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人鳥さんのレビュー一覧

投稿者:人鳥

6 件中 1 件~ 6 件を表示

経済知識の難民の方へ。特に本に対する書き込みに抵抗のない人にはお勧めです。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「この本を読まずして経済関係の仕事をしている人はダメでしょ」ってBK1の書評にも書かれてしまっている名著『競争の戦略』。かく言う私もそのダメな人の一人です。この仕事につく時に、前の職場の先輩から「良い本だよ」と進められて、購入してはいたものの飾りと化していました。
本の現物をご覧になった方は「厚すぎる。こんなの通読している暇なんかないよ。俺は忙しいんだ。」「経済書だけど縦書き? しかも新訂版でも1995年? この競争が激しいなかでもう古いんじゃないの?」という感想をおもちになると思う。これに加えて私は「経済って難しい…、大学の先生が言っていることって予備知識がないと全然わからないし、面白くない、通読なんかできるわけがない」と思っていました。これらの感想はそれでもって、至極真っ当でごもっともだとこの時点でも思ってます。
ところが、世の中には同じような人が沢山いると見えて、ある日会社の中の売店で、妙にかわいらしい色とイラストのカバーの本書が山積みされていました。一見してよくある「あやしげなビジネス書」にみえ、こんなんでも商売(本が売れる)になるんだとおもっていたが、「経済関係」の仕事をしているうちの会社の売店ランキングで堂々の1位と聞いて驚いて購入。そして読了!
本書の前書きにも書かれているとおり、「厚く」「難しい(=経済学の基礎知識が前提になっている)原著を理解するきっかけとしてできるだけ分かりやすく具体的に書かれているものです。要は「サブノート」です。学校の授業で教科書通りに授業が進んでいるのに、何故わたしたちはノートをとるのでしょうか? それは知識を「理解し」自分の興味を引いたところをピックアップしておくことでより「理解」しようとするからですよね。原著を教科書としてその骨子を絵解きしてみせたのが本書だとしたら「先生」のいない立場の読者にとってこんなラッキーなことはないと思いませんか? 因みに、この様に考えたわたししは、本書にふんだんに取り入れられているチャートに「本書の本文(=先生の講義)」で気になったところ、大事だとおもったところを書き込むことで、何となくではあるがわかった気になって満足してます。知識を増やすためにはこの満足が必要ですからね。
以外とさらっと読めたのは、単なる理論だけの本ではなく「実践」というより「実戦」でも使っていける手応えがあるからだと思います。頁のそこかしこに「あたなの企業の属する業界には製品の差別化が存在するか」などの具体的な問いかけがなされているため「うちの会社、どうだろ?」と考えながら読み進むことが可能です(そういう理論であること自体、ポーター教授はすばらしいってことなんでしょうけどね)。
なお、本書では「やはり原著は読んで欲しい」と前書きで書かれていますが、今回私はちらっと原著を参照した程度でした。でも、もう怖くないぞ、原著。次回にまとまった時間ができたら読んでみようかなと思うようにまでなりました。
別に経済が大好きってわけでもないのに、経済を知らないと食べていけないという方、本の中身の説明はそれこそ本書にゆずるとして、是非手に取ってみてください。食わず嫌いが直るかもしれません(必要な方、そうでないけど何でも知りたい人向けでは★は5つですが、原著に敬意を表して総合は★4つです)。

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紙の本さいごの戦い 新版

2004/08/12 12:35

子供の時に読んだ人なら再読評価★5つ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この本に寄せられた書評の傾向とお伝えしたいことが違うのでためらいましたが、やっぱり是非、読んでほしいという気持ちをお伝えしたい。

 私事ですが、社会人になって、働きつつ、背伸びしてとある国家資格を取ろうと教材を取り寄せ、なんとなく、だらだらと続けてきて、四捨五入すればもう10年になる。激務におされ、またそれを言い訳に勉強はすすまずここまで来て、ふと、「もっといろんなことに手をだして興味の赴くままにやってたよなぁ。昔は。」と思った。
 で、突如クリスチャンでもないのにゴスペルを歌おうと思ったのだ。そのときに、背中を押してくれたのがこの本である。
 シリーズは、まだ小学校低学年だったころに読破して、そのときは純粋に冒険譚としてわくわく・どきどきしていたし、結末であるこの『最後の戦い』についても、さらっと受け止めていた。
 でも、今ここに再び買ってまで読もうとおもったのは、とあるエピソードが記憶の引き出しから出てきたからなのだ。キリスト教がどちらかというと苦手(だって、神様が一人しかいないなんて納得がいかない)な私が、徹底的に神様を賛美するゴスペルなんて歌ってしまって、失礼なんじゃないか…。その思いを打ち消すために、そのエピソードを味わい直す必要があったのだ。
 (A)邪心を持った国の人(B)邪心の権化の神様(C)美しい人(D)美しい神様、の組み合わせでわかりやすいのは(A)と(B)、(C)と(D)。でも、(A)が真剣に(B)を信仰したら、それはもう、「邪心」じゃ無いんじゃないかと思う。
 それはもう(A)=(B)であり、その信仰の対象も(B)を通じた(D)だと言えるだろう。逆に(D)美しい神様に対して妄想を抱き、利用しよう、なんて思ったらそれは(A)なんだと思うし(D)=(B)なんだろう。
 だから、キリスト教徒ではないわたしが、「何かを真剣に」ゴスペルを通して賛美するのも「邪道ではない」のではないと思いたいし、それをキリスト教徒のルイスさんも思っているぞ。と再確認したかったのだ。

 そんなわけで、昔読んだ方、そして初めて読む方も、自分の子供に読んで聞かせるだけじゃなく、自分が読み返してほしい。何かを真剣に想い、毎日きちんと自分に折り合いをつけていけるのって平凡なんかじゃなくて、実はすごいこと。そんな気持ちにさせてくれる「いつまでたっても名著」な1冊。是非。

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いろいろあった人生に浸る

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私には大好な人に振られてしまった事がある。その人のことは今でも大好きだが、心配だからといって、その人に介入してはいけないと分をわきまえなければとも思う。しかし、その人が傷つき、落ち込み、投げやりになって、人間が信じられなくなっているという話を聞いたとき、この本を贈ろうかとたまたま目に入った原題。
そう、「Call if you need me.」。
表題作を含む短編とインタビューで構成される本書は、短編だけでも読んでほしい。
(因みに、表題作は私が使おうとした様なこととは設定が違います。)
例えば、まるで記録映画の様に切り取られた日常、既に冷え切った夫婦中を「理性」で修復しようとする試み、「感情」が心の傷のひりつきを静かに明らかにして「理性」を打ち負かすまでを表した、どうしようも無く簡潔なのにドラマティックな展開。
薪を割る仕事に熱中することで、次の自分に向き合う必要があることを悟ったり。
おそらくこれらの短編は、誰の人生にもある特異日を読む者に思い出させる。
作者のごく当たり前の日々を書き表す力量は、翻訳の妙も手伝って、脱帽に値する。いろいろあった大人なら自分を重ねずにはいられない。わたしは表題にひかれて全集の8巻から手にしてしまったけど、他のものも全部読みたい、読ませてほしい。
本書は、恋愛が宙に浮いた「恋愛小説」ではなく、「恋愛」が人生に入り込んだ先の一例を示してくれている。最近はやりのわかりやすい、即物的な泣かせる恋愛小説も、さらっと読み流すならそれも良いとは思う。でも、本書は多分、「さらっと」を「繰り返し」読み継ぐことに堪えられると思います。
(★を4つにしたのは、レイモンドカヴァーを読むのが私が初めてだからです。普通なら★5つという気分です。)

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MybrotherisplumplikeMr.Hitchcock.(私の兄はヒッチコックの様に小太りだ)。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ヒッチコックという名前を見るだけで、頭の中には『あやつり人形の葬送行進曲』(ヒッチコック劇場のテーマとしての方が有名だろうが)が流れ、だるまの様なヒッチコックのシルエットが写り、「みなさん、こんばんは」の声が聞こえる手合いは多いだろう。

 私もその一人である。ああいう音楽は頭に残って仕方がない。

 さて、本書は、「ヒッチコックのお気に入り」の副題の通り、TVシリーズヒッチコック劇場で使われたエピソードをまとめた短編集である。
これにハリウッドB級映画的な、いろいろ飛んだり、出ちゃったり、襲ってきたりする怖さや(情けないことに私はこれらを観ることは不可能)、はやりのJ−ホラーのように忍び寄る怨念、といった類は期待しないでほしい。

 そうは言っても、「ヒッチコックの妙味は、その斬新で緻密な画面にあるんじゃないか? ネタ本だけでは面白くないよ。」と言われそうだが、意外にこれが面白かったのだ。TVで言えば1つの番組が終わって、次の番組が始まる間に何気なくみたCMが妙に気になる…。そんな読後感なのである。なにしろ、本書の直接の作者はCMディレクターが本業らしい。寸鉄人を刺すような「ニヤリ」の極上さは約束されているといって差し支えないと思う。

 例えば中の一編である「金は天下の回りもの」では、トランプ賭博で今月の給料全部をすってしまった主人公。家に帰る道すがら、嫁さんに対する言い訳を考えている、という、新橋のお父さんたちと何ら変わらないであろうエピソードである。主人公は超小心者。嫁さんの手前警察に被害届を出したあげく、なぜか「犯人」が登場…、っと。

 短編はこれ以上説明するとオチまですぐに行ってしまうから恐ろしい。でも、同じ小心者としては、一緒に追い詰められること請け合いです。その上、追い詰められすぎない「あーでもなく、こーでもなく、で、最後に、え?」となる小気味よい序破急の流れが丁度良い。なんと言えば良いのか。強い相撲ではなく上手い相撲を見た感じ、そう、そんな感じ。唸るよ、きっと。ああ、大喜利を聞いた後の様な気持ちになる。

 で、はたと思う。映画『エイリアン』みたいな状況に追い込まれることはそうはないと思うが、この短編に書いてる状況って、実は容易に我が身に起こりうる…とすると、実はこっちの方が怖いのかも。

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四次元立方体

2004/08/25 16:55

映像化不可能?いや、映画と原作では「ツボ」が違う。

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 2004年7月に映画が公開されていたが、観に行く暇がとれなかったので、じゃあ、原作でと安易に手に取った本書。
 映画の販促コピーは「解けるか? 運命のパズル」。
原作は、レオナルド・ディカプリオ主演により映画化された『ザ・ビーチ』の著者であり、映画『 28 日後 … 』の脚本を手がけたアレックス・ガーランドの「四次元立方体(原題: THE TESSERACT )」。小説として全く新しい視点を打ち出した本作は、映像化不可能と言われてきた。{以上映画HPより}らしい。
 ここまで言われたら、原作に期待しないわけにはいかんだろう。

物語の舞台はフィリピンのマニラ。
(A)3つのストーリー;
 1)イギリス人の東洋酔いによる悲劇的状況、
 2)地方出身のエリート女医の甘く辛い過去とその亡霊と日々の暮らし、
 3)路上生活者となった少年の複雑な心境
(B)過去・現在
の、マトリックスで組み合わせは6つ。

 現在系統の話は同時並行している3つのストーリーの和集合部分がいわば伏線に次ぐ伏線で、読み進むうちに、「あ、う、なるほど。」と膝をうつおまけ付き。そう、本書はミステリーではないのでこれはあくまでおまけ。
 過去系統の話は挿話の様に語られる。アレックス・ガーランドの真骨頂である地の文の饒舌さが自分と邂逅をむすぶ無名の人たちそれぞれに思い起こさせる「人に歴史あり」。
 終盤に、3)の路上生活者の少年を分析する心理学者の独白を通じて、この小説の肝の部分、つまり何故この題名なのかに合点がいくような構成は、ちょっと分かりやすすぎやしないかと思う(趣味としては明示よりも暗示が好き…)が、なにしろ6つの組み合わせでエピソードが読み手を幻惑するため、最後に全体を引き締める存在を必要とするのもまあ、無理からぬ事であるし、これによって全体の流れが崩壊しないのは作者の冷静さの勝利。

 冒頭のHPにかかれているような「小説として全く新しい視点」というのは言い過ぎ。時系列が入り乱れる作品やメインストーリーが分割されパラレルに流れている話は映画でも最近ある位だから。確かに、そういう凝った構成を前述の通り破綻なくまとめているところは作者の力量を感じる。でも、映像化不可能な理由は、四次元立方体が理論上しか存在しえず絵に描けないことに引っ掛けて、物語のプロットを作中の人間どもが知覚できる限界の「過去・現在」を超えた、「未来」という神の視点も加えて表現するのが不可能ということではないと思う。凝った仕掛けの中に隠れているが、ハッキリと存在を主張している、西洋人の東洋への憧れと嫌悪を鮮やかに味わう原作の地の文の味わいが、やっぱりスクリーンではなく、活字に沈読しないとわからないからだと思うが、あなたは如何か?

(多少分かりにくいので★は3つ。本国では結構売れたらしいので英語のほうがテンポがいいのかもしれません。)

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小説探偵GEDO

2004/08/16 20:54

期待しすぎたわたしがわるい?

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小説に入り込んでというだけで羨ましいのに、先に小説を読んでいるので「神の視点」を持ち合わせていて、その上「神の視点ですら分からない、取りこぼされてしまった事柄」を解決する。

うっとりしますよね、その設定。本好きの夢。

でも出版社が「無茶な展開も健在」と書いているのを見落としちゃいました。

鬼畜としか言いようのない登場人物。PTA的にはおすすめはできない行状。そういうのがダメな人はそもそも読んではいけない。その不気味さ、後味の悪さはこの本ではありうべしなんです。無いとだめなんです、そういった不気味さとその不気味な世界がミックス…あれ?
そう、おそらく私が感じているのはミックスされるべき「世界観」が大味なこと。
80年代の洋楽MTVみたいな、きれいな映像(このばあいグロテスクな映像というのがほめ言葉なんでしょうが)なんだけど、意味はない、を観たあとの気分です。
設定は(繰り返しになりますが)本当にすばらしい。でも、その設定に惹かれて「自分が主人公だったら」みたいに思う私みたいな人間は、その世界観がいまいち3D化されていないので、入り込めない。
修業のたりない私に変わって堪能できるだろうな、と思うのは2Dと現実の区別が曖昧な方かもしれません。

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