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先月(2017年8月)

まめたろさんのレビュー一覧

投稿者:まめたろ

2 件中 1 件~ 2 件を表示

やっぱり映画化は、不可能なんでしょうね。何度か噂だけは立っているのだけれども。。。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

久しぶりにがっとする気分が味わいたくて、吉田秋生のこの名作を全巻読み返してみた。

まだ私が中学生だった頃、夢中でこのストーリーを追っていた。
舞台は90年代最初のアメリカ。BANANA FISHというコードネームで呼ばれる薬物を巡る、マフィアと天才少年ギャング、アッシュ・リンクスの抗争を縦軸に、少年から青年への過渡期という微妙な時期の少年たちの友情を横軸にしたアクションハードボイルドコミック、というと、なんだかハリウッド的な単純さを感じてしまうが、この作品を一度でも読んだことのある人ならば、この作品がそんな段階をはるかに超越した、まさに名作と呼ばれるにふさわしい作品であることをすでに理解していることだろう。

ストーリー展開のおもしろさは、それぞれの読者の楽しみに取っておいて、ここでは敢えて語らないことにするが、私は、この作品の醍醐味は、これが少女まんがであるという点にあると思う。
単なるアクションハードボイルドならば、少年マンガでいい。ただ、この作品の域まで、登場人物の内面を深く掘り下げ、それ自体でストーリーを動かすところまで出来るのは、やはり少女まんがならではの技術であるからだ。

今回この作品を通して読んで気づいたのだが、長期連載マンガによく見られる絵柄の変化すらも、ストーリーに深みを与えている。初期の少年マンガのような荒削りな絵柄とやはり少年マンガなアクション系のストーリーはよくマッチしているし、後半の繊細で美しい絵柄と、登場人物の心理が深く絡み合うストーリーも、やはりよくマッチしている。計算してそうなったわけではないだろうが、非常に興味深く、効果的な変化である。

コンピューターがまだそんなに普及していない、一つ前の時代の話であるが、古さを感じさせない作品である。いつか誰かが映画化してくれる日を、未だにたくさんのファンは待っていると思う。

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変わりゆくものと変わらずにそこにあるもの。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

飲み物を買いに寄ったコンビニでまんが雑誌を立ち読みした。その中にあったひとつの作品の、主人公の女の子のモノローグが、頭のなかでぐるぐるめぐって離れなくなった。うちに帰って、その作品の全巻を、すぐインターネットで買った。次の日に届いたそれを、ご飯も食べるのを忘れて夢中で読んだ。

こんな風にして、私は「ハチクロ」の世界のとりこになった。

舞台は東京の小さな町の美術大学。そこに集った男の子と女の子の、切ない片想いを縦糸に、見えない未来への想いを横糸に織り成す青春ラブストーリー。「ハチクロ」の内容をまとめると、そんなところだろうか。
けれども、この世界は、そんな平凡なことばでは表現しきれないくらい、温かくて優しくて、透きとおっててきれいで、そして切ない。そっとどこかにしまっておきたくなるような、そんな世界なのだ。

そんな世界に住んでいる、登場人物たちの気持ちも、もう本当にそれこそ読んでいるこっちが痛くなるくらい伝わってきて、百面相しながら読んでしまった。片想いの経験は、けっこう誰にでもあると思うけれど、今はどこかにおいてきてしまったその気持ちを(だって持ち続けるのはあまりにも辛いから)この作品はもう一度味わわせてくれる。切ないけれど、なんだか幸せで、でもやっぱり切ないあの気持ちを。

そして、この作品のもう一つすごいところは、作品の中で世界がどんどん進んでいくことだ。いくら変わってほしくないような大切な世界であっても、時間が流れていくのといっしょに変わっていくのはとめられない。けれども、そんな中で変わらないものもあるということを、この作品は私たちに見せてくれている。

「ハチクロ」はまだまだ続いている。登場人物たちの成長と、この変わり続ける世界が、いったいどこに辿り着くのか、先を読んでいくのがとても楽しみだ。

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