンの中に一滴しずくが落ちる。波紋が広がる。ゆるやかに。
そのゆるやかで残虐極まりない時間、出来事は詳細に書かれているので
脳に焼きつくイメージは相当グロテスクなものになる。
それは筆者と訳者のうまさだと思う。
狭く穏やかな輪のなかで、隣の家で何かが起こっている。
知ってしまった少年の苦悩は自ら手を下し残酷な仕打ちをしたものより
深く、突き刺さる。
少年は大人になりこの物語を語り始めた。
大人になってもまだ生々しく突き刺さっている苦悩のナイフを
どうにもできないでいる。
隣の家の少女は
見て見ぬ振りをしてこなかったかと問いかけてくる、読者に。
そして、苦悩のナイフに気づくか気づかぬかは
多分読者それぞれの生き様に依っている。
と、思わせられた一冊だった。

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紙の本サロメ 改版

2003/11/16 06:40

無垢・サロメのひかり

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サロメの物語は新約聖書マタイ伝およびマルコ伝が背景になっているという。
残念ながら聖書に詳しくないので、この物語を純粋に戯曲として読み終えた。
一夜の物語。
そのなかで起きる葛藤、予言、事件、駆け引き、予感、結末への
この妙に短かすぎる、凝縮されたリズムが
舞台の上にわきたつ『世界』の芯を歪め
歪曲した物語への大きな効果となっているように思う。
「サロメ」にまつわるイメージは
エロティックなもの、黒い誘惑、などなどであったが
改めて読み直してみると
サロメは初めて恋をするのであり、初めて異性に欲望を持つのである。
男を手に入れる。
その方法は自分に対して向けられていた欲望の目を利用する形で実現する。
残酷だが無垢なひかりを放つキスシーンは純粋でうつくしすぎるものであり
劇的だ。
ラストの予感、予言どおりの血祭りは、無垢なサロメを永久のものにする。
「サロメ」のエロティシズムは読み手側の感覚を狂わせる
ワイルドの手法、描写力に拠るのではないかと思った。
挿絵のビアズレー、最高に効果的である。
一見の価値あり。

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