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ふゆせ哲士さんのレビュー一覧

投稿者:ふゆせ哲士

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本ドグラ・マグラ 下

2003/09/24 23:19

無間地獄

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この作品は上下巻の一大脳内ミステリー小説である。

 上巻の後半あたりから下巻の前半まで記憶喪失の主人公が正木博士なる人物の奇妙な作品をいくつも読んでいく事で進んでいく。「キチガイ地獄外道祭文」に始まり、論文、探偵小説、最後に博士の遺言状まで多岐にわたる。

 一つの作品に入れ子してまったく別の文体による作品が入っているのだ。これらは一見無関係なモノに見えるため、飛ばして読んでしまいそうになる。しかし実はこれらが下巻で解き明かされる謎への伏線になっているのだ。

 私がわざわざ下巻の方にこの書評を書いているのは、下巻の怒濤のような勢いに魅せられたからである。上巻で積もりに積もった謎は話が進むにつれその全容を次第に現していく。その一方謎はより巨大化し最後まで読むことによって完全にわからなくなる。

 この作品は下巻を読み終えたあとからはじまるのだ。そしてそれは一生終わることはない。

 ドグラマグラがなぜ奇書と呼ばれるのか? 私なりの結論は読み終えると脳の認識が信用できなくなり、最も複雑怪奇な謎としての自己がいやおうなくクローズアップされるからであると考えている。

 決して読後の後味は良くはない。人によっては気分が悪くなることもあるだろう。しかし、それほどの衝撃をうける事は確実である。

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