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藤津 亮太さんのレビュー一覧

投稿者:藤津 亮太

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オタク・ジャポニカ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 オタクについて知りたいって?

 ならこれを1冊まず読めばいい。オタクについて論じた本は、いろいろ出てるけど、これを読んでからのほうがずっと分かりがいいはずだ。それは類書と比べてみると、はっきりする。

 例えば、『オタク学入門』(岡田斗司夫,太田出版,1539円)は、特撮のアニメの見方を軸に、オタクのモノの見方の説明に力を注ぎ、最終的に江戸文化まで遡ってみせた。これは先駆的で意欲的。ただ、比重はオタクの内面にあり、社会との関係へ関心は薄い。『オタクライフ』(広田恵介・目黒譲二,データハウス,400円)は、12人のオタクに取材したルポ。『オタク学入門』とは対照的に、ひたすら表層を追っかけましたって感じ。個人が目立っていて、その背後にあるべき社会は見えてこない。2冊とも、「オタクが大勢いる日本社会」という前提については、自明のものとして扱っているのだ。

 本書の価値はそこにある。バラール氏はオタクという対象に視線を注ぎながら、背後の日本社会にもちゃんと目を配る。だから前出の2冊にはほとんど登場しなかった、オウム真理教も出てくるし、イジメも解説される。その結果、とても見通しのいい総論に仕上がった。

 類書がオタクを描いた風景画なら、本書はオタクが存在する世界を描いた地図。それぐらいの違いがある。もちろんちょっと気にかかる箇所もないわけじゃないが(CD-ROM付きパソコンの普及とオタクを絡めたくだりとか)、どんな地図にも間違いはあるわけで、それは瑕疵(かし)。日本のオタク理解のための、スタンダードの登場だ。
(藤津亮太・ライター、アニメ評論家)

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