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他日庵さんのレビュー一覧

投稿者:他日庵

正確さが命なのだが

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 すでに百年近い歳月を閲した暗殺事件の真犯人を、文献資料から見出そうという試みは実に壮大だ。しかし、それが故に、文献資料をどれだけ正確に読み込むか、そしてそれをどう咀嚼し理論構築をするかが、こうした著作の生命線となることは言うまでもない。
 本書は、外交文書を丹念に読み解き、やや叙述が回りくどいきらいはあるものの、綿密な考証を展開して読者をぐいぐい引きつける。
 だが、四百ページに及ぶ大冊がほぼ終焉を迎える379ページの記述が、それまでのすべての論証の生命線となる「正確さ」に疑念を呈さざるを得ない事態を引き起こしてしまった。
「杉山は、版籍奉還となって職を失い、兵庫県芦屋に転居」というその記述は、著者が巻末に記した参考文献をきちんと読んでいるのなら、間違うはずがない。「兵庫県芦屋」ではなく、「福岡県遠賀郡芦屋町」が正しいことは、杉山茂丸を知る者ならすぐに気がつくだろう。
 これではそれまでの論述も、誤った資料解読に基づくものではないのかと疑わざるを得なくなる。実に残念だ。

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