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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

ミナさんのレビュー一覧

投稿者:ミナ

6 件中 1 件~ 6 件を表示

美青年の悲劇

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 美貌の青年ドリアンは、画家バジルの肖像画のモデルをしている時、バジルの友人ヘンリー卿に美とは何か、快楽がいかに大切かと説かれ、すっかり詭弁的な彼の虜となり、永遠に美しく若いままでありたいと強く願った。年をとるのが肖像画の方であれば良いと。…ドリアンは無名の女優と熱愛するが、彼の冷たい言葉で彼女は自殺をしてしまう。その夜、ドリアンの肖像画は、口許に残忍な笑みを浮かべていた。その後ドリアンは、絵が醜く変化することに快楽を覚え、享楽に耽った。友や愛人を自殺に追い込み、肖像画はどんどん醜悪になっていく…
 永遠に若く美しい姿に腐った魂を持ったドリアンは、悪行を重ね、ついには悲劇を迎えることになる。その原因は何だったのだろうか。私は余りに無垢で、無知だったドリアン自身にあると思う。何も考えずに人の言葉を信じた彼自身に。(悪の根源ハリーも捨てがたいが)なんとも哀れだ。でも、読んで損はないと思う。名作だし。私は英文でも読んでみた。邦題が『画像』なのが気になったが、原題が『PICTURE』だし、読んでみると肖像画の『絵(画)』が変わってゆくのだから、『画像』の方が正しいように思えた。
 作者オスカー・ワイルドも美男だと思うミナでした。

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紙の本異邦人 改版

2004/10/30 17:27

感じてほしい、違和感。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「今日、ママが死んだ。もしかすると昨日かもしれないが、私にはわからない。」という有名な書き出しから始まる不条理を描いた作品。主人公ムルソーは母を養老院(老人ホームのような施設)に入れ、その死に関しても涙を流さなかった。その翌日、彼女のマリーと遊んだ。…そして、ムルソーは灼熱の太陽の中、アラビア人に向けて発砲した。彼が絶命した後も撃ち続けた。…
 ムルソーの一見何でもない人生が、俄かに一変したかに見えた。逮捕されたムルソーは裁判で母親の死に関する行動で責められ、死刑に処せられる。それでも、私には彼の一貫性に変わりはないように思える。この物語は一人称で書かれているからこそ良いのだと思う。非常に淡々としているのがよく解る。だからこそ、この不条理がとても解る。解ると言っても、感覚的に捉えられるというだけで、私にはそれを言葉で表現することは出来ない。ただ、全てに意味は無いのだ、という印象を受けた。それを実行した彼は斬首刑に処されるのだ。
 この作品のあらすじや内容を知っている人は多いだろうが、是非読んでみて不条理を体感してほしい。読み終えたあとに何かしらを感じるだろうから。そして解説を読んでみるのも良いと思う。人の意見を知ることはとても良いことだ。
 
 個人的に私は、ムルソーが「司祭」を「モン・ペール」と呼ぶのを拒んだのがとても印象に残っている。直訳すれば「私の父」…ムルソーは自分の父ではないからムッシュゥと呼ぶのだと言った。とても彼らしく思えるのは私だけだろうか。もっとフランス語が読めるようになったら原文で読んでみたいと思う。

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紙の本迷宮百年の睡魔

2004/10/26 09:21

独りだけ哲学の世界へ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 森が一夜にして消失し、周囲は海になった…そんな伝説を持つイル・サン・ジャックは100年間、外部との接触を一切拒絶した島だった。ジャーナリストのミチルと同行者ロイディは、この地を統治する女王のいる宮殿モン・ロゼを訪れた。その晩、砂で描かれた曼荼羅の中央、密室状況で僧侶の首なし死体が発見される…。
 これは2作目だったんですね。1作目読んでなかったのでアキラやデボウが誰か解りませんでした。何となく推察できましたが。ミチルとロイディの会話が良い感じでした。二人はすごい仲良しで、かけがえのない存在なのだと感じました。
 話は密室殺人のような話なのかと思いきや、何だか違うみたいで…。トリック?がよく解らなかったです。殺人に加担させて、彼らは何とも思わなかったのでしょうか。とても大切な人に、そんなことをさせて…自分が良ければそれで良かったと? 動機も微妙でした。解らなくはないけど…そうなのかなぁ…と。女王に関しても、やっぱ違う、と感じました。これは百年も外部との接触が無かった結果、人々が変わってしまったということなのでしょうか…。だったらアリかな。ミステリというよりミステリーか…
 自分の体を操っているのは自分だとは言えるかもしれないが、それが自分の中にあるとは必ずしもいえないと思う。今見ている世界だって、全て主観的なものだし、現実には存在していないのかもしれない。触発されてそう思いました…。

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紙の本ふらんす怪談

2005/06/06 22:11

不思議な話

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7つの短い話から成る『ふらんす怪談』。怪談、というタイトルだが、実際におどろおどろしい幽霊が出てくる訳ではない。実際に幽霊らしきものが登場するのは『自転車の怪』くらいなもの。どれも実際には起こり得ないであろう話だ。しかし、結末でひやりとさせられる。短い話で、こうもはっとするオチを持って来れるのはさすがだ。
フランスではそうなのかもしれないが、『自転車の怪』の自転車好きは理解ができない…。タイトルが「怪談」ではない方が良かったのでは、と思った。個人的に楽しかったのは『恋のカメレオン』は、一週間ごとに注射で性格を変えるという人体実験の被験者たちの恋を描く話。

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倫敦の暮らしの描写が緻密

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

1890年の倫敦。ロンドン大学留学生である百目(どうめ)恭市郎が、ロンドン橋で身投げした青年ジャックを救ったことから始まる。その夜、テムズ川で腹を切り裂かれた女性の死体が発見された…。殺人現場には『ロンドン橋落ちた』の歌詞が置かれていた。容疑を掛けられたジャックを救うため、恭市郎はロンドンを駆け回る。
切り裂きジャックはあまり関係無いが、それぞれのトリックは面白い。舞台や状況がめまぐるしく変化するので、それについて行くのが少々大変だった。主人公は真面目、その脇役たちが個性的で良かった。個人的には、美青年の(彼の美を形容する様々な言葉が使われている)軍医・岩城初彦の饒舌な皮肉や、彼を「はっちゃん」と呼ぶ自称遅れて来た浮世絵師が読んでいて楽しかった。ただ、全体的な印象としてはミステリではない気がした。
作者はロンドンに留学経験があるのだろうか、ロンドンの描写が細かく、読んでいて実際に行っているような気分。

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最後を飾る(?)にはどうなのか

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清涼院氏の原作だから、面白い。小説とは違った展開で楽しめた。彼ならではの突飛な展開やトリック…。読者から投稿された“○○探偵”が数多く登場している。
絵に関しては、龍宮や刃さんが素敵に描かれているが、後半から全体的に白いのが目立つ。大人の事情があったらしいが、背景や主線、トーンがかなり省略されているように感じる。「AND」の方と比べても、雑になっているのは明らかだ。それに、読者の考えた探偵を登場させたせいで、人物が増え、話が分かりにくくなっているのではないだろうか。その代わり、清涼院氏のインタヴューが掲載されていて、プラスマイナス0かなぁという感じ。少し損をした気もするが、清涼院氏に免じて…。続編「カーニバル」がマンガになっても、結局買ってしまうんだろうけど。

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