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白水社さんのレビュー一覧

投稿者:白水社

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本ベケット伝 上巻

2003/06/02 18:12

出版社コメント

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 アメリカの出版社からベケットの伝記を書くよう依頼された際、著者はベケットに手紙を書き、相談した。その返事は、「君が書くのならイエスだ」。
 本書は、1989年12月、83歳で世を去ったベケットが唯一認可した伝記である。ベケットから積極的な支援を受け、また、家族、友人などから膨大な資料を提供された。なかには、ナチスの支配が色濃くなったドイツへ旅行に行った際つけていた「日記」のような新発見の資料もある。
 大きな特徴といえば、まず、これまでのベケット批評のなかで手薄であった美術・音楽への関心に目を向けたこと。政治的な立場を明確に示し得たこと。性生活、愛人関係にまで踏み込んだ記述もあるように、私人としてのベケットの性格に言及したことである。
 1923年にトリニティ・カレッジに入学するまでの生活、20年代後半のパリで多様な文化に触れ、文学の世界に入ってゆく様子、レジスタンス活動、母親との波乱に富んだ関係、父親の死後に受けた精神療法、師ジェイムズ・ジョイスとのつながり、『ゴドーを待ちながら』初演時の反応、ノーベル賞授賞式欠席の余波など、各章ともベケットの足跡と業績を丹念に追う。登場する人物も多彩をきわめ、20世紀文学・文化史的に見ても興味は尽きない。
 全体は26章に分かれ、上巻は『ゴドー』の執筆開始を扱った15章まで、下巻は16章から、最晩年を描いた最終章まで。著者はベケット研究の第一人者で、「わたくしの作品を最もよく理解している人」とベケットは言う。口絵写真各巻多数。

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紙の本キャッチャー・イン・ザ・ライ

2003/01/21 10:13

出版社コメント

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 1964年の刊行以来、累計250万部のロングセラーを続ける『ライ麦畑でつかまえて』の新訳が、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』のタイトルで白水社から出版されます。訳者は村上春樹氏。「ずっとやりたかった仕事」だそうで、気合いが入っているようです。
 何度目かの退学処分を受け、たったひとりでニューヨークをさまよう16歳の少年——ホールデン・コールフィールドの目に映る世界を一人称で語るこの作品は、美しいとしか言いようのないイノセンス、おとなの「インチキ」に対する辛辣な批判、そして何よりもユーモアに彩られた「永遠の青春小説」です。
 今回の村上訳では、登場人物や情景がさらにクリアに、鮮烈になり、歴史的名訳となった従来の版とはまた一味違う喜びを与えてくれるでしょう。
 初めて読む人も、すでに読んだ人も、清新な「ライ麦」をお楽しみください。

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