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先月(2017年8月)

ラミさんのレビュー一覧

投稿者:ラミ

2 件中 1 件~ 2 件を表示

少し前まで学生だった者の立場から

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就職してまもなく、働くことや生きることについて考えさせられてこの本を読んだ。そういう時期もある。おなじ頃に読んだ本としては他にダニエル・ピンク『フリーエージェント社会の到来』、アルバート=ラズロ・バラバシ『新ネットワーク思考』。全体像などは他の方がすでに書かれているので、少し前まで学生だった者の立場から身近なフリーター問題と、あと“weak ties”という概念について。

著者の玄田有史さんはフリーター問題、若年就業について考える上で重要なことはなによりも「決めつけない」ことだといい、その上で本人の責任以上に社会がフリーターを生みだす仕組みになっているという。

「若者は個人の明確な意識にもとづきフリーターを選んでいるというよりも、本人が自覚していない社会や経済のシステムによって知らずしらずのうちに選択させられている。その根本にあるのが…中高年の雇用維持を最優先するさまざまなシステムである」(P.73・74)

一面的に「今の若者は…」などとはいわない、データの裏付けからくる説得力。その上で、僕個人としてはなぜフリーターなってしまうのか、という理由についてもう一点、一時期に集中しすぎる大企業の新卒採用があると思う。大学生の採用についていえば、業界にもよるけれど、多くは大学3年の2月から大学4年の5月くらいまでの4ヶ月間。これじゃ失敗する奴もいるよな。

(それにこの期間は授業にならないから、教員は「大学教育の崩壊」とかいって迷惑している。外国人の雇用問題とともに、本当に企業の経営者の方は考えてほしい。既卒をもっと採用したっていいじゃないか。大学生で本当に自分の将来や生き方まで考えられて就職している奴は少ないだろうし、そのことは誰よりも企業の経営者や人事担当者が分かっているはずだ)

僕自身の言いたいことを書いてしまったけれど、学歴などの問題を含めて社会の仕組みを大きく決めるものとして、大企業の採用があると思うので。あと、著者は中・高卒まで含めて論じている点を補足しておく。

さて、最初にダニエル・ピンク『フリーエージェント社会の到来』、アルバート=ラズロ・バラバシ『新ネットワーク思考』を同時期に読んだと書いたけれど、これに本書を加えた3冊の本に共通するキーワードは“weak ties”だろう。いつも会う親しい友人との“strong ties”強い紐帯)ではない、まれに会う人との“weak ties”弱い紐帯)。転職をするときなどにプラスに働くという。

「弱い紐帯の役割が強調されるのは、いつも会っている人々からはすでに知っている情報しか得られないが、たまに会う友人は新しい情報源となるからである」(本書P.184)

この3冊の本をよんでからなぜかこの言葉が頭をはなれない。少し大げさかも知れないけれど、僕が生きる上で一つのヒントをあたえられたような気もする。社会科学的に見ても正しい生き方、そんなものがあるとしたら、“weak ties”を多くもつことかもしれない。それが退屈な日常をはなれて新鮮な刺激をもたらし、なによりも生きる上でのセーフティーネットになる。

最後に、僕自身への喝の意味もふくめて、友達にもいるフリーターへ。独立を勧める、著者からのメッセージだ。

「若年雇用問題の将来は、若者が「自分で自分のボスになりたい」と思うかどうかにかかっている」(P.217)

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紙の本ナ・バ・テア

2004/06/26 20:11

何もない、ただ空があるだけ

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ずっと待っていた。ついに出た。はしたないと思いつつも、発売日に本屋に走った。虚ろで透明な文体。鮮烈なオレンジの装丁。非常に美しい。

今度の主人公は女性パイロットのクサナギ。「戦闘法人」なるものの社員というのは前作と同じ設定だ。優秀なパイロットとして空で戦いつづけるも、しかし、それは限りなく空虚だ。

表紙の言葉は、《僕は、空で生きているわけではない。空の底に沈んでいる。ここで生きているんだ》

−−−今起きているイラク戦争では「民間戦争会社」なるものが活躍しているのは周知の事実だが、このシリーズは著者一流の反戦メッセージなのだろうか。前作との関連なども興味は尽きない。

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