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先月(2017年4月)

さるさんのレビュー一覧

投稿者:さる

2 件中 1 件~ 2 件を表示

ホームヘルパーとは何かを示唆してくれる

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 本書は、現場のヘルパーの視点から、利用者の「その人らしさ」を支え、ヘルパー労働とはどんな意味を持つものなのかを、事例やコラムを含めて、やさしく語りかけてくれるものとなっています。
 現在、介護保険制度の「見直し」が、厚生労働省から議論され、その中で軽度介護者(要支援・要介護1)が、保険サービスからはずされる可能性が出てきています。そうした中で、利用者の自立を支え、生活援助を行っているホームヘルパーの役割が、あらためて考えてみる必要性が出てきていると思います。
 本書は、ホームヘルパーを、家政婦的なお手伝いさんではなく、利用者の尊厳と人権を守る上で欠かせない専門職として捉え、その役割を探求しています。著者自身が今まで関わってきた事例や世界各国で見てきた外国の状態をコラム調に入れながらの構成になっており、読み手にとっても大変わかりやすく参考になります。
 著者が確信している「ホームヘルパーの未来は利用者の未来」という視点は、権利としての介護保障を考える上で非常に示唆にとんでいました。
 ホームヘルパーだけでなく、利用者やその家族も含めて、幅広い人に一読をお勧めします。

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介護保険、年金の改善方向を示す

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 本書は、高齢者福祉問題の専門誌です。ゆたかな老後(高齢期)を過ごすためにはどうすればいいのか、研究者や社会福祉従事者、市民の方々が真剣に考え議論しています。

 本号では、特集で「崩壊のみちをたどる介護保険制度」として、研究者と施設労働者から、真に利用者本位の介護保険制度を構築するには、どうすればいいのか問題提起がされています。
 現在、介護保険制度と障害者支援費制度の統合や介護保険料の徴収年齢の引き下げが厚生労働省の検討部会で議論されていますが、介護保障の充実の視点ではなく財政的視点だけで議論がなされている実態を明らかにし、施設で実際に混乱に落ちている現状から、介護保険制度の矛盾を明らかにしています。実用的な高齢者問題を扱う本が多いなかで、気軽に制度そのものを考えられる雑誌だと思います。
 また、4月号では、年金問題も扱われ憲法25条で謳われている生存権保障の年金制度の改革方向が提起されています。また、待機者が多い特養ホームの現状打開のための提案も論じられています。
 方言指導者で井上ひさし氏の舞台などで活躍されている大原穣子さんが、「大切にしたいこと 語り継ぎたいこと その『情』を表現するのが方言なのです」と、人それぞれの言葉で表現することの大切さを述べられています。
 
 高齢者福祉問題がこれから大きな社会問題となるなか、まだ工夫のよちがあると思いますが、貴重な雑誌だと評価できます。

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