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先月(2017年6月)

狸汁さんのレビュー一覧

投稿者:狸汁

1 件中 1 件~ 1 件を表示

アメリカの地べたのメディア「感」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 もう多くの日本人が、アメリカ人が戦後ずっとあこがれていたような人たちではないことに、すっかり気付いているのだけれど、それでもどこまでバカなのかは、なかなか情報がない。日本のテレビはいまはアメリカの番組を輸入することは減ってしまったし、映画もB級の楽しみはアジア映画にとってかわられてしまった。賢そうなことを言えば、知っているようで知らないアメリカというのは、まずプロテスタンティズムの原理主義、憲法修正第二条の市民武装権、アメリカの田舎は壮絶な田舎だということぐらいかな。そして、なかなかうかがい知れないのが、彼らが日頃、どんなテレビやラジオ、漫画といったサブカルチャーにひたっているかということだ。
 サンフランシスコ郊外のオークランドに移り住んでいる著者は、本書でふんだんにアメリカの「メディア的日常」を報告してくれている。911前後から書きだしているのだが、911当日に下ネタで悪名高いDJはジミヘンの「星条旗」をがんがんにかけながら「敵をやっつけろ」(ジミヘンは反戦演奏じゃなかったっけ?というつっこみも著者は忘れない)と叫ぶし、プロレスではレスラーが「俺は英雄じゃない。英雄は消防士」と浪花節をきかせる。シュワちゃんがでたカリフォルニア知事選には実は何十人も候補が出ていて、ポルノ王ラリー・フリントやらアーノルド坊やもいたりする。
 テレビやラジオでは想像以上に右翼・差別主義者が幅をきかせているようだし、一方で、マイケル・ムーアや下に紹介した黒人のクールでレフティな表現者もいる。でも、基本的にはエロと差別と暴力が視聴者のもっとも好むところで、アメリカの田舎でこんなメディアにおぼれ、夢もなく金もなく生きている人が大部分だと考えると、やはりアメリカは一国のなかに第三世界を抱えた、きわめて複雑な国家だと分かってくる。やっぱり行きたくないなあ。こんな国。行かないけど。

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