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    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

蜜蜂虫さんのレビュー一覧

投稿者:蜜蜂虫

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紙の本ふしぎな図書館

2005/05/10 19:27

いつの世もドーナツは御褒美なのかも知れない。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

夕暮れの静かな図書館で、主人公の少年は変な爺さんに地下の小さな部屋に閉じ込められてしまう。目的はただひとつ。爺さんは少年に読書させ、その知識を得た、とろりとおいしい脳みそをちゅうちゅうとストローで吸い込みたいのだ。なんだかチクッとして痛そう。まるで注射みたいだ。
この気の弱い哀れな少年の為を慰める為半分、読書の御褒美半分に、羊男はお手製の揚げたてのドーナツをおやつに振る舞う。
私は子供の頃、毎週のように皮膚科に通っていた時期がある。田舎町だったせいか皮膚科は他に無く、いつ行っても人で溢れていた。子供にとっては、長くて堪え難い待ち時間。待ったあげくのやたらと痛い注射、当然ながら私は病院が大嫌いだった。時には病院に行く事を嗅ぎ付けると、遊びに出たまま帰らなかったりもした。そのくらい大嫌いな注射だったけど、いいことがひとつだけあった。帰りがけに母親が、病院の近くのドーナツショップで、ドーナツを買ってくれるのだ。選ぶのはいつも同じで、ボソボソとした触感のプレーンなやつか、中にクリームが入っていて
粉砂糖がまぶしてあるドーナツだった。
綺麗なガラスのショーケースに並べられた、ドーナツを注文するも気分が良かった。その甘い御褒美を貰うと痛かった記憶は何処かへ去ってしまう。
本書の中でも、それはおいしそうな揚げ立てのドーナツが登場する。勿論、羊男が丁寧に心を込めて揚げてくれるのだ。
この一文を読むだけでも、お腹が空いてしまうこと受合い。
村上さんの洒脱な文章に寄り添うように、 佐々木マキさんのユーモラスな挿絵がくっついている。
それにしても羊男といえば、中年の男がうっすらと黄味がかった羊の毛皮を被った姿、では無く、佐々木マキさんの描くデフォルメされた大きな目を持った羊男しか、どうしても思い浮かべる事が出来ない。そのくらい読者の心に存在感を放って刷り込まれている。
最初は読み終わった後に、微妙に細部が違うような気がして、旧本と比べてみようなんて思ってたけど未だにそれをしていない。このままで充分満足したからだと思う。
それより無性にドーナツが食べたくなってしまった。子供みたいに手を油と砂糖でベタベタにして。大人になった今は、形の似てるベーグルはよく食べるけどドーナツは何年も食べていない。
何故か真夜中過ぎから読み始めるのが気分の本です。
暗い部屋の中で、キラキラとしている決して触れる事の出来ない宝石を眺めてるような、夢の入り口のような心地よさが、とても魅力的です。

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