サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 朔太郎さんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年6月)

朔太郎さんのレビュー一覧

投稿者:朔太郎

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本チューチューこいぬ

2004/02/23 11:57

生きるか死ぬかのだいぼうけん

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 赤ちゃんの絵本である。
 にもかかわらず、ここには生死を賭けた冒険が描かれている。
 冒頭、さんびきのこいぬが、おかあさんのおっぱいをのんでいる。そして、そのすぐ隣のページでさんびきは、とうとつに「かあさんと、はぐれてしまった」。理由も、経緯も、なんにも書かれていない。こどもは命綱であるおかあさんと、いともカンタンにはぐれる。
 こいぬたちはおっぱいを探して右往左往する。トリ、しょうぼうじどうしゃ、人間のおとこのひと、木、やま……。チユーチユー吸ってみるが、どれもこれも、「おっぱいは、でません」。無心でチューチューやっているさんびきの顔は、決して悲しんでいるようにも、焦っているようにも描かれてはいない。あくまで無心、無表情である。そこがハラハラさせる。こころがぎゅっとちぢみそうな感じにさせる。感じやすい女の子など、かわいそうっと言って泣いてしまうかもしれない。
 そして最期に、かあさんに再開する。おっぱいをいっぱい飲んで、めでたく本は閉じられる。助かったのだ。飢え死にしないですんだのだ。これが決して大袈裟な表現でないことは、あかんぼうというもののはかなさに接したことのある人になら実感できるはずである。
 大人の大冒険は、母から離れ、自立する物語だ。たが、時いまだその段階に達していない子供にも、大冒険はある。母から離れ、また母に立ち返る物語。
 それもまた、絶対必要なものである。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示