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先月(2017年6月)

本好きサラリ−マンさんのレビュー一覧

投稿者:本好きサラリ−マン

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本バッテリー 1

2004/02/17 23:16

少年の熱い日々

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

半日で一気に読み終えた。よくあるスポ根ものではない。一応、少年野球を題材にしているが、少年達の心の成長が丹念に描かれている。それは少年とはこういうものだという浅い描き方ではない。大人の読者も充分楽しめる内容。作者は女性らしく、母親の優しい目で息子達の成長を注意深く観察して描いてる様子が伝わってくる。主人公の少年が天才ピッチャーで、クールでカッコウ良すぎるのは、やはり女性が作者だから?楽しめる一冊です。

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男の自分探しの旅

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ユーモア小説風のファンタジー。「自分らしさ」や「自分探し」は女性の生き方のキーワードだったけれども、遅蒔きながら男性も自分らしい生き方を探す時代になった。社会の仕組みが男性優位でなくなってきつつあるからかもしれない。今までどうしてこういう小説がなかったのか不思議なくらいだ。女性の場合と違って、男性の自分探しは自然とのつながりの中で気がつくというのが考え方になっている。それでフライフィッシングやカヌーやトレッキングなどのアウトドアがいっぱい出てくるが、しかしこれはアウトドア・ファンタジーでは決してない。テレビの新聞のCMで「女は変わった。男は?」というものがあるが、男達もこれからは変わらざるを得なくなってきた。オーストラリアの心理学者が「自分を生きている男は皆無だ」と看破したがなるほどと思う。その心理学者は男同士の付き合いの中で自分を見つけていくべきだと書いているが、街のクジラの作者は、自分の内にある自然に気づくことがまず大切と訴えている。内なる自然の声に耳を澄ませれば、社会のやっかいな人間関係で見失っていた自分に気づくことが出来るというスタンスだ。人間は本来自然の一部だという考え方は東洋的で、先の心理学者の考え方は西洋的かもしれない。同じ男の自分探しでも、西洋的と東洋的では違うと考えると興味深い。しかしこの本はいわゆる精神世界を描いたニューエイジ的な内容とはまったく異なる。登場する太っちょの釣り名人はグル(導師)でも何でもない。どこにでもいるグータラかフリーター的に見える。さらに自由に自分を生きるユウ子が加わって、普通のサラリーマンの週末ごとの不思議な旅が始まる。昨今は自殺者が三万人を越えた。鬱や悩めるサラリーマンが読むと生きていくのが少し楽になるかもしれない。女性の読者にとっては、男はこんなことを考えながら生きてるのかと、男の根っこが少し見えてくるかもしれない。重松清さんの推薦文にあるように笑いながら読んだ後にちょっと切なくなる作品。

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