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古瀬敏さんのレビュー一覧

投稿者:古瀬敏

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障がいって、なあに?

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者のユーモアのセンスが存分に発揮されているといっていい、なかなかよくできた楽しい絵本です。
けがをして(一時的)障がいを負ったときに起こったであろうことから書き始め、歴史的には障がい者が日陰に追いやられていた時代が長かったこと、それがこのところ変わりつつあるのをユーモアたっぷりの絵で説明しています。障がいがあると言ったって、やることなすこと、私やあなたとちっとも変わらないし、さまざまな性格の人々がいることもまったく同じ。ただ、置かれている状況が車いす利用、あるいは歩行困難で杖を使っていることからときとして生じる、ふつうとは異なる、ときとして予期しない体験をおもしろおかしく例示しています。
ついで、障がいを持っていない人の側の誤解から生じるさまざまなトラブルをいくつかあげ、そしていちばんイライラの原因は、として、階段、狭いドア、体にあわない道具、お金がかかること、ちゃんと動かない道具、そして障がい者に対する態度、と並べてあげています。絵はさりげなく描かれていますが、今まで意識せずに当たり前と思ってつくりあげてきた物理的な環境が結果としてもたらしている不都合を指摘すると同時に、じつは人々の意識もそれに劣らず問題だということが明らかにされています。これらがいつもぶつかる難題なのだな、と納得させられます。
最後に、未来に向けての夢として、無重力の宇宙、空を飛べるすごい発明、いうことを聞いておとなしく働く介助ロボット、どこにもバリアがない世界、そして違いを受け入れてくれ自分がその一部だと感じられる世界、をあげています。介助ロボットを例としてあげることで介助者に対して不満がたまっていることを示し、一方バリアがない世界を説明するページでは、車いす用に設計した住まいでは立っている人は天井に頭がつかえてしまう図を描くことで、他の利用者を忘れて設計することの問題を皮肉を込めて説明しています。
全体を通して著者が強調したいのは、障がいを持っていることで人生が台無しになるわけではないこと。障がい者をかわいそうと思うのでなく、同じ一人の人間として違いをお互い認め合うことがいちばん重要という点です。

この本はポリオの後遺症で車いすを使っている著者の日ごろの経験が下敷きになっていて、そのゆえに視覚障がい、聴覚障がいなどについては触れられていません。1冊で障がいを持っている人が抱える問題全体を幅広くカバーしている本を読みたい人にとっては残念と言いたいところでしょう。しかし、そうしたことを自身の経験として語ることはむずかしいと著者は判断したわけです。その代わりユーモアたっぷりの絵をふんだんに使っているのが本書のいちばんの特色です。

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