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トパーズさんのレビュー一覧

投稿者:トパーズ

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本いつも旅のなか

2005/06/22 06:38

こんな旅したことない

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

訪れた国は26ヶ国、回数にして三十数回以上。
本人曰く人の数倍は小心者。車の免許は持ってないので、レンタカーを借りて、すいっと移動なんてなく、彼女の旅はひたすら歩く。
長距離のバスで移動、滞在した街でまた歩く歩くく。
しかも殆どが1ヶ月以上の長期滞在で、バックパックを背負った一人旅。私は、著者より幾分年齢が下なので体力が無い訳でもない。でも私はこんな旅はした事がない。私の回りの女の子達にも居ない。時代錯誤な考えだけど、男の人がする物かと思っていた。この本を読むまでは、バックパッカーは私とは大きなハサミで、断ち切られていた感じがする。
訪れるのは、モロッコ、タイ、ラオス、マレーシア、ベトナム、スリランカ、スペイン、キューバなどの何処か土臭くて、暑い国が多い。
そんな国には、人も情熱的で人なつこい人が多い様だ。
そんな国たちで、彼女はいつだって旅のオルガナイザーと呼ぶべき誰かと出会い、昔なじみの友人のように、彼女が行きたい所へ案内してくれたり、飽きるほど長い時間をいっしょに過ごしてくれるのだ。
なんて恐るべき幸運の持ち主。
御自分でも運が良いと自覚があるとのことだが、表紙になっている彼女の写真を見ると、日焼けしてはにかんだ表情は、なんだか無防備な小さな子供みたいだ。こんなに無防備な彼女を誰がほっておけるだろうか。
私が、角田さんと出会う異国の人だとしても、角田さんの邪悪の無さみたいなものに惹かれて、友人に成りたいと願う事だろう。
本書の中では、世界中でいろいろな食事もする。変わった味のスパイスなんてざらだ。すぐにお腹を壊してしまう私には、屋台で食事するなんて、憧れの極み。
そんな著者も、スペインでのオリーブオイル三昧には参ったようで、意外と万能の体ではないことに、図らずにもほっとしたりした。
本文の中に、こんな箇所がある。
「その町に流れる時間軸に、すっと入り込める時がある。どんな町でもだいたい滞在三日目か四日目で、そういうときがやってくる。そこでくりかえしおこなわれている日常が、肌で理解でき、自分がそこにくみこまれているのだと理解する瞬間。」
この一文には、そうそうと手を打ちたくなってしまう。
結局の所、この感覚を何度も味わいたくて、私達は何度でも旅行をするのだろう。
著者にも、動機があまりにも希薄なので、後回しにしてやっと訪れたフィレンツェがあったのだけど、私も似たり寄ったりの理由で、先延ばしにしている旅行先ある。
そろそろ、私もその時の熱に浮かされて旅行先を選ぶのでは無く、こんな風に自分の中だけで、ずっと気になっていた所に思いきって行く。そんな時期と年齢が来たのかも知れない。

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紙の本アフターダーク

2004/09/27 21:30

夜の濃密さの中に小さな灯がともってる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大概の人が眠りにつく頃に、物語ははじまる。
夜明けなら息がほんのりと白くなってしまうような、冬が駆け出し始めたような遅い秋。なんて、この小説にぴたりと似合う季節なんだろう。
 私は依然に、夜働いてた事があるので(小説の中での職業とは違うのだが)コオロギとマリの会話は、心の中にぽつんと小さな灯が、ともるように素直に受入れる事が出来た。それまで親しくなかった人と急に交わす思ってた以上に深刻でリアルな話。これは夜にしかあり得ない、夜の濃い空気でなければ、こんなに近い距離感で、誰かの話に真剣に耳をたてる事もなく、饒舌に話す事さえないだろう。ギュギュッと抱き締められたように濃密な距離で他人の話を感じる機会が、私にもあったことを思い出させてくれた。
 登場人物はそれなりにみんな孤独で、夜の中で静かに呼吸してる。
 本文の中に以下のフレーズがあって
「部屋全体は暗く、彼の机のある部分だけを、蛍光灯の光が天井から照らしてる。『孤独』という題でエドワード・ホッパーが絵に描きそうな光景だ」
 そこまで読んでやっと気付いた。この箇所だけではなく、この物語の風景全体ががまるで、エドワード・ホッパーの絵みたいなのだと。登場人物でさえ旅行者で、街路の中から明るいネオンのともった室内の中で行われてる事を傍観してる、ついそんなホッパーの絵をイメージしてしまった。大概の登場人物は物語の針が進んでいく街に住んでいるのではなく、そこを目指して他所からやって来た人がほとんどだから。
 いろいろな予感や淡い期待を抱いてしまうのも、ホッパーの絵をイメージしてしまうのかも知れない。
 今となっては、マリもエリも絵の中に描かれても、不思議でないような気さえするくらいだ。ホッパーの絵の中に、メランコリーな表情をした若い女が、映画館の壁にひっそりと佇んでいる絵があるのだが(タイトルはニューヨークの映画館といいます)彼女達はなんとなく、具体的にその絵をイメージしてしまう。外見は違えども、ふたりともよく似てる。今は不安で押し潰されそうな彼女達だけど、10年後はどうなっているのだろう。特にマリの事が気になった。私はファミレスのコーヒーを前にして、いじけて不安げに佇むマリの事が大好きになってしまったから。
 夜も段々と長くなり、もう2ヶ月もすれば、地面に落ち葉が一杯で、それをふみしめるとカサコソと言う乾いたような、でもまだ中心は湿っているような小説の中の季節がやってくる。
今年は秋が来るのが待ち遠しい。

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まだ人生ははじまったばかり

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 彼女の事を大胆なポーズの写真と美人特有の少々慇懃な物言いで、記憶されてる方も多いのではないでしょうか。彼女は数年前に、まるで日本での生活をリセットする様に結婚したのだが、家族は公開しなかったのも手伝って、この本の中のプライベート写真に、興味をそそられ手に取った。まあ、野次馬根性なのだけど。
 見た目の女っぽさとは違い、随分男っぽくてサバサバした人なんだな、という印象と同時に案外、慎重で堅実な面もあるんだなと感じた。エステでは寝ないで、指の動きなどテクニックを盗むなんて芸当は普通は出来ないだろう。私も眠るもんかと思いつつも、最後は必ず眠っている。きっと場数が違うのだ。なにしろ彼女は、少女の頃からのエステ通いなのだから。美容に関しては参考になる部分が本当に多くて、明日からがんばろうという気がムクムクと湧いてくる。メイクに関しては、言葉ではなく写真付きで徹底的にレクチャーして欲しかったので、この部分のみ少々物足りなさも。
 読んでる内に、この人はもっといろいろな事を味わって、私達が想像も出来ない事を体験しているのではないだろうか。今までの人生を本当に吐露したらかなり面白い話なのでは? そんな考えがふと頭の中をよぎった。私が、彼女のミステリアスな風貌から勝手に誤解してるのかもしれないが……。
 前半は美容関係で、使用してる化粧品や毎日の習慣が語られ、後半は愛する旦那様との結婚、妊娠生活の構成。思ってたより全体的に写真が多く、なんだか得した気分だ。
 けれど、最後にあった武田久美子としての夢には驚いた。人生を積極的に謳歌してると、きっと叶えられる事は多いのだろう。しかし、よくよく考えてみれば彼女流のリップサービスかな、とも思いはじめてるのだけど。美しさも含めて、これからの人生が楽しみな人である。

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