遅くても食べたいさんのレビュー一覧

定番で流行りのエッセンスも詰まっている料理が、短時間で作れます。

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著者の行正さんは、現役で大手広告代理店にお勤めされながら、小さなお子さんも育て、料理研究家でもあり、スーパーウーマンの代表みたいな人だ。
私自身、仕事が終わり家に帰りつくのは遅いことが多々ある。
毎日、お昼も外食なので、夕食は毎晩買ってきた総菜や外食だと罪悪感もあり、かといって、手間のかかるメニューを帰宅後作るのは無理だし、そんな環境の中でこの本が目についた。

定番と思える料理にも微かに流行があって、それは僅かな調味料のさじ加減だったり、素材使いだったりするのだけど、行正さんは、流行りの味をとらえるのが上手い。この本のレシピどおりに作れば、たいして時間も掛からずに、簡単に絶対おいしく作れてしまうのだ。
アスパラのオランデーズソースには、最初からマヨネーズが入る。
（私が知ってたレシピだと、卵黄と生クリームをホイップするので、結構時間がかかってしまう。）
ドレッシングはボウルでなく、お皿の上で混ぜ合わせ、青菜の胡麻和えはレンジで作る。手作り感と市販の調味料なんかをバランスがよく、短時間で出来上がるのがうれしい。一番気に入ったのは、鍋を重しにして焼き上げる、チキンのかりかりソテーこれは簡単な上に、特別に美味しかった。

気負いのない普段の食事から、週末にちょっとだけ、がんばって作りたいレシピまで、2〜３品の献立で掲載されてるので、改めて悩む必要もなく、主にコンロ、鍋、フライパンひとつあれば作れると書いてあるとおり。
私が夕食を作り始めるのは、7時はおろか9時10時ということもざらだ。
どれも失敗なく確実に作れるので、夕食を作る事のイライラは消えてしまった。
そんな訳で、このレシピ本はとても重宝してる。