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ふぅみんさんのレビュー一覧

投稿者:ふぅみん

2 件中 1 件~ 2 件を表示

圧巻の手法

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

戦国時代末期に「関東統一」を目指した小田原の北条氏。織田信長や徳川家康と同盟関係を築きながら、佐竹氏や宇都宮氏など関東の諸勢力と激しく対立した。北条氏政・氏直父子は、軍事的には敵対勢力を追い詰めることに成功したが、しかし結局は豊臣秀吉によって滅ぼされてしまう。すなわち、本書では、関東覇権をかけた天正十二年の「沼尻の合戦」の実態に迫りつつ、同時期の「小牧・長久手の戦い」との関連を考察するなど、戦国時代末期の中央と関東の政治的状況を明らかにする。約850通もの戦国武将たちの手紙を解読し、従来ほとんど知られなかった関東の覇権争いの実態を分析してゆく手法は圧巻である。

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鶯の昔に

2006/02/03 19:12

日常を自分なりに生きる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

俳文学の研究者として活躍する著者の第四随筆集。俳誌『蘭』、俳誌『圓』に連載された文章を一書にまとめたもので、近世俳諧の祖とされる貞徳にはじまり、宗因・西鶴・芭蕉など、70名に及ぶ近世俳人の短冊の写真を掲げ、その句と人物を紹介する。収録された短冊は、2枚を除いては、全て著者が長い間に蒐集した貴重なものである。なお、それぞれの文章の前半には著者の身辺の出来事がエッセイ風に綴られている。
近世俳人の句と自らの身辺雑記を集めた本書について、著者は自ら、「かようなことが果たして社会に役立つのかといえば、まったく役立つことはないであろう」、「いずれにしろ、世の中にとって無用なものの典型であろう」(「あとがき」)と否定的な意見を言いつつも、「しかしわたしは、ひとりの人間としてこんな風に日常を自分なりに生きていることを、記録しておきたいという気持を強く持っている」(同)と、自分の思いを吐露している。
こうした著者の気持ちは、本書に収録された一枚一枚の短冊を記した近世俳人たちの思いと、どこかで共通する要素を持っているように思う。わずか17文字の世界ならばこそ、そこには当時の俳人たちの「日常を自分なりに生きていること」が鮮やかに表現されているように思われるからだ。
経済や効率が優先される昨今、「日常を自分なりに生きること」は意外と難しいことになってしまった。だからこそ、本書を読んでいると、生きることの充足感といったものを、思い出したような気持ちになるのである。

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