ゆみえちんさんのレビュー一覧
投稿者:ゆみえちん
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紙の本Kiss of fire 春を抱いていたイラスト&カラー短編集
2004/06/08 19:55
期待を裏切らない、垂涎イラスト集です
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
新田祐克先生の人気コミック「春を抱いていた」の“主人公の二人の写真集”と銘打ったイラスト集です。
これまでの垂涎カットに加えて、新しいイラストも盛りだくさんです。特に初回限定として、主人公・岩城京介と香藤洋二のkiss lifeをたどった付録本が、これまたおいしい内容でした。
イラスト集って購入してみると、新作はほんのちょっとでがっかりすることもありますが、このイラスト集は違いましたね。イラスト集の中にいくつもミニストーリーが盛り込まれ(これがオシャレなんだ)、付録本に主人公からのメッセージがあちらこちら手書きで書き込まれ…。しかもオールカラー。
他社企画のドラマCDのカットもまんべんなく盛り込まれており、春抱きイラスト集のために関係者が会社の枠を越えて総力をあげたというのか、新田先生が関係者を動かしたというのか、どちらにせよ、ファンはたまらない一冊となったのは間違いありません。
2003/10/30 01:01
今年いちばんのオススメまんがです
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ボーイズラブといえば、男同士のカップルのエロスを女性読者向けに描いたもので、「春を抱いていた」もその分野のエロエロ・コミックでございます(女性のみなさま、新田先生の描く「男」の美しさはナマツバものです)。
でもねでもね、それだけではない。ゲイではなかったのに、不器用で純粋、かつ美男子な岩城さんに惚れてしまった若い香藤君の情熱に、少しずつ心を開いていく岩城さん。徐々に深まっていく二人の愛の姿は、ゲイというよりも、お互いに性を超越した出会いであったとしかいいようがなく、すれ違い、大喧嘩し、嫉妬し合いながら、それでもお互いを一生愛する相手だと信じるようになる二人のラブラブぶりが、なんともほほえましいのでした。
ボーイズラブやゲイのカップルに抵抗感を覚える読者は少なくないと思う。二人のベッドシーンはとても激しくて、この手のものに抵抗感のある方には絶対に読めないと思う。しかし、それは彼らの愛の中でセックスが果たす役割はとても大きいからで、単に男同士のセックスを描くことが目的のマンガではなくなっているのがすごい。これは著者の力量だと思います。
逆に、激しいベッドシーンを読める人でなければ、この二人の愛の姿に触れることはできない。触れることのできる読者でよかったというのが、私の本音です。
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