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大谷 能生さんのレビュー一覧

投稿者:大谷 能生

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マイルス・デイビス自叙伝1

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 最初に邦訳が出版された1990年当時、ジャズ・ファンのみならずミュージシャンの間でも大きな話題となった、ジャズの“帝王”マイルス・デイビスの自叙伝が文庫化された。

 文庫版に新しく付けられた中山康樹と後藤雅洋の後書き対談によると、この自叙伝は、クインシー・トループがマイルスに対して行ったロング・インタビューを元にして作られているそうだ。

 子供の頃から60を過ぎた現在までほぼリニアに語ってゆくマイルスの記憶は、驚くほど正確で、また詳細である。パーカーに演奏料をピンハネされてマックス・ローチとともに抗議しに行くとか、ミンガスはお喋りなやつで、車で移動しているあいだずっと議論をふっかけてきて困っただとか、ジャズの現場にいた人間でなければ語れないような話題がきめ細かな口調で語られてゆくさまはなんともスリリングだ。

 20世紀という変動の時代を生き、演奏し、闘い抜いたマイルスの一生は、物語としても破格の面白さを持っている。また、「黒人」の眼から眺めた合衆国の文化・風俗史としても、この本は貴重なものだろう。内容にそれだけの厚みがある、実に読みがいのある「濃い」自伝だ。
(大谷 能生・ライター)

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