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金田悦二さんのレビュー一覧

投稿者:金田悦二

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紙の本勝手に関西世界遺産

2006/10/24 22:10

楽しくてためになる知的遊戯文化論

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 いかにも関西らしいこだわりの書である。関西生まれあるいは関西にゆかりのある個性的な7人が身近にある「お宝」を勝手に世界遺産に推薦・登録してしまうという遊び心あふれる趣向である。
 掲載の77項目には「宝塚歌劇」「広隆寺弥勒菩薩半跏思惟像」などまっとうと思えるもののほか、関西人なら誰でも推薦するであろう「値切り」「ボケとツッコミ」「おばちゃん」「ど」「アホ」などがあり、ついにんまりとしてしまう。だが、いざ推薦の弁を述べるとなるとそこには幅広い分野にわたる見識と柔軟な発想が求められるのである。石毛直道は食を通して、井上章一はうっかり見落としているスポットにまつわる知見を独特の視点で推薦している。桂小米朝は上方落語でなじみのある場所を、島崎今日子は大阪弁の奥深さを推している。分かりやすい言葉で書かれた執筆者の薀蓄(うんちく)には関西への「愛」の深さ感じるとともに、そういうことだったのか、そういう意味があったのか、と関西人にも新たな発見をさせてくれる。
 推薦されている「関西世界遺産」は地域ごとに特色ある関西の長い歴史と文化から育まれてきたもので、「いっちょかみ」は好奇心・親和性の現れであり、「カップヌードル」は世界の食を変革させ、「お骨仏」は礼拝の新たな形を提示している。そこには生まれてから死ぬまで、いや死んだ後まで心地よく生きる?すべがある。いま閉塞感に覆われている日本を救うヒントが「関西世界遺産」には隠されているのです。
 本書は朝日新聞大阪版夕刊に連載されたものに、記者が現地を訪れる場合の注意や詳しい事情などを補足したものである。関西人のあなたも非関西人のあなたも本書を片手に「関西世界遺産」をぜひ訪れて、体験してください。関西が好きになり、新しい生き方が見いだせるかもしれません。

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