サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. どぅいさんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年5月)

どぅいさんのレビュー一覧

投稿者:どぅい

1 件中 1 件~ 1 件を表示

人殺しの女の子の話

2005/02/17 00:35

言葉を失う絵本

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

全てのことに意味を求められる時代、全てが論理的に帰結される時代、されなければならない時代。日々マスコミが報道する殺人事件は必ず何らかの動機を持たされる、万が一見つからない場合は「理由なき殺人は怖い、精神が以上をきたしている」という一言で片付けられる。
「なぜ人を殺してはいけなの?」という疑問が平気で出る。何が欠けているのだろうか。『感情』だ。可哀想に感じたり、喜びを感じたり、生に対する思いが感じられないのだ。
生きていることを日常生活でかみ締めることなんか皆無だ。死もどこか遠くへ行ってしまった。僕らの近辺に死はない。逆に言うと其処には生を感じさせてくれるものがないのだ。他人がいないと自分という存在がどういうものかわからないのと同じである。
前置きが長くなったが、西岡兄妹の切り口はこうなのだ。「人を殺すということがこんなに意味なく行われているよ」と。女の子が両親を殺した理由はたいした理由ではない。お父さんを殺したときは「今まで怒られたことのないお父さんに怒られること」である。
そして西岡兄妹は日常の閉塞感も描き出しているのだ。「そこにあるのは日常だけ、幸福でも不幸でもない」。「夢や希望はあるよ、でもそんなの叶わないよ、ただ今日と似たような日が続くだけだよ。」といっているようだ。
この絵本の総字数は確実にこの書評より少ない。しかし示唆することの多さにきっと読者は言葉を失う。
それを体験してほしい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示