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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

元インドさんのレビュー一覧

投稿者:元インド

5 件中 1 件~ 5 件を表示

これぞ和製ファンタジー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

さて、物語の主人公といえば、ましてやファンタジーともなると、自分で運命を切り開き、あれよあれよと、まぁ難解な事件を解決していくのが相場でありますが、何にも増してこの主人公、いかんせん自分と言うものがありません。
まぁ、妖怪なんですから「そんなものあるかい」と言われればそれまでなんでございますが、次から次へと、なんともまぁ、厄介ごとに巻き込まれるわけでございます。
しかも、どうにも首を突っ込むワリに、なにがどうのと理解しているわけではございませんから、ただ、闇雲にドタバタする限りでございます。それが滑稽さを嫌でも増しているわけです。

これはファンタジーでありますが、なにしろ、そんな主人公でありますから、笑いが絶えません。読む場所に注意しないと、とんでもない場所で笑い出してしまいます。笑い上戸は気をつけたほうがよろしいかと存じます。
さて、私はこの作者の作品をはじめて読みました。「何を今更!」とお思いでしょうが、私はどちらかというと外国文学っていうか、まぁファンタジー、児童書を主に読むもので、なかなか手に取ることは無いんでございます。
しかし、これは傑作でした。海外のファンタジーにも負けてやしません。難しい言い回しもありますが、基本的に非常に読みやすく、あっという間に読み終えてしまいました。
何しろ語り口調が面白いのでございます。登場人物も、まぁ妖怪でありますから、変な連中ばかり。それにも増して主人公である豆腐小僧はマヌケで滑稽で、ちょっと愛らしくもあるのですが…。

とにかく、とことん面白い。それでいて、自分発見、なるテーマらしきものもある。これを傑作といわずしてなんといいましょう。

惜しむらくは、全員プレゼントの冊子をもらうためには本を切り取れ!という横暴な方法が提示されているところでしょうか? ここに作家の意思が入っているとは思えないので評価は落としませんが、さすがに絶句いたしました。
せめて、そのぐらいコピー可でもいいでしょうに。本を切り取る、とはいったいどういうことか、もう少し考えて欲しかったように思います。

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紙の本魔法の声

2004/01/07 15:54

すばらしいファンタジー!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

何を語ればいいだろう? この本は、開いた瞬間から私を魅了した。別に珍しい世界じゃない。日本ではないが、その風景は、決して想像に難しいものではなかった。だが!そこで起こる事件! 冒険! 悲しいことも辛いことも、嬉しいことも、楽しいことさえ、主人公“メギー”とともに体感できた。まるで目の前にいるかのように多くの登場人物が頭に浮かぶ。風景が広がる! こんなすばらしいことはない。この本はまさにそうだった。文字通り「本をかみしめる」にふさわしい本!
さきほど、私はこの本を「珍しい世界じゃない」といったが、これはサスペンスでもノンフィクションでもない。れっきとしたファンタジーだ。それも上質な。ただ、これを「指輪物語のような」ファンタジーと同じようには考えないで欲しい。ハリーポッターでもない。どちらかというと「果てしない物語」かもしれない。
しかし、だからといって「指輪物語」のファンが、これをつまらないとは評価しないだろう。いや、むしろ、いろいろな本を知っているほど面白いのだ。そういう本である。そして、たぶん子供向けのようでありながら、実は大人のほうが楽しめる。子どもの頃に読んだ「ファンタージェン」や「ネヴァーランド」がよみがえってくるのがわかる。子どもにはまだ、そのすべてを知るのは難しいかもしれない。そんな本である。

なんにせよ。これは傑作だ。訳もわかりやすく、長い長い物語だが、読み出すと止められなくなる。惜しむらくはこの本が、多くの謎を残したまま終わりを迎えることだ。「しかしこれは別の物語。またの機会に話すとしよう」。そんな声が聞こえるかのように…。

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紙の本龍のすむ家

2004/01/07 16:35

小さな龍はあなたの心にも

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本を評価するのは難しいかもしれない。果たして龍とはなんであろう? 少なくとも、この本を読んだ人は、何度か、そんな疑問が浮かぶはずだ。
ただの置物だろうか? 本当に生きているのだろうか? 時々、それすら疑わしくなる。だが、きっと、誰もが「持っている」のだろう。
この本は、あまり多くを語らない。いくらか読み手に想像の余地を残している(時にはその想像を裏切られることもあるが)。
だからこそ、疑問はいくつも頭に浮かぶ。ただ、恐らくだが、作者には謎かけのつもりは無いのだと思う。その証拠に答えは用意されていないことも多い。
ただし、物語が完結していないわけではない。もちろん、物語のその後を考えることは出来るように終わっているが、そんなのは良くあることだ。

この物語は断片のつぎはぎのように、進められていくのだ。

この物語の中心にいるのはタイトルにある「龍」ではない。もっと愛らしい動物だ。だが、それは語るまい。読む楽しみが失われるだろう。
だが、その動物は、この物語には何よりも重要だ。それを中心に物語がつむがれ、主人公は苦悩と楽しみを味わう。
その一連の流れが、実に巧みだ。読み手はいつしか主人公とともに、この家の不思議や家族との交流を楽しく、時には驚きを交えながら体感していく。
そして、成長する。自信を持つ。一軒の家に下宿することを通じて…。

ただ、惜しむらくは、あまりにも断片的で、時々、突飛とも思える部分があるところだ。おかげで時間の前後関係がわからず、何度も同じところを読み直して、理解する必要があった。
心情描写も同じ風で、せめてもう少しここで説明があったらな、と思う部分も多い。それが非常に残念だ。だが、きっと、読んだ人の誰もが心にとどめる、名作になるだろう。

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紙の本むだに過ごしたときの島

2004/03/07 13:53

考えるためのおもちゃ箱

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まず、本を開き、物語の最初に、たぶん多くの人は小さな驚きを感じるだろう。これが、まずすべてを物語っているのかもしれない。この本は謎とオドロキに満ちている。
この本が伝えようとしていることは、エンデの作品「モモ」に近いのかもしれない。だが、より積極的に同じ問題に関わろうとしているように思う。
だが、そういう哲学的な考え云々よりも、この本はただ「面白い」ということが大事なんだと思う。

この本は秘密に満ちている。読み進めるごとに秘密は増大し、読むのが止められなくなってしまう。しかもそれぞれにしっかりとした理由がある。何より最大の秘密は物語の後半で一気に語られるため、素晴らしく盛り上がるのだ。
主人公も非常に人間的で、ちょっと僻みっぽかったり皮肉っぽかったりするが、それがいい。読む人に非常に共感を与えている。

一つ惜しいとすれば、この本の中で実在の国が語られてしまっているところだ。
特に日本に対する描写は日本人にはイマイチ理解できない。作者の暮らす国では日本をそういう目で見るのが当然なのだろうか?
ちょっと腑に落ちないので星を一つ減らしてしまった。そこは「とある国」でもいいような描写なので妙に引っかかったのだ。
欠点らしい欠点はそこだけであるが、子どもに読ませて果たして「日本はひどい国なんだ」と誤解を受けないかは、ちょっと考えてしまう。

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ハリーポッターの対抗馬

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

なるほど、そういう意味ではよく出来ている、と感心させられる。たくさんの謎! スリリングでスピード感あふれる物語! ハリーのような「いい子ちゃん」じゃない主人公! 少し世の中にすれた「魔人」…
現代と魔法使いの住む世界が、ちょっと重なり合っているところも同じで、実によく考えられている。ただ、こちらは、むしろ「魔法使い寄り」だろう。だからだろうか? 少し殺伐とした雰囲気がある。
この物語の登場人物は、誰もがみな「一癖ある人物」だ。主人公も例外ではなく、その「わがまま」とも「自分勝手」とも取れる行動で人を困らせ、それでいて、まるで悪いことをしているという感覚が無い。世間知らずともいえる。
一方でバーティミアスは魔人でありながら、主人公“ナサニエル”に比べ、いくらか常識的で、またそれほど勝手なことも無い。どちらかというと、口は悪いが冷静で、情け深くさえ見える。

この二人の関係が物語の大筋となるだろう。

ただ、いかんせん説明不足な部分が多い。一応説明カードが別に付けられているし、注釈も多いのだが、それが本を読むのにジャマにしかならないことに気が付いて欲しかった。
おかげで説明カードや人物紹介とにらめっこしながら、注釈を目で追うという、ややこしい読み方を余儀なくされた。なぜ説明不足なのか? それは、物語のほとんどがバーティミアスの語り言葉で綴られているからだろう。
バーティミアスの視点でものを見るということは、バーティミアスが知っていることは、さも当然のように話が進められてしまう。読み手はバーティミアスではないから知らない。だからそこで説明カードが生きてくる。
作者の持つ「神の視点」とも言うべき情景説明も、バーティミアスが見る目でしか語られない(とはいえバーティミアスには7つも目があるから、情景説明は注釈でイヤというほど読むことは出来る)。
そして、なんといっても、最後の最後まで読み進めたって、ほとんどの謎が解決しない! ちょっとなんてモノじゃない。下手すれば「これは一冊の本よね? 上下巻に分かれているなんていわないわよね?」と思うほどだ。

確かに続編はほぼ決まっているようだが、あのハリーポッターでさえ、続編が無くとも一応の完結は見せていた。だが、この本はそういうレベルではない。そこが、大きくライバルに負けていると思う。

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