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naonaoさんのレビュー一覧

投稿者:naonao

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本疾走

2004/10/24 15:47

あまりに救いの無い少年の人生にただ言葉も無く…。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

生まれて初めて小説を読み終わって号泣した。いい歳をしたオバサンが、いつまでも嗚咽が止まらなくて「なぜ?」「どうして?」…と胸の中で問い続けていた。
主人公の少年はただただ「優しい子」だった。リゾート開発に踊らされた故郷が、周囲の人々が、そして家族が徐々に壊れていく中で一人気丈に生きていた。ところがそんな少年を運命は過酷にいたぶりつづける。一家の自慢の種だった兄が精神を病み、家庭内暴力、ついには放火犯となって逮捕されてしまう。残された一家は周囲から非難され、ひどい嫌がらせを受け、…そしてまず父親が家族を捨てて失踪する。次いで母親もギャンブルにのめり込み、多大な借金を残したまま家を出てしまうのだ。ひとり取り残された少年、シュウジは知人を頼って大阪に向かうが、またも悲惨な運命が彼を待ち構えていたのだった…。全篇を通じて本当に淡々とシュウジに不幸が襲いかかる様が描かれている。まだ中学生だというのに読んでいるこちらが胃の痛みを覚えるほどの過酷な試練が彼をこれでもか、これでもか、とムチ打つのだ。しかし、シュウジは「優しい」だけでなく「強い」少年でもあった。級友のいじめを受けても黙々と破かれた教科書を直し、悪口雑言の落書きで汚された自分の机を拭き、決してこんな仕打ちに遭っている事を両親には話さない。それどころか精神的、経済的に追い詰められた親たちを思いやったりさえするのだ。 …だからこそ許せないのだ。ただ陸上が好きで、走っていれば幸せだった少年が、なぜこんな悲惨な人生を歩まなければならなかったのか! 散々運命に翻弄されて、それでも必死に生きてきたのに、この結末はあんまりじゃないか! −重松ワールドを知っているこの身としては戸惑い、どうして…と問い続けることしか出来なかった。シュウジは母に振り向いてもらいたかったのに、母は兄だけを溺愛し最後までシュウジの思慕は報われなかった。大阪で凄惨な暴力に曝された時、それでも彼は「おかあさん!」と何度も救いをもとめてしまうのだ。あまりにもシュウジがいじらしく、かわいそうで、子供を産んだ事のある人なら誰もがこの救われない結末に憤り、涙するのではないか、と確信した。

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紙の本半夏生

2004/10/27 12:51

全国の現場で働く警察官の人たちへの応援歌だ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

待ちに待った安積警部補シリーズの最新作である.
東京の新名所となったお台場で身元不明の外国人の不審死の報告が入る。現場の状況から細菌テロの可能性が浮上し、極秘裏に公安、内閣調査室、そして警察の特別チームが組織され、捜査が開始される。…というといかにもカッコイイのだが平和ボケした日本の危機管理のお粗末さがボロボロ出てきて現場の捜査はなかなか進まないのだ。各省庁や警察の上層部で組織された本部は縄張り意識や自分たちのメンツばかり優先し、捜査の命令系統も二転三転してしまう。そんな情けない上層部に振り回されながらも、前代未聞の細菌テロを阻止すべく立ち向かうのが本書の主人公安積警部補とその部下達だ。なにしろ彼ら一人一人が個性的でとても魅力的! …まず安積警部補はいつも自分のことを「ただのサエナイ中年男」だと言いながら悪しき警察組織の中で孤軍奮闘する。そしてそんな彼をサポートするのが四人の部下達。太り気味で人が良くて、およそ警察官らしくないのが須田部長刑事。でも彼の推理力は抜群で、いつも子供のようににこにこしながら事件を解決してしまうのだ。それと好対照なのが村雨部長刑事。超のつくほど堅物で、いつも神経質そうにしかめっ面をしているけれど、警察組織のことは誰よりも熟知していて持ち前のコツコツと積み重ねる捜査でチームを支えている。それに野生動物のような運動能力を持つ黒木刑事。若手ながら刑事として目覚しく成長している桜井刑事。
ー物語はこの安積チームを中心とした警察の動きを縦糸に、もう一人の登場人物…リストラされて自暴自棄になり、なにか大きな犯罪でも犯してやろうかと目論む男,原田の動きを横糸に展開される。はっきり言って派手なアクションもスーパーヒーローも出てこない刑事物である。ごくごく普通の、妻も子もいる、若い刑事なら恋人とデートだってしたい…といった人たちが「細菌テロ」などというとんでもない敵を相手に地道に捜査を進めるのだ。おバカな上層部をよそに、現場の刑事たちが「盗犯課」「防犯課」などの組織の壁を越えて協力し、そのプロの腕を活かして事件を解決に導くシーンは、読んでいて思わず拍手を送りたくなるようだった。 この安積シリーズは短編も長編もたくさん出ているがどれもしみじみと読後感の良い作品ばかりなので、未読の方はぜひ読んでいただきたい。癒されること請け合いであります。

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