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先月(2017年6月)

鈴原順さんのレビュー一覧

投稿者:鈴原順

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本コンセント

2004/09/03 09:29

ただの小説ではない!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書は「コンセント」、「アンテナ」、「モザイク」と続く著者のシリーズの第一作である。
私はこの本を読み終えたときの興奮を今でも忘れない。
ただの小説では終わらない、何か、壮大な物語のはじまりのような印象を強く受けた。
かつてこのような余韻を与えた小説があっただろうか?
このシリーズでは著者は新しい「世界」を読者に鮮やかに示す。しかしそれは本当は「新しい世界」なのではなく、「新しい世界の見方」なのだ。
「世界の見方」といえば本来は哲学の領域だが、哲学と聞くと専門に勉強をした者以外にはどうもとっつきにくいイメージがある。ところが著者は現代社会から決して目を離すことなく、「世界」を語る。だから現代に生きる私たちにはすとん、と理解できるのだ。
よく考えればかなり深い内容でありながら、簡潔な文章で語られるこの物語は読むものにある種の恐怖さえ与える。
エッセイや他の小説とは異なる、しかしどこかでやはり繋がっているこの本は、田口ランディ氏にしか書けないものと言っていいと思う。間違いなく現代に生まれるべくして生まれた小説だ。
心理学、精神医学、社会学、哲学、現代風俗などに興味を抱く者は勿論、現代社会に生きる全ての人に、ぜひ読んでいただきたい一冊だ。繰り返すが、決して堅苦しい本ではない。読む人の読み方によって様々な読み取りが出来る一冊だ。
この本を読めば、明日から世界を見るあなたの目つきが変わること、間違いなし!

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