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先月(2017年8月)

くるまやさんのレビュー一覧

投稿者:くるまや

2 件中 1 件~ 2 件を表示

ドキュメント精神鑑定

2006/03/06 00:27

「強引な結論の中にこそ著者の気概が」

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

精神鑑定の解説本ながら「精神鑑定という法律用語はない」という意表を突く始まり。冒頭のインパクトで引っ張ってあとは見掛け倒しというのはよくあるパターンだが,読み終わればこれはまじめな著者の商業出版に向けての精一杯のリッピサービスとわかる。中身はいたって懇切丁寧オーソドックスだ。特に責任能力の解説にはようやく合点が行った。今までどうしてこういう大事なことをはっきり言ってくれる本がなかったのだろう。精神鑑定と称されるものの一覧表,法を侵した精神障害者がどのように扱われていくかのチャートは力作で,惜しげもなく序盤に登場するがこの2表だけでも一見の価値がある。小難しいタイトルの本は既成の大家からたくさん出ているが,このような表は見たことがない。第三章の10に及ぶ事例はノンフィクションノベルを読むようで圧倒的にエキサイティングである。素人目からこの鑑定結果は少し強引なのではと思うところもあったが,著者は百も承知だろうし,そこにこそ著者の良心と気概が示されていると思う。法の隙間を埋めてやるのは俺の正義だ,といった感じだろうか。生まじめそうな著者がそんな大見得を切ることはなさそうだが。

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因果鑑定

2005/02/24 22:41

「緩急自在の学術ミステリー」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「専門医とは、魔法のような治療を施すものではない。その分野の限界をよく知るもののことである。彼は治療法のない患者の床にも自信と威厳を失わずに臨むことができる」とは本作の抜粋です。ネタバレにつながるので地の文ともセリフとも言えませんし,作品の鍵となる部分でもありません。ただ不思議と私を魅了した一節です。
 こういう作風といえば何か老練な引いた感じを持たれるかもしれません。難しい…,その道での経験を積んでいないとわからない…というふうに。
 お奨めしたいのにうまく伝えられていませんが,本作の核である精神鑑定を巡る学術バトルはまさに火花散る迫力で,一気に興奮の高みへと昇らせてくれます。人間の精神を扱う論争はどだい水掛け論に終わりそうですが,知識と経験を駆使して輪郭を象り娯楽性に富む戦いにまで高める技術は誰もが認めるはずです。そういう徹底した真実追及と,限界をわきまえた達観した眼差しとの自在な緩急が心憎い!と思いました。ぜひ,試してみてください。

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