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ゆきさんのレビュー一覧

投稿者:ゆき

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10本のまっかなバラ

2004/07/14 18:46

絵本の既成概念を破る絵本、または子どもたちの心をひとつにしてくれる絵本

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この絵本に初めて出会ったのは留学中のニューヨークです。書店で偶然見つけ、表紙の女の子の顔が友達に似ているので思わず手に取りました。ページをめくると、いろんな顔の子どもたちが次々に登場し、そのたびにバラの花が1本ずつ減ってゆきます。そして大きく印刷された数字も10から9へ、9から8へと変わってゆきます。ストーリーといったらただそれだけです。
「なあんだ、つまらない」と一瞬思いました。が、それにしては絵が大仕掛けです。力強いし、きれいです。子どもたちの表情が実に穏やかです。「この絵本は何なんだ。何でこんなにいろんな名前が出て来るんだ」と思っていると、最後に予想外のジャンプがありました。そしてバラの花は無くなりました。0と書いてあります。
「変な絵本?!」と閉じようとしたら、まだ続きがありました。そして初めて気が付きました。「これはただの絵本じゃないぞ!」
そこで始めから読み直しました。読んでいるうちに、教室で絵本を読んでもらっている子どもたちの顔が浮かんできました。いたずらっ子も、おとなしい子も、おませな子も、奥手の子も、親のいる子もいない子も、みんな元気に、残ったバラの数を答えています。みんなの気持ちが一つになっています。そうか、子どもたちには本能的にバラの行方が分かるのかもしれない。
そこで絵本を買い、試しにセントラルパークの一隅で子どもたちを集めてやってみました。想像したとおりでした。そして、もう一つ発見がありました。ただきれいだと思っていた絵の中にも、メッセージがあったのです。これは子どもたちが教えてくれました。
留学を終えて帰国するとき、おみやげにしようと思って書店をのぞいたら「もうない」と言われました。
あれから2年、先日都内の書店で日本語版に出会ったときは本当に嬉しかった。でもこの絵本は、日本の大人たちが抱く「絵本」のイメージとは大きくかけ離れています。多くの子どもたちの目に触れる機会が訪れるよう祈って投稿します。

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