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  3. りこさんのレビュー一覧

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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

りこさんのレビュー一覧

投稿者:りこ

13 件中 1 件~ 13 件を表示

紙の本しろいうさぎとくろいうさぎ

2004/02/24 01:14

愛するって…シンプルな色使いで温かく語りかけます。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 たんぽぽやひなぎく、きんぽうげのさく野原は、やさしくってあたたかです。
モノトーンの世界に淡い黄色が交じります。しろいうさぎとくろいうさぎは、
とっても仲良し。くろいうさぎがしろいうさぎを飛び越える瞬間、見つめる目の
なんて愛らしいことでしょう。ひなぎくとびやクローバーくぐり。とっても楽し
かったはずなのに、ある日、くろいうさぎはかなしいかおをしてすわりこみます。

「どうしたの?」しろいうさぎがたずねます。
くろいうさぎは不安でいっぱいなのです。大好きになってしまったから、しろい
うさぎがいなくなったらと思うだけで、怖くてかなしくなってしまうのです。
「ぼく、ちょっと かんがえてたんだ」
くろいうさぎはおねがいごとをしていたのです。
「いつも いつも、いつまでも、きみといっしょにいられますようにって」
「ほんとに そうおもう?」
「いつも いつも、いつまでも」
しろいうさぎはしろいてをさしのべ、くろいうさぎはそっとにぎります。
たくさんのうさぎや他の動物に祝福されて、結婚式のダンスをおどります。
モノトーンの世界に二匹を飾るタンポポの鮮やかな黄色が映えています。
 くろいうさぎの切なさや喜びが伝わってきます。何だかわからない不安に
かられたらそれは愛のはじまり、そしたら一生懸命気持ちを伝えてごらん。
愛するって、いつも一緒にいたいって思う気持なんですよ。
 作者は優しくそう語りかけているようです。絵も文も素朴でシンプルな
タッチで、心に残ります。
      

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紙の本おたまさんのおかいさん

2003/11/27 02:39

おかいさん(おかゆ)の炊ける音、おいしそうに啜る音。ひとがひとと暮す意味が分る本です。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 戦争でまるやけになった日の出村の、おたまさんのお話。おたまさんの作るおかいさん(おかゆ)はとっても温かくて、どんな人の心もお腹と一緒に充たしてくれるのです。日の出村のお年寄りの聞きとりから創作された絵本は、リアルで力強くぐいぐい惹きつけます。差別や貧しさにめげないで、明るく生きる姿は、こどもにだけではなく、不平や不満でいっぱいになっている大人にも、生きることの素晴らしさ、喜びや幸せをほっこりと思い出させてくれると思います。
 長谷川義史の力強い素朴な絵、簡潔でリズミカルな文。この絵本は1ページづつめくりながら、声をだして読み聞かせてください。きっと、子ども達も楽しくって、一緒に語りはじめるでしょう……「ちゃっちゃと食べやー」ズズズ…ハァ「おかわりー」熱いおかゆを嬉しそうに啜っています。あんまりおいしくて、あっという間におかいさんはなくなってしまうので、おたまさんはまた作ります。「おかいさん おかいさん ぐつぐつ ふつふつ こーい こーい さあや はえ やれ、ひとつまみ ぱっ!」
 本の表表紙と裏表紙におかいさんやごっちゃにの作り方が、イラストで載っています。親子でぐつぐつ煮たら、すっかり仲良し。「おなかも こころも ぽっかぽか」と絵本の帯にも書いてあります。ほんとに温かになります。大きな声で、子どもと一緒に読みたい本です。

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紙の本おおきな木

2004/07/03 00:26

「究極の愛のかたち」と「本当の幸せ」を知りたい人に

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本に出会うか出会わないかで、人生が変わるかもしれません。
それほどまでに、哀しく切なく、でも、温かい、りんご木の一生なのです。

「究極の愛のかたち」……見返りを期待しない、与える愛。この本の原題は
「The Giving Tree 与える木」 物語は、こんな風に始まります。
    むかし りんごのきが あって
    かわいい ちびっこと なかよし。
      (ちびっこはりんごを食べ、りんごの木とたくさん遊びます)
  だから……
    ちびっこは きが だいすき
    だから きも うれしかった。
幹に抱き付いているちびっこの愛らしさ。りんごの木の喜びが伝わってきて
思わず胸があつくなります。   
    けれども ときは ながれてゆく。
無情な時の流れに、木はひとりぼっち。ちびっこは少年になり、青年になり、
たまにやってくると、お金をせびり、家を欲しがり……欲望は尽きる事を知り
ません。そのたびに、木は、与えられるだけの愛を与え、命を削っていきます。
でも、
    きは それで うれしかった!!!のです。

どうして嬉しいのでしょう。よぼよぼになったちびっこがきた時には、もう
きりかぶだけしか残っていない。本当に木は嬉しかったのでしょうか。
「究極の愛のかたち」と「本当の幸せ」を考えてみましょう。

黒い線だけで描かれているりんごの木とちびっこが、喜びも、寂しさも、
うれしさも、そして、残酷さも無償の愛も、いきいきと雄弁に語ります。
与えるだけの愛が、直視できないほど哀しく切なく胸に迫ります。
この本に出会うか出会わないかで、あなたも人生が変わるかもしれません。
哀しく切なく、でも、温かい。心に染み入る本です。
 

  

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紙の本くだもの

2004/07/10 21:01

うゎー、おいしそう!いただきま〜す!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

表紙には、つやつやのサクランボがいっぱい! 黄色に橙、赤く光って
とーってもおいしそう。たべた〜い。
うれしくって、思わず1ページ目をめくってみると……
どどーんとまるごと、でっかいすいか。どひゃーと急いでめくったら、
舟形まっかな食べごろすいか。フォークもそえて「さあ、どうぞ。」

もも、ぶどう、なし、りんご、くり、かき、みかん。
みずみずしい果物がまるごとでてきたあとには、ちゃんと皮をむいて
「さあ、どうぞ。」
こどもたちは、うきうきわくわく、にっこにこで「いただきまーす!」
食べごろ果物を丸ごとながめたあとには、食べ方までわかっちゃうから
すごい! みずみずしさでキラキラ光ったかわいいいちごは、もちろん、
皮はむきませんよ。
さいごはばなな。ばななは皮を剥かずに一本さしだして「さあ、どうぞ」
最後のページには……!
くだものに出会う、さいしょの絵本にぴったり! たのしいです!
「さあ どうぞ」「いただきま〜す!」

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ぐりとぐらとくるりくら

2004/04/03 23:17

たんぽぽ色の野原で春風に吹かれたら、きっと誰だって……ね!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「はるかぜ そよかぜ ぐりとぐら とびたい はねたい おどりたい」
春の朝、おひさまがへやいっぱいにはいってくると、
 「なんだか わくわくする」
 「なんだかうれしくて、じっとしていられない」
仲良しねずみのぐりとぐらは「あさごはんは はらっぱで」とばかりに
でかけます。 野原には黄色いたんぽぽがたくさん。やわらかな線と
明るい色彩が、心地良い春のそよ風を感じさせます。
 木のうえにはいたずらうさぎのくるりくら。三匹の名前の面白いこと、
かわいいこと。木登りしたり、雲に乗ったり、なわとびしたり……。

 朝ご飯は春の匂いがいっぱいのぐりぐらサラダ。おいしいものは
みんなにお裾分けするのがぐりぐら流。だから、二匹はいっつも幸せ。
別シリーズにでてくる特大カステラや、サンタさんのクリスマスケーキなど、
やまわきゆりこの描く食べ物はどれも美味しさたっぷり、笑顔いっぱい
心温まる素敵なシーンです。
 春の風を感じたら、お弁当を持って外にでよう。
とびたい はねたい おどりたい。全編に散りばめられた、リズム感
たっぷりの文に、心がおどります。そよ風の中でみんなうきうき。自然は
優しく包んでくれます。子供たちと一緒に野原で読みたい絵本です。

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ひとりでいる人間関係もまた、好ましい人間関係のひとつのかたち!?

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

友だちは多いばかりが能じゃない!! 良いことばだと思いませんか? 携帯電話の普及で、友達の数だけはやたらと多いけど、心を開く間柄ではない。人間関係は怖いけれども、でもやっぱり欲しい物なのかもしれません。この本は人間関係ぎらいを楽しむ生き方の本です。
目次から内容をながめて見ると……
  1、友少なき人は人にあらずという風潮はいかがわしいと、「友達はゼロ」と
    答えた中年男のいさぎよさを称え
  2、人間関係の基本は損得で考えるのがフェア—と主張する。そして、
  3、一歩つっこんだ逆説的人間関係論と称して、人からの評価はほどほどに受
    け取っておこうとすすめるのだ。さらに
  4、人づきあいの一段高い知恵を身につけようと、もう少し人間通になろうと
    説く。
  5章からは、真髄を知る人のちがいや、大切な人との関係、自分を守り、人を
  も大切にするのがルール、こんな人とならずっとつきあいたいと人間関係につ
  いて提言してきたのに、
最後の10章で、やっと気づいた人間関係……ひとりでいる事が人間関係を育むこともある。ひとづきあいが苦手こそノーマルな感性だと結論付けている。
 自分を捨ててまで人間関係に悩むのはやめましょう。「ひとりでいる人間関係もまた、好ましい人間関係じゃありませんか」という著者のことばは、人間関係の苦手なひとへの、応援歌のような気がします。人間関係ぎらいを楽しんで生きていきませんか? この本にちりばめられた著者の逆説的なことばは、なかなか味わいがあります。

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紙の本かくしたのだあれ

2004/07/10 22:14

お見事!ユニークな発想が楽しいのなんのって!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『きんぎょがにげた』(五味太郎さく)で「どこへにげた?」と楽しく
おっかけたこどもたちには、同じ作者のこの本はぜったいおすすめ。
発想の自由さユニークさは、ほんとにお見事! にんまりします。

愛嬌いっぱいの動物たちが、いろいろ隠してしらんぷりをしているので
すが、それを探すのが楽しいのなんのって。おまけに、隠してる動物が
めちゃめちゃかわいい!
てぶくろをかくしたのは「にわとり」ろうそくをかくしたのは「きりん」
それじゃあ、はぶらしは? ぼうしは? じしゃくは? えんぴつは……あと
からあとからいろいろでてきます。
そして、隠している動物は、わに、きりん、かまきり、かに、たぬき、
さかなにかめに……まだまだいっぱい。だれが何を隠していたかって?
ああ、教えたい! 言ってしまいた〜い。
さいごに、少女がかくしていたものは……
         びっくりしゃっくりわらっちゃいますよ。
かわいい絵と発想のユニークさで、答えがわかったあとも何度も開いちゃう
楽しさいっぱいの絵本です。

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紙の本百年の蟬

2004/04/02 02:41

生きることにも、死ぬことにも意味があると蝉は教えてくれます

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 一匹の蝉が、ある日自分の声が出ていないことに気づきます。
昨日まではお腹のそこから声がでていたのに......。そこから
お話は始まります。詩のような美しい文と単純化された温かい
絵は、読み手の想像力を喚起します。生きることと死ぬことの
意味。
 命の終わりを感じて、蝉は何かやらねばと思います。いくつ
もの恋をして,百年生きたような気もしています。
オオムラサキの光る紫色をうらやましく思う蝉に、蝶はいいます。
「誰だって,光っていたときはあるものさ。ただそのことに気が
つかないんだよ」なんて重みのあることばでしょう。蝉もその通り
だと思います。いろんなことがあとからあとから思い出されます。
蝉が残せるものは、コブシの木の下枝にそっとかくれているぬけ殻と、
大地からでてきたときの丸い穴でした。

 蝉は土の中からでてきて脱皮したときの緊張感や、空を弾けたよう
に舞った日々を懐かしく振り返ります。過ぎ去ったひと夏が百年生きた
ようにも思えました。蝉は何を残したでしょう。
 木の幹に生きた証の爪あとを百のこして、疲れ果てた蝉はまっさか
さまに落ち、あっけなくうらがえしになるのです。それから、アリに
むしばまれ、がらんどうになって無になります。小さな蝉の死は自然の
掟として淡々と、静かに語られます。悲しいというのとは違います。
 秋、風に吹かれて過去がゆらぎます。蝉のぬけ殻はコブシの葉に
ついています。 冬、蝉のぬけでた丸い穴は遠い昔の息をするのです。
そして春、蝉の小さな爪あとはまだ残っています。百……。
 小さな蝉が勢いっぱい生きる姿は、胸を熱くします。命の賛歌。
そして蝉の死は、真剣に生きるということと、次代に残して死ぬという
ことの意味を教えてくれます。自然へのあふれる愛情が心を打ちます。

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紙の本きかんしゃやえもん

2004/01/04 03:37

老いるということを、著者は優しくこどもたちに語りかけます

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 絵本の表紙のやえもんは穏やかに微笑んでいます。でも、絵本を開くと、機関庫にいるのは不機嫌そうなやえもんです。「わかいころにはしゃあ…」と威張っても誰も相手にしてくれないから怒っているのです。
「ぷっすん、ぷっすん、ぷっすん……」あしやせなかがいたいので、「ひゃあ!」と悲鳴を上げて駅をでると、「しゃっ しゃっ しゃくだ しゃくだ…」と走ります。後ろからやっぱり年寄りの客車が「ちゃんちゃん かたかた けっとん」「とってもつかれて けっとん」「ほんとに いやだよ けっとん」とはやしながらついてきます。昔のようなカッコ良さはもうありません。
 ようやく都会の駅に着くと、そこには最新の電気機関車やレールバスがいて、やえもんは自分の姿の汚さが悲しくなります。「せきたんくって、おいしいか! びんぼうぎしゃ やあい」とばかにされて怒ったやえもんは、赤い火の粉をはいて火事騒ぎをおこし、とうとう壊されることになります。機関庫のすみにかくれてぽろぽろなみだをこぼすやえもん。くず鉄いきが言い渡され「いやだ いやだ」と嘆くみじめなやえもん。ここまで読んだ時、こどもたちはしーんとだまります。たまらなくなって涙をうかべるこもいます。読んでいるこちらも涙声になります。だからこそ、交通博物館のおじさんの一声で博物館行きが決まって、絵本の中のこどもたちが「ばんざあい!」と叫んだ時、聞いていた子供達もほっとしてうれしさでいっぱいになるのでしょう。おはなしの最後のやえもんはにこにこしています。みんなやえもんの笑顔が大好きです。
 やえもんは年をとって気難しくなったおじいさんの姿です。仕事も若い時のようにばりばりこなせない、煙たい存在かもしれません。長い間頑張ってきたひとを尊敬し、思いやりをもてる人に育って欲しい。だから、この本を読み聞かせます。泣きながら、心が温かくなる本です。

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紙の本ことばあそびうた

2003/12/01 00:40

世界に誇れる日本独特の絵本のひとつ。声にだせば温かい響きでいっぱい!

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谷川俊太郎の、浮世離れした楽しい世界。瀬川康男の、またまた俗世を離れた独特の絵が、この本の面白さを倍増しています。総てが素朴で、自然の香りに充ちているのです。少しこぶりの本も、漂白されたような白さでない和紙っぽい紙も、赤や緑や黄色の色使いも、昔っぽい世界をさり気なく演出しています。
声をだして読んでください。それから、覚えて暗証してみましょう。
 いるかいないか  いないかいるか
 いるいるいるか  いっぱいいるか
 ねているいるか  ゆめみているか
楽しくって心がうきうき。こどもの本であって、大人も手放せない本。
昔のことばもいっぱい出てきて、おじいちゃんがふんふんと説明付きで語ります。孫がうっとり聞きほれています。そんな温かい響きです。どの絵もユニークで見飽きる事がありません。日本の誇りにできる絵本です。

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いま、総ての大人に読んで欲しい。日本が目指すべき道はスイミー。

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 この絵本は、かしこい小さなさかなスイミーのお話です。まるで、いまの日本のとるべき道を示唆しているみたい。スイミーのように尊敬される勇気ある小さな魚になれるかどうか。それとも……。

 小さな赤いさかな達の中に、一匹だけ黒いさかながいます。泳ぐのがとっても速い、そのさかなの名前はスイミー。平和な暮しの中に、ある日、大きな魚がやってきます。みんなはあっというまに呑みこまれ、助かったのはスイミーだけ。たった一匹で海を泳いでいたスイミーは、やがて、たくさんの小さな赤いさかな達に出会います。大きな魚に怯える小さな魚たちに、力をあわせて立ち向かっていこうと訴え、自らも黒い目となります。ある日、大きなさかなが襲ってきますが、心をひとつにして力を合わせ、一匹の大きな赤いさかなのように泳ぎ切り、大きな魚を追い出します。

 日本は、泳ぎの速い小さなさかな。自分だけ助かればいいのだと、大きなさかなのお尻にくっついているように思えます。その大きなさかなは、他の小さなさかな達を脅しているのです。もし、こんなことをしていたら、スイミーはひとりぼっち。友達はできません。大きなさかなのお尻にくついていると、一見安全に見えるかもしれません。でも、大きなさかなの気が変わって、チョット後ろを向いて息を吸い込んだら、それで、一貫の終わりです。だあれも助けちゃくれません。ざまあみろと笑うでしょう。
 スイミーのように尊敬される賢いさかなになりたいと思いませんか? それとも、嘲笑されながら終わりますか? 広い海の光のなかで、悠々と泳ぐ姿をみてください。レオニの絵は温かく力強く語ります。いま、総ての大人に読んで欲しい本です。子ども達は、スイミーが大好きです。

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紙の本しゃくしゃくけむしくん

2003/11/23 02:40

詩のようなリズム感。ことばの楽しさ、面白さにはまっちゃいます!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 シンプルな色使いの絵とたのしい擬音。主役のけむしくんにはちょんちょん点の目とスマイル曲線の口しかないのに、あーら不思議。わらったり、びっくりしたり、ほっとしたり、つかれたり、表情がくるくる変わります。
 しゃくしゃく歩くけむしくん。びゅーんくるくるくる風にのる。すたすた どんどんぼうしのおじさん。どんどん ぶんぶん ふとったおばさん。けむしくんはふりとばされ、ほうりだされ、はらいのけられ、おいかけられて、ふみつぶされそうになりながら、やっとこにげて、「あらまあ、けむし」とはじかれます。
さいごに大きな木で、ゆらゆら あそんで、ゆらゆらゆら たっぷりねむります。
あらすじを説明しただけで、リズムが感じられちゃうでしょう。すご〜いんです。
 絵本は、声にだして読んでください。リズム感のあることば。ことばの楽しさ、面白さにどっぷりはまってしまいます。
 困難を乗り越えよというメッセージ? いやいや、社会にはいろんな人がいるから気をつけて? 冒険の楽しさを伝えたい? けむしはかわいいと知らせたい。そんなことを考えるより先に、まず、味わってみましょう。言葉の楽しさ、心地良さ。日本語って素晴らしい! そのうち、しゃくしゃくけむしくんが大好きになっていることでしょう。それが、作者の意図ではないでしょうか。だって、文句なく楽しいですから。 

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「憲法九条」国民投票

2003/10/22 01:24

「憲法九条」国民投票

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 テレビで小泉首相とブッシュ大統領の笑顔をみながら、「こんなのってあり?」って思った私みたいなひとに、絶対お薦めです。「イラクへ自衛隊を派遣! 平和憲法はどうなったんだろう。イラクのひとだけじゃない世界のみんなが、絶対、日本から軍隊がきたって思うよ。こんなことしてさ。憲法に反してないわけ? あたし達って何の力もないじゃん」

 それに答える本だと思います。緑色の帯に(自然の色!)書いてある言葉に惹かれました。【あなたが決める「戦争」「軍隊」「この国の行方」!】
 私はまえがきから目を通すんですけど、「軍隊、戦争といった特別重要なテーマについては首相や議員が決めるんじゃなくて、それを決められるのは一市民の私達だ」と書いてあるんです。「だから、憲法についてもっと勉強しておかないと、国民投票になったとき正しい判断ができない。これはそのための参考書です」と。アンケート結果が書いてありましたけれど、わたしも憲法の改正に国民投票がいるなんて知りませんでした。首相や国会議員で勝手に決めていけるのかと思い込んでいました。それが、「解釈改憲」のからくりなんですね。この本を読む前と、読んだ後ではニュースの見方が変わりました。真実が見えてくるからです。

 憲法について書いてある本は多いけれど、みんな難し過ぎて読む気になれませんでした。でも、この本の目次をみて面白いと思ったのは、日本国憲法が作成される過程の極東委員会の議事録から、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、オランダ、インド、イギリスなど各国の代表たちの議論が、臨場感を持って掲載されていることでした。リアルで面白い! 漠然と考えていたのとは大違い、ドラマがあったんですね。
 それから、憲法九条の本旨が、政治的意図による憲法解釈によって、知らず知らずのうちにどんどん戦争に近づいて行くさまを、歴史にそって、これも膨大な資料によって示していること。恐ろしくなってきます。うかうかしていられない。知らないうちに参戦しているなんてことに成りかねない。憲法があるじゃないか、平和憲法が、とおもって安心していると、無理やり捻じ曲げて言葉の解釈が変えられ、気がついたら平和憲法は形骸化してしまっている。自衛隊の派遣なんてまさにそれなんだと、いろんなことがわかってきます。

 最後に、多種多様な分野の人たちのさまざまな意見を、賛成とか反対とか区別することなくそのまま列挙してあること。ここにも、参考書といった著者の意図があらわれています。どれが正しいかは教えられるものではないのですよね。だって、私達は主権者なのですから。勝手な思いこみはまず棄てて、政治家や解説者の言葉を鵜呑みにせずに、自分で判断するために、この本は総ての人の参考書になりうると思います。真実を知ること。そのためには、憲法九条を知らなくてはならない。この本のいいところは、著者の見解を押さえ、膨大な資料をもとに事実を余す所無く伝え、判断はあくまで読者に委ねる姿勢だと思います。いま、私達が考え、決断しなければならない最重要問題のひとつは、憲法九条でしょう。明日では間に合わない、いま、一番、必要な本だと思います。
  

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