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先月(2017年6月)

風花さんのレビュー一覧

投稿者:風花

11 件中 1 件~ 11 件を表示

紙の本菊地秀行の吸血鬼ドラキュラ

2004/04/25 17:53

菊地秀行さんの翻案の見事なこと!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ブラム・ストーカーの名作『吸血鬼ドラキュラ』を、大の
吸血鬼贔屓として知られる菊地秀行さんが翻案した一冊です。
吸血鬼ドラキュラ。
吸血鬼作品の金字塔。
読者が吸血鬼もので真っ先に思い浮かべる作品は、やはりこれでしょう。

吸血鬼ドラキュラの完訳本は読んだことがありませんが、なんでもこの作品、
日記と手紙と新聞の切り抜きという複数の記録の組み合わせによって
できているのですね。それを菊地秀行さんは、物語の形式に翻案して、
非常に迫力のある作品に仕立ててくれました。

読み始める前は、「それほどの作品なの?」と高をくくっていたところも
正直言ってありました。でも、どうでしょう。
読んでいて、ぐんぐん、ぐんぐん話に引きずり込まれていきました。

圧倒的な力を持つドラキュラ伯爵。彼を前にして、敢然と立ち向かう
ヴァン・ヘルシング教授以下、五人の男たち。
そして、彼ら五人の中心には、ひとりの女性が。
その女性の勇気と健気さに、じーんときました。

この作品が刊行されたのは1897年。
イギリスのロンドンでは、かの名探偵シャーロック・ホームズが
活躍していた時代ですね。
話の中で、「ベーカー街に、優秀な私立探偵がいるそうだが」の台詞が
あって、あ、そうか、これはホームズとワトスンが活躍していた頃の
出来事なんだねと、にこにこしてしまいました。

この物語。さすが、後年の吸血鬼ものに大きな影響を与えた名作だけの
ことはありますね。筋はおおよそ知っているつもりでいましたが、にも
関わらず、ドラキュラ伯爵と人間とが命がけの戦いを繰り広げる様子に、
引き込まれるように読んでいきました。
これは、物語の縦糸と横糸を巧みに織り上げ、紡いでいった菊地秀行さんの
文章の力、見事な喚起力のおかげでもあったのでしょう。

面白かったです!

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紙の本月の影影の海 上

2004/04/15 07:14

十二国の物語がはじまる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

一旦読み始めたら、ぐいぐいと読まずにいられない。
突き進んでいく話の面白さ、キャラが立っている魅力を感じました。

訳が分からないうちに、突然異界へと旅立つことになった陽子。
陽子がこの世界の日常から否応なく切り離され、虚海をくぐり抜けて
十二国のひとつ、巧の国に投げ出されるところから話が始まります。

ひとり、異なる世界に放り出され、これでもかこれでもか! と
苛酷な戦いを強いられ、孤立感を深めていく陽子。それでも
一筋の希望を支えに、陽子はその困難に立ち向かっていく。
この辺の読み心地は、胸が痛くなるくらい辛くて苦しいものでした。

やがて旅の仲間、楽俊と出会い(楽俊のキャラがまたいいんだ!)、
ともに旅をする辺りから、闇の中に光が見えてくる展開へと
話は進んで行きます。

こことは違う別の世界を舞台に、ひとりのヒーローの苦難と、
その成長を描いたファンタジー。
主人公の陽子が出会う困難、それに伴う苦しみと迷い、孤独感。
そして、苛酷な試練をくぐり抜けた後に訪れる解放感。
主人公とともに味わうことができたカタルシス。

ここから「十二国記」シリーズ本編が始まって行きます。
その幕開けとなるこの作品は、本当に面白かったです。

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紙の本銀のいす 改版

2004/04/15 03:31

魔法が生き生きと働いている国、ナルニアに行ってみませんか?

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

子供の頃に読んで魔法を強く感じた物語。
それがC・S・ルイスの「ナルニア国ものがたり」シリーズでした。
こっちの世界とあっちの世界とを結ぶ不思議な通路を通って、
さくさくと真っ白な雪を踏みしめて行くと、そこはもの言うけものたちや
ネズミの騎士、フォーンやアスランがいるナルニアの国。
英国のどこにでもいそうな少年少女が繰り広げる、行きて帰りし物語。
ポーリン・ベインズの綺麗で生き生きとしたイラストとともに、
彼ら少年少女の冒険にわくわくしながら頁をめくっていきました。

このシリーズのなかでも特に面白かったのが、本書『銀のいす』。
ユースチスとジルが、泥足にがえもんという名前の沼人と一緒に、
ナルニアの荒地国にあるハルファンへと向かう話。
『オズの魔法使い』に出てくるブリキのかかしみたいな格好の
泥足にがえもんのキャラが、とってもいかしてました。
ちょっととっつきづらいんだけど、憎めない奴なんだ>泥足にがえもん

このシリーズの背景として、作者のキリスト教の教義とか世界観が
反映されているってことを後年知ったのですが、それを知らなくても
物語はとても面白いし、少年少女たちの不思議の国ナルニアでの冒険を
楽しむことができます。

ル=グウィンの「ゲド戦記」シリーズにも、魔法が強く働いている
ファンタジーの力があって息を呑みましたが、この「ナルニア国」
シリーズにも生き生きとしたファンタジーと魔法の息吹が通っていて、
とても素晴らしい。
ナルニアを訪れて以来、魔法が働く不思議で素敵な世界として
心の引き出しに大切にしまってあります。

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ジェニィ 改版

2004/04/14 16:28

切なく、あたたかな猫んワールドへ、いざ☆

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猫が主役の作品てことで忘れられないのが、ギャリコの
「ジェニー」と「トマシーナ」のふたつの作品。
大和書房の矢川澄子さんの訳で読んだのが最初でしたが、
作者ギャリコの猫への愛情が伝わってくる猫の描き方、
猫のしぐさの愛らしさがとても素敵でした。
猫族のルールやマナー、エチケットを説明した文章に、
ミャーミャー、なんてうまく描けているんだろうねと
惚れ惚れさせられました。

本書は猫になってしまった少年と、最初は右も左も分からない彼に、
猫社会のしきたりやルールを教えていく雌猫ジェニィとの物語。
切なく、あたたかなもので胸がいっぱいになるような、素晴らしい
作品です。たくさんの猫と暮らしていたという作者だけあって、
猫のしぐさや様子、ルールやマナー、掟なんかが、実にうまく
描かれています。

「ジェニィ」に続く「トマシーナ」の物語は、現在品切れで
手に入りにくいのですが、来月5月25日に創元推理文庫から
『トマシーナ』(山田 蘭の新訳)で刊行予定とのこと。
『ジェニィ』の話がお気に召したら、ぜひ『トマシーナ』も
読んでみてください。

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にぎやかに笑いさざめている詩がいっぱい

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「イギリス滑稽詩画帖」と副題のついた本書。
マザーグースの童謡から、ルイス・キャロルの「セイウチと大工」
「ハンプティ・ダンプティの歌」、エドワード・リア「ふくろうとこねこ」、
T・S・エリオット「マキャヴィティはあやしの猫」、ハインリッヒ・
ホフマン「“スープ飲まない”といったオーガスタスの物語」などなど、
たくさんのライトヴァースやナンセンス詩、ユーモラスな詩が収められて
います。そのにぎやかなこと、いろんな笑いにあふれていることったら
ありません。

5つから6つの詩が、12の章に入っています。その12の章につけられた
タイトルを書き抜いてみます。こんなのです。
「浮かれさわぐおかしさ」「涙もよおすおかしさ」「ほんわかしたおかしさ」
「煙にまくおかしさ」「家事多難のおかしさ」「月並み(波)なおかしさ」
「食い気たっぷりのおかしさ」「ひっくりかえるおかしさ」「不気味なおかしさ」
「とんでるおかしさ」「遠くさまようおかしさ」「しぶといおかしさ」。
書き抜いていて改めて、随分いろんなおかしさがあるもんだなあと思いました。

内藤里永子さんの詩の選択のセンスがいいです。
吉田映子さんの訳は、リズム感が良くて素敵です。
クルックシャンク、エドワード・リアといった画家の挿絵には、
妙なおかしみがあります。

久しぶりに本書の頁をめくっていて、おしまいの奥付を何げなく見たら、
発行者/瀬戸川猛資 とありました。
えっ? 瀬戸川猛資ってミステリの評論とか『夢想の研究』(創元ライブラリ)
とか書いている瀬戸川さんなのかと、ちょっとびっくりしました。
で、『夢想の研究』の著者紹介を読んでみると、そこに「株式会社
トパーズプレスを興して云々」とちゃんと書いてあるのでした。
うーん、今までちっとも気づかなかったぞ。ま、知ったから、
だからどうだってことじゃあないんだけど。

と、とにかく。
ちょっと笑えたり、変てこりんで妙な味わいがあったり、
ナンセンスなおかしさがあるイギリスの詩をあれこれ選んで、
センスのいい、生き生きとした訳をつけたこのアンソロジー。
手にとって読んだその時から、妙に親しみを覚えて贔屓にする
ようになりました。

それで、普段は本棚の奥のほうにしまっているのですが、
「ををっ! こいつ、まだ現役で生きてたんだ」
(註:この本、品切れとか入手不可能状態になっていなくて良かったな)
と引っぱり出してきて、久しぶりに明るい光を当ててあげたところです。
でもって、収められている詩のやつらが、「せっかくだから紹介しろよお」
「そうだそうだ」と騒いでいるようなので、こうして書いてみました(笑)

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紙の本アンジュール ある犬の物語

2004/04/16 19:11

絵のタッチの素晴らしさ!生き生きとした線の見事なことったら

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皆さんが書評で書いていらっしゃるように、この絵本には
台詞や文章が一切ありません。白と黒、モノクロのデッサン
だけで描かれています。
でも、その絵のタッチ、鉛筆の線の表情がすごく生き生きと
していて素晴らしいのです。頁の中で走り、たたずむ一匹の
犬の描写、姿から、犬の気持ちが胸に迫ってきます。

鉛筆の線が、生き生きと躍っています。魔法のようです。
一枚一枚の絵を追っていくと、まるで映画でも
見ている気持ちにさせられます。

手にとって読み出した瞬間から
これはっ と惹きつけられました。
この表現力、本当に見事です。
ガブリエル・バンサンの『アンジュール』。
一目惚れしてしまった絵本です。

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紙の本うろんな客

2004/04/26 04:37

絶妙の訳文に一読三嘆

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ゴシックホラー調のモノクロの絵に、短歌形式の訳文。
訳文の上に、韻を踏んだ原文2行。

ヴィクトリア朝の屋敷に暮らす一家の中に、ペンギンの変種?
みたいな変てこな生き物が突然やって来て、居座るという話。

最初読んでいった時は正直、なんじゃこりゃ???
でも、シュールでブラックな奇妙な話と絵が、後からじわじわーっと
効いてきたみたいな、妙な毒というのか? インパクトがあります。

原題の The Doubtful Guest を「うろんな客」と訳すセンスの良さ。
短歌形式の訳文、殊に最後に置いたフレーズの着地の心地よさ。
柴田元幸さんの訳文が見事で、クセになりそうな面白味がありました。

うろんな客のことでちょっと気になったのは、彼?が履いている白い靴。
よっぽど気に入っているんだろうね、一度もこの靴を脱いでいないぞ。
きゃつと白靴との共生関係?みたいなのも、みょーに気になるなあ。

おしまいに短歌らしきものをひとつ。

   つれづれに ゴーリーの絵本 手にとれば
   毒にあたりて 酔眼朦朧

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紙の本カモメに飛ぶことを教えた猫

2004/04/25 17:33

清々しい気持ちに包まれた物語です。

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一番ぐっときたのは、「幸運のフォルトゥナータ」の章で語られる台詞。
著者が読者に向けて差し出した力強いメッセージ。
ぐいっと心を掴まれて、揺さぶられたような気持ちになりました。

素敵な魔法が働いているラストも良かったです。
心の中が広くて明るいものなり、清々しい空気が
さあっと吹き込んできたみたいな気持ちに包まれました。

著者のルイス・セプルベダは、1949年に南米のチリで生まれた作家。
1996年に出版された本書は特にイタリアで話題となり、ベストセラーに
なりました。

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爽やかな気持ちに染められる絵本です。

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仲間の魚たちと一匹だけ違う色をしたスイミーが活躍する話。
淡い色した水彩画がとっても綺麗。
くらげ、いせえび、わかめの林…。

久しぶりにこの絵本を開いて、清々しく、すっきりとした気持ちになりました。
個としては太刀打ちできなくても集団としてなら100万馬力という、
そんなメッセージも込められていたでしょうか。

作者レオ・レオーニには、『平行植物』という一冊もありますね。
色んな植物の姿と紹介文に、風変わりで不思議な世界へと誘われる本。
これも面白いですね。へえっと、思わず声を上げたくなってしまう本。

とまれ、スイミー。
「ちいさな かしこい さかなの はなし」と副題のあるこの絵本。
水彩画の色合いがとっても素敵。
見ていて、爽やかな気持ちになりました。

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映画を見ているようなおしゃれな絵本

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すれ違いの日々を送るふたり。
なぜなら、彼はいつも右へ行く癖があり、
彼女はいつも左へ行く癖があるから。
そんなふたりは出会うはずもなかった。
それがある日、ふとしたきっかけで……

すぐ近くにいるのに、どうしてもすれ違ってしまう
ふたりを描いた、おしゃれで切ない大人の絵本。
素敵な恋の映画を見ているみたいな気持ちになりました。
ってこれ、金城武とジジ・リョン主演で映画になっているんですね。

台湾の人気絵本作家ジミーの絵本。
はじめて読んだのですが、ほのぼのとしていて、
さびしいところもあるんだけど、
おしゃれな絵本を書く作家だなあと思いました。

絵本の表紙の絵を見て、なんかいけるかも
とぴぴっとくるものがあって
ページをひらいて読んでいったら、
いつしか話に引き込まれていました。
おしまいの奥付のページまで話が続いている、素敵な絵本でした。

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紙の本空飛び猫

2004/04/15 07:39

爽やかなファンタジーの翼に乗って

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素敵なファンタジーを読んでいると、心に翼が生えて、
物語の世界の中を自由に飛んでいる気持ちになります。
この空飛び猫の物語も、そういう素敵な魔法が働いています。

翼を生やした猫たちが、新しい自由な世界に向かって
飛び出していく物語。
細やかな気配りが行き届いた村上春樹さんのセンスのいい訳文と、
ル=グウィンのファンタジーを創り出すセンスとが溶け合って、
とても気持ちのいい風が吹いていました。
シリーズの4冊を、あっ
という間に駆け抜けてしまっていました。

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