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西山 昭彦さんのレビュー一覧

投稿者:西山 昭彦

刊行に寄せて

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人は、一生何かを学んで生きる。流行の察知やITスキルなどの習得に「もう、いいや」と思ったときから、社会の動きとずれがでてくる。学びに年令は関係ない。人はいくつになっても、学ぶことで成長でき、生きがいを感じる。
伊能忠敬は隠居後の55歳から測量隊を率い、全国行脚し、日本図を製作し、73歳まで続けた。

暗記やパソコンの操作を覚えることは確かに若いほど速い。学生を見ていると、またたく間にマニュアルもなく操作方法を覚えてしまう。記憶力は確かに優れている。
でも若年が優れているのは、一言で言えばフローである。私たちが持ち運びができ、また知恵として使っていきたいのはストックである。バラバラの知識でなく、整理されて、体系化されて、棚に入っている状態である。それがより効果を発揮するのは、むしろミドル期以降だ。

タンスにたとえて考えてみると、流行の洋服をキャッチして、それを手に入れる力は若いほうが高い。でもだんだんオーソドックスなものをそろえ、洋服ダンスにきちんと仕舞い、物持ちになっていくのはある年齢を過ぎてからである。そのほうがトータルで活用できる。

新しく中高年の人が学ぶと、ほかのことをいっぱい知っているので、それらとの結びつきが見える。この関係が見えることで、深くものをとらえられるし、覚えられる。

私は学生時代何も勉強せず、社会に出てからほそぼそとやりだした。そのうち、こりだして、29歳で大学院修士課程、46歳で博士課程を修了し、経営学博士になった。
まさにスローキャリアである。また、『本気ではじめる大人の勉強法』(中経出版)が大ヒットとなり、勉強法ブームの火付け役のような立場になった。

本書は、『37歳までに仕事人生は決まる』(日本経済新聞社)の勉強版として当初構想した。でも、もう一回小学校から50代まで学ぶということをふりかえり、何が有効かを問い直そうと思った。その意味で、勉強人生の総決算でもある。

在職中は、仕事がらみの学ぶことが多い。それは、仕事の成果として活かせるから、おもしろい。学生時代より、はるかに学べ、身に付く。定年になったら、それがなくなる。だから、勉強は終わりか。そうではない。
もう一度、学生時代の気分を思い出してみると、誰しも自由な中で、ずいぶんたくさんの趣味や旅行などをしていたはずだ。これまでそれをがまんしてきた。これからは、仕事以外のことができる。それはすべて学びから始まる。やりたいことを見つけ、その方法を学ぶため、図書館に行く、セミナーに行く、実地調査をする。

人生で仕事が中心を占めているように見えるが、80年間のプロセスで、一番生きがいとなるのは勉強だ——それが私の結論である。

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