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先月(2017年6月)

井上 剛さんのレビュー一覧

投稿者:井上 剛

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本マーブル騒動記

2002/06/17 13:20

著者コメント

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「霜降り牛肉」のことを、英語では「マーブルド・ビーフ」と言います。
 マーブルとは大理石のこと。霜降り肉の見た目が大理石模様に似ていることから、そう呼ばれるようです。
 では、その霜降り肉の産出元である「牛」が、もしも人間並みの知能を獲得して、社会に対して『牛権運動』を挑んできたら? 「牛肉を食べるのをやめてくれ」と訴え出てきたら? その時、人間はどう対処するでしょうか?
 僕のデビュー作『マーブル騒動記』は、その名のとおり牛肉をめぐる荒唐無稽な一大騒動を、事件の渦中に巻き込まれたテレビ局プロデューサーの目を通して描いた物語です。
 最初にこの作品のアイデアを思いついてから、第三回日本SF新人賞受賞作として世に出るまでの間に、数年の歳月が流れました。書きはじめた時にはまだ対岸の火事でしかなかったBSE(ウシ海綿状脳症状=狂牛病)が、今では日本でも深刻な社会問題となってきています。おそらく本書を手に取られた方は、読みながらBSEのことを思い浮かべずにはいられないことでしょう。
 けれどこの作品は、ただ現代日本の「食」の問題を先取りしただけの小説ではありません。騒動の中で主人公のプロデューサー・御手洗が見たこと聞いたこと、それらを通じて、いつの世にも人として見失ってはいけない大切なもの(ちょっとキザですが)について、僕なりに描いたつもりです。
 その意味で『マーブル騒動記』は、SFファンの方はもちろんのこと、SFなんてまったく興味がないという方にも、充分に楽しんでいただける作品だと思っています。
 ご用とお急ぎのない方は——できれば、ある方も——ぜひぜひ、ご一読のほどを。

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