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松本賢吾さんのレビュー一覧

投稿者:松本賢吾

黄金町クラッシュ

2003/06/18 08:21

著者メッセージ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 自著を説明するのは難しい。宣伝となればなおさらで、万策尽きて本文を引用して、この本に込めた作者の意図を汲んでいただくことにする。

「あたしらは埒外(らちがい)に棲む二割の人種さね」
これは母さんの持論で、人間社会はどんな時代でも二割は枠からはみだす人間がいるという。ヤクザ、盗人、売春婦、ホームレスなど、犯罪者を含む社会の枠からはみだした人間が、人口の二割を占めるのが必然だというのだ。
「その二割を撲滅しても、残った八割の中から二割の人間がはみだす。それが人間なんだよ。世間もそれを認めちゃえばいいのさ。どうせ二割、大したことはできやしないんだからさ。本当に恐ろしい悪は正義の名で行われるものなんだよ。戦争がそうじゃないか。いつも正義を唱えてやらかすんだ」

 もうお察しでしょうが、そういう話なんです。作者自身が二割側の人間を自認していますから、はみだし者の我田引水、自己弁護、開き直りのオンパレードですが、地を這う視線でなければ見えない人情の機微だけは表現したいと奮闘しました。
 そのための取材には躰を張り、魔窟と呼ばれた敗戦後の隠微な雰囲気を未だに残した黄金町界隈の路地に深く楽しく潜入して、危ない妄想を思う存分膨らませて書き上げたのがこの作品です。
 どうか、全国にごまんといらっしゃる松本賢吾の本を未読の方々に、試しに一度、この本を手にとっていただきたいと切に願っています。

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